硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

戦争はよくない。

2023-08-15 09:59:25 | 日記
介護職に就いている間、明治、大正、昭和一桁生まれの人達から、様々な戦争体験を聞いた。

人の声から聴く体験談は、戦争関連の本を読んだり、映画を観たりして追体験ができるという感覚の質とは違い、とても生々しいが、悲惨な状況下でも、人との繋がりや希望を感じさせる話もあり、感じ方は様々なのだなと思う反面、極限状態にさらされた人々の異常な行動の話には、やはり戦争は多くの人を不幸にするものだという結論に至る。

そして、その多くの体験談から、なぜ、死を回避できたのだろうかと考えてみた事があった。

仮に共通点を上げるとするならば、偶然や奇跡。突然運が味方したこと。権力や財力。と、いう力が働いたからなのではないかと思った。

そう考えると、最新兵器が導入される今後の戦争においても、戦争下で生き延びられる人は、この要因に該当する人たちなのではないかと思うが、権力や財力の庇護下にある人は確実に生き延びられることは確かなのである。

元々、不平等な世の中なのだから、戦争という有事になれば、その不平等はより顕著に表れ、肥大し、腐敗し、人と人の間により深い亀裂が生じさせる。
そのような世の中は、普通に生きている者にとっては、より窮屈な世の中と感じるようになるのではないだろうか。

だから、戦争は良くないのだと思う。