メディア遊歩道

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映画「船、山にのぼる」

2008-04-20 13:24:12 | Weblog
ユーロスペースのモーニングショーにて鑑賞しました

ダムに沈む村で、村の材料で船をつくり、ダムの増水に合わせ山の上の予定地に漂着させるというアートイベントのドキュメンタリー

ユーロスペースを探すのに手こずった

昔のセルリアンタワー方面のユーロスペースを探したら別の劇場になっていて、円山町のラブホテル街をさまよい歩いき、ようやく東急百貨店本店の手前にユーロスペース、コンクリート打ち出しのビルにたどり着いたのであった。

映画はダム建設反対運動、台風被害による反対運動の終結、アートイベントのプランの収束を簡潔にダイジェストしてから、ダム建設後まで続く、六十メートルの船建造物の壮大なイベントに密着する。

模型実験、プレイベント、伐採、建築、ダム建設遅れの待機イベント、アンカー設置、と、色んなイベントを継続していく。

継続力が凄い。

どうしても、
ヘルツォーク監督の劇映画「フィッカラルド」と比較したくなるが、このイベントの首謀者はキンスキーのようなエキセントリックではなく淡々と作業をこなすオジサンである。

まあ、生活しながら長いプロジェクトをこなすのだからいつも怒鳴っていられないしだからまた結果として大きい仕事が出来るのだろう。

惜しいのは船が浮く瞬間の映像がないこと。台風で一晩に6メートルも水位上がり、行ってみたらアンカーに繋いだロープが水位に対して短くて、船を水没させる方に引っ張っている。

慌ててロープ延ばしたりこのあたりは自然の力と人の力の限界のせめぎ合い

漂着予定地への曳航も雨降り続くなかで急遽決まった日に決行

曳航を讃えるべきギャラリーが誰も居ない中で、大きな一枚の木の葉に見える船はボートに曳かれて行く。

そこからどうなるか、ではレイトショーやモーニングショーで目撃して下さい。

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