硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

花燃ゆ。

2015-04-19 21:45:04 | 日記
なぜだか観てしまうNHKの大河ドラマ「花燃ゆ」。 吉田松陰先生の物語であるので、言葉で人を動かしてゆこうと志す人達の物語であるが故に、前回の「軍師黒田官兵衛」のような殺陣のシーンがほとんど見られないから、命のやり取りに魅力を感じる人にとっては少し物足らないのもうなずけてしまう。

しかし、吉田寅次郎の熱意や彼を慕う人達の気持ちは「こんなだったのかもしれないなぁ。」と思いながら観ていると面白いし、時代劇を通して現代を批判しているともとれるところもあり、物語に芯の強さを感じます。でも、寅次郎の熱さというか、実直さというか、少し不器用なところが痛いなと感じつつも、僕はそこがとても共感できてしまい。事あるごとにテレビに向かって「わかる、その気持ち分かるぞぉ。寅次郎。」と語りかけてしまうのです。

寅次郎にもっと柔軟性があれば、勝海舟と巡りあっていたかもしれないし、出会っていれば歴史は大きく変わっていたかもしれないが、熱き男の運命は次世代を育てることが役目であり、幕府からみればテロリストであったが為、斬首刑という結末は予定調和だったのかもしれない。