南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 





 昨日放送されたNHK総合「プロフェッショナル」の録画を見てみた。


 大阪の獣医師の話。
 何でも、他の動物病院がサジを投げたような重病や大ケガの動物を診てくれる獣医師なんだそうで、その評判で、遠くは関東などからも患者(患動物?)がやってくるらしい。


 主人公は、東大阪市で開業する獣医師・蓮岡氏。
 言葉遣いがぶっきらぼうなため、第一印象は「ちょっと勘弁して」な感じ…。
 しかし、そのような印象はすぐに消え去ってしまった。


 彼はどんな動物に対しても、どんな状態でも、どんなに高齢でも、愛情をもって、じっくりと時間をかけて一生懸命に治療にあたるのだ。
 確かに、ある人にとっては取るに足りないただの動物かも知れない。しかし、その飼い主にとってはかけがえのない家族なのだから。



 そんな彼も、初めからそうだった訳ではない。
 いや、そういう感情はあったのだが、それを押し殺して黙々と治療を行っていた時期があったのだ。

 まだ研修医だった頃、飼い犬を亡くし泣きじゃくる飼い主に同情し、病院を抜け出して一緒にお墓を作ってあげたことがあった。
 それから病院に戻ったところ、先輩に「どこに行ってた。職場放棄だぞ。治療だけやってりゃいいんだよ。そんな暇があったら、腕でも磨け」とこっぴどく叱られたそうだ。

 「ならば」と、寝る間を惜しんで猛勉強をし、ついに独立・開業を果たす。



 そして、単に動物の治療をするだけではなく、飼い主の気持ちになって考え、その心のケアも行うようになる。
 また、過剰な治療は行わず、飼い主の意向を重視し、必要最低限の治療を心がけている。
 保険も効かない動物の治療にもかかわらず、治療費も多くは取らないそうだ。

 そんな彼の動物病院は、毎日深夜1時頃まで患者が絶えないという。



 番組内では、子供ができなかった夫婦の飼う脳腫瘍ができた老犬や、同じく腎機能障害を持つ老犬の、まさに現在進行形の事例が紹介されていたが、正直、ビックリした。
 まるで、動物と飼い主につきっきりのような治療。迎えにやったり、自分が訪問したり…。
 患者が動物ではなく人間だったとしても、そこまで親身になる医者は少ないように思う。


 時にぶっきらぼうな言葉遣いで飼い主にあたるのは、きっと動物に対し愛情があるからなのだ。

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■今日の行動
 仕事

■今日の買い物
 なし

■今日の献立
 朝:なし
 昼:お手製弁当
 夕:ステーキ、鶏刺し、おからサラダ

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