メディア遊歩道

さまざまなメディアに接触した記録。映画、本、博物館、展示会など

宇宙戦争 初回上映!  ストーリーの核心以外でネタバレ

2005-06-29 03:22:30 | Weblog
2005/6/29 0:00~の、もっとも早い一般公開の回を見てきました。

歩いていけるところにあるシネコンは便利!便利!

いや、凄かったですが、仕事を控えて寝ないといけないので詳しくはまたあとで。

「指輪物語」の監督のキングコングのリメークの予告がありました。




ネタバレのところですが、オリジナルのジョージ・パルの映画にもあるので・・・








子供を救うために、恩人まで殺す父親。だからこそ、自爆覚悟で宇宙船に飛び込んでいけたんですね。涙涙・・・これは、子供を持つ親にはビリビリ、グリグリくるツボです。

地上の生き物を馬鹿にしてはいけないですね。

あの恐ろしいトライポッド(三脚)を、大阪では3台やっつけたそうです。台詞でしか出てきませんが、あそこはいろいろな生き物がバイタリティあるのですね。

きっとタイガースの野球帽かぶった人たちがやっつけたのでしょう!

道頓堀の、カーネル・サンダース人形に爆弾をしかけて、おとりにしたに違いない!

体内爆発に、たまらずトライポッドは道頓堀川にダイブ!

そこもまたヘドロがたまり、バイキンがうようよ!

こりゃたまらんよ、宇宙人さん!


我が家もちらかっているけど、まあいいか?って言い訳にならない!

ではお休みなさい。

スターウォーズ・エピソード3(ネタバレ注意!!!!!!!!!!)

2005-06-26 03:03:11 | Weblog
2005/06/25 12:00~
スターウォーズ・エピソード3を見てきました。

 日本公開から劇場で何度も何度も見続けて、27年間。
 長かったぞ。待ちこがれたというよりは、早く見て安心したいという気持ちのほうが強い。ミステリー作家で、私の尊敬する都築道夫先生は、完結を楽しみにしていながら2003年に亡くなられている。見せてあげたかった。

 さすがに郊外型シネコンでは、コスプレで来ているひとはいない。ふつうの人たち。ほぼ満員。そりゃ当然か。

それはさておき、映画。

 実はDVD鑑賞パーティで、徹夜あけであったので、台詞の場面になると眠くなる。
 こんなに大事な映画を、体調不良で見るなんて冒涜????
 まあ、今回はとにかくまずストーリーの概要を知り、安心することが目的で、台詞の意味の吟味とか、CGの仕上がりのディティールなどは2回目、3回目の鑑賞にて味わっていく予定なのであり、とにかくも最後まで見切ることだけが肝心。

 ここからは内容にふれますが、

 で・・・・これが「戦国自衛隊1549」の広告コピーで言うなら、

(1)
「俺たちは、エピソード1~3と、エピソード4~6のつじつま合わせをしたに過ぎないのか?」

(2)
「消滅するのは、エピソードか、俺たちキャラクターか?」


コピー(1)
 今回の映画が、すでに決まっている結末へとむかう線路の上を走るだけの作品であったというとこ。妻子の生死と銀河の自由とを計りにかけると、そんなに妻子の方が大事か?そりゃ、母親の死とか、怒りに身を任せる性格とか、伏線はいろいろあったけど、自分が最強のジェダイになって妻子を守るという発想にはならなかったのか・・・ならなかったんだよね。悲劇。
 私は、身重のパドメが捕らえられ、獄中出産と拷問で、アナキンは寝返ることになるのだと勝手に思っていたので、(そして生まれた子供はオビワンとヨーダが強奪するのだろうとか)なんだか拍子抜けなのであった。
 

コピー(2)
 なので、エピソード3という連続性の維持と、キャラクター描写の不備というか駆け足描写とが、相反しており、役者としてもしどころが少ないエピソードであった。パドメは、死ぬ以外に役所がなかった。とはいえエピソードの連続性を放棄できるわけもなく、消滅したのはキャラクターであった。
 アナキンが子供を殺すシーンだけは、苦しくなりスクリーンを正視できなかった。
 だから、消し炭になったアナキン(「消し炭ナアキン」あるいは「アナキンのたたき」)には同情できなかった・・・いや同情は求められていないが。

