南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 



時々

 今年は台風の数が多い。
 今回日本に来ているのは台風11号。大きくて動きが遅く、やっかいだ。

 幸いにも熊本ではすぐ横を通過したとは思えない静かさだった。
 しかし、四国や近畿、九州東部の中継やニュースを視ていると、何とか無事にやり過ごしてほしいという気持ちでいっぱいになった。


 台風の情報収集のためにNHK総合をつけっぱなしにしていたら、10:30から『長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典』の中継が始まった。

 その中で、気になるものがあった。
 被爆者が結成した合唱団による合唱だ。
 合唱のタイトルは「もう二度と」。

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 聞こえていますか 被爆者の声が
 あなたの耳に 聞こえていますか
 もう二度と作らないで わたしたち被爆者を
 あの青い空さえ 悲しみの色

 覚えていますか ヒロシマ・ナガサキ
 いのちも愛も 燃え尽きたことを
 もう二度と作らないで わたしたち被爆者を
 あの忌まわしい日を 繰り返さないで

 聞こえていますか 世界の国から
 平和を願う 声がするでしょう
 もう二度と作らないで わたしたち被爆者を
 この広い世界の 人々の中に

 もう二度と作らないで わたしたち被爆者を
 この広い世界の 人々の中に
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 聴いただけで涙があふれてきた…。
 被爆した方々の本物の声は、心にずしんと響いてきた・・・。

 合唱団メンバーの平均年齢は75歳に達し、正直、歌わずにただ立っているだけ、ただ座っているだけの人も多いようだ。


 式典は進み、「ケンスイ式」なる耳慣れないものが始まった。
 何のことかと思っていたら、原爆によって体の中まで焼け爛れ、「水を…」「水をください…」と言いながら亡くなった被爆者たちの霊を慰めるための「献水式」だったのだ。
 また目頭が熱くなってきた…。


 私の父方・母方それぞれの祖父母が住んでいた熊本市も、原爆投下候補地の一つだったらしい。
 もし、熊本市が選ばれていたら、私の両親も、そして私自身もこの世に生を受けなかっただろう。
 まさに紙一重。


 長崎市長はその演説で、安倍首相を前にして、集団的自衛権を糾弾した。
 その発言は重い。でも、その声は果たして安倍首相の心に響いただろうか…?
 
 日本はご先祖様の尊い血と涙によって69年間守り続けてきた平和を手放そうとしていないだろうか?


 (※歌詞の掲載に問題がありましたら削除します)

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■今日の行動
 仕事

■今日の買い物
 なし

■今日の献立
 朝:なし
 昼:カレー(クレイン)
 夕:鶏レバーの煮付け



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