硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

防衛費増額に思う事。

2022-12-15 22:42:43 | 日記
この間、車で信号待ちをしていると、前方に停車していた自衛隊の1/2tトラックの運転席と助手席には女性自衛官が乗車していた。
時代は変わりつつあるんだなぁと感慨深く観ていると、二人ともまだ少しあどけなさが残る女性であった事に気づいた。

ここの所、防衛費増額の為の増税のニュースがずっと流れているが、増税ありきで、なぜ増税が必要なのかを誰も説明してはくれない。

自衛隊員の処遇改善や老朽化した設備等を刷新する為と説明してくれればよいだけの話であるのに、それは言わない。
それを言わないのは、なにかと具合が悪いからであろう。

仮に、抑止力の為に「トマホーク」を購入する為だとしても、抑止力として効果がないように思う。

それは、殺戮兵器の開発に湯水のごとくお金をつぎ込める国に対抗するには、殺りく兵器の開発の為にお金を湯水のごとく使う力がなければ、戦力は拮抗しないからであり、旧ソ連とアメリカが原子爆弾の開発を競って行っていたのを見ていれば明らかだからである。

したがって、今、トマホークを購入したとしても、できる事は維持だけなのだから、兵器開発をためらいなく進める国に対しては、瞬く間に時代遅れの兵器に成り下がってしまう。

(ダブルオーガンダムの第一話で、パトリック・コーラサワーが搭乗する新型モビルスーツを、刹那・f・セイエイが駆るGNドライブを搭載するガンダムで瞬殺してしまうシーンが良い例だと思う)

それでも、トマホークを買わなければならないという理由は、「日本が敗戦国だから」であるけれども、心の底から戦争を望んでいるのは、戦争によって得られる、地位や権力や名声や貨幣に欲望する者達だけなのだから、そんな者達の欲望に引っ張られないで、外交で何とかしなければならないのが政治家や官僚の本分であるように思う。


もし、トラックに搭乗していた女性隊員が理不尽な暴力に立ち向かうために、武器を持って前線に赴かなければならなくなったとしたら、それが隊員の職務であるという前に、その責任は、その時代の政治家にあり、その政治家に投票した人、選挙で票を投じなかった人にあるという事は、自覚しておかなければならないのではないかと思う。

人は、山積みになった死体、破壊しつくされた家屋。食料が全くなく、倫理観や道徳観が希薄になりあらゆる暴力が横行する社会。を目の当たりにしないと戦争の悲惨さが理解できないのであろうか。

どうか、このまま平和な日本であり続けてほしい。