南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 





 ブータンというと、中国やインドの境界のチベットやヒマラヤ辺りにある国(?)というイメージしかなかった。
 10月の挙式のニュースがなければ、王国であることすら知らなかった。

 新婚旅行先として真っ先に日本を訪れてくださったブータン王国のワンチュク国王とペマ王妃。
 若くて気品があり、また何と美男美女の国王夫妻だろうか。


 東日本大震災の被災地をわざわざ訪問し、慰霊のための祈りを捧げる国王夫妻。
 被災者を抱きしめたいがみんなを抱きしめる訳には行かないので、代表して王妃を抱きしめる国王。その心、その行動。素晴らしすぎて涙が出そうになる…。
 報道によれば、3月11日の東日本大震災の翌日にも、国王自ら鎮魂の祈りを捧げてくださったという。

 ブータンと日本は遠く離れているし、あまり関係がないように思えるのに何故だろうか?
 いろいろ調べてみると、日本から西岡京治という方が1964年にブータンに渡り、農業技術を教えたらしい。お蔭でブータンは国力と生活レベルが飛躍的に向上したという。
 その後、西岡氏は1992年になくなるまでブータンに滞在し、「ダショー」という民間人最高位の称号まで授かったという。「ブータン農業の父」と呼ばれ、葬儀はブータン国及びブータン王室による国葬が行われたという。
 なるほど、日本と深い関係がある訳だ。



 ブータンでは、国力を計る目安としてよく使われるGDP(国内総生産)ではなく、GNH(国民総幸福量)の向上を目指すという独自の政策を行っているという。
 そして、決して裕福ではない国であるにも拘わらず、その値は高いのだという。無論、国王の支持率も高いのだとか。

 世界ナンバー2や3の国力と何不自由ない暮らしをしておきながら、ほとんどの国民が幸せではないと思っており、内閣支持率も地の底を這い続けている日本。
 どちらの国に生まれるのが本当に幸せなんだろうか。どちらの国で暮らすのが本当に幸せなんだろうか。
 ちょっと考えさせられた。




 あ、コラ、誰ですか!
 国王のお顔を見て「プロレス強そう」とか言ってる人は! 

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