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今日は、今月11日に公開された映画『はやぶさ 遙かなる帰還』を観に行ってきた。
日曜日のレイトショーということもあってか、お客さんは3組6人のみ。
まさか人気がないってことは…ないよね???
上映中であり、これから観るという方もいるだろうから詳しいことはここでは書けないが、感動した場面をいくつか…。
トラブルによってはやぶさが行方不明になって数週間。はやぶさがいると思われる方角へ向けて、毎日毎日ありとあらゆる周波数の電波を飛ばして反応を探り、かすかな望みを願うスタッフ…。
これまでサポートしてきたNASAも「今まで行方不明になって見つかった探査機はいない。もう諦めたらどうか。これ以上、深宇宙への電波の優先使用を認めることはできない」と告げる。
それに対し「もし電波の優先使用を打ち切るのならば、サンプルを持ち帰ったとしてもNASAには渡さない」と山口(渡辺謙)が言い切る。
うーん、カッコよかった。
地球帰還まであと数週間というところで、イオンエンジンの最後の1機に不具合が生じる。
そこで、イオンエンジン開発者の1人、藤中(江口洋介)は、万が一の時のためにと組み込んでいた予備回路を使い、クロス運転をしようと提案する。しかし、もう1人の開発者であるNECの森内(吉岡秀隆)は「はやぶさ全損の恐れがある」と断固反対する。
プロジェクトリーダーである山口は「全責任は私が取る」と藤中の提案を受け入れる。納得できない森内は無言で部屋を出て行く…。
今では誰もが知っているイオンエンジンの起死回生のクロス運転。
しかし、宇宙研側とメーカー側であんなに白熱した議論が交わされたとは…。他では語られなかったので、正直ビックリした。
神社で祈願をしていた山口に声をかける町工場の東出(山崎努)もいい味を出している。
広報の丸川(藤竜也)もいい。
ボロボロの満身創痍になって帰ってきたはやぶさ。山口は「最後にはやぶさに地球の姿を見せてやりたいな」とつぶやく。
はやぶさから送られてきた地球の映像は、まるで涙で濡れたような写真だった。
そして、大気圏突入。
はやぶさはソーラーパネルなどをもぎ取られながら燃え尽きていく…。
誰もが涙する場面。
もちろん私も泣いてしまった。
燃え尽きるはやぶさを眺めるスタッフ。
7年間、まるで自分の子どものように見守ってきた彼らの気持ちはどうだったんだろう。
日本もまだまだ捨てたもんじゃないよ。
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