 冒頭の宇宙戦闘は、スターシップ・トルーパーズ1(原作「宇宙の戦士」)のポリゴン数増やしただけのようだ。ジェダイが次々殺される場面は名所観光絵はがきのようで様々な土地が見られたけれど。

 などと、待ち焦がれたゆえの文句たらたらたらた・・・とはいえ、映画がいよいよ終了しようとしているその時、ルークが引き取られていった辺境惑星タトウィーンの、あの二重太陽の夕日には、この27年の私のスターウォーズ映画体験のがついに完結するのかぁ~~~、とうるうる来てしまいました。

 ということですが、3回4回見に行くことを前提に感想を書いております。その時々で、感想が変わっていくと思いますのでそれはまた別にアップしていこうと思います。
 たった1回の鑑賞で味わい尽くせる映画じゃありませんから。

品川エプソンアクアスタジアムのアトラクション~「銀河鉄道999」

2005-06-22 07:53:27 | Weblog
気を取り直して銀河鉄道999へ。

写真のような注意書き。

なんか、ネタバレしてるんですけど。

入場すると、メーテルの衣装やらが飾ってある。

これから品川線(品川プリンスホテルと999の待つ銀河ステーションを連絡する路線)に乗っていくのだそうだ。
そいうや、鉄道会社とも関係あるのですよね、このホテル。最近評判良くないけれど。

で、その品川線のシャトルに乗る前には機械伯爵のご挨拶。シャトルに乗ると(ディズニーシーのセンター・オブ・ジ・アースみたい)今度は、シャトルが襲われ、キャプテンハーロックとクイーンエメラルダスに助けられる。なんと松本零士のオールスター出演で、なかなかサービスいいなと思った。

ででででで、アルカディア号に乗っかって、宇宙空間に浮く銀河鉄道の乗り換え駅に到着。
シャトルから降りて、いよいよ999に乗車。これはまあ、後楽園のジオポリスの「ジオパニック」みたい。

乗ってみると、ネタバレのごとく、レールが急に右に曲がっている。
メガネがはずれやすいか、係員に聞かれる。
衝撃で落ちやすいから預けろ、ということだ。
メガネなしではこまるので,預けないでしっかりとかけ直す。

発車!
急加速し、あっと宙返り!
急カーブ!

と思ったら、また駅にもどる。
え~っこれだけ!!!
という声が客席のあちこちから。
キャラクターのサービスがいいのがよっく分かりました。

でも、屋内暗闇コースターでの宙返り、絶叫マシンファンも、1度は乗っておくべきでしょう。
2度はなくても。

(デートで行って、松本零士キャラのうんちくを披露すると感心されるよりはオタクと呼ばれるだろうけれど・・・まあ話のタネにはなるでしょう)





品川エプソンアクアスタジアムのアトラクション「バーチャルライド」~「銀河鉄道999」

2005-06-22 07:39:16 | Weblog
ショーを見たら、アトラクションコーナーへ。水族館は一旦退場だが、ディズニーランド同様、手の甲にハンコを押して、水族館に再入場は可能である。

で、ここには4つのアトラクション、

メリーゴーランド
バイキング
バーチャルライド
ジェットコースター

がある。

バーチャルライドは、映像にあわせて座席が揺れるというやつ。
「オーシャンレインジャー」になって、海底観光していたら海賊クラーケンとの戦いに巻き込まれてから帰還するというありがちなストーリー。

これ、なんか画面が古くさいとおもったら、映像の最後に「オーシャンレインジャー」本人たちが画面に登場する。そのコスチュームの時代感覚からして,かなり古い映像ソフトウェアである。
新作にしてほしいよな。

で、気を取り直して銀河鉄道999へ。

品川エプソンアクアスタジアム

2005-06-22 01:18:20 | Weblog
2005/06/19
品川アイマックスに行ったついでに、新名所のアクアスタジアムに寄った。

バットマンビギンズは3時に終わったのだが、まだまだ、なんと90分待ち。
せっかくだから見てみたいのだが、梅雨の中休みのぬるい空気のなかで立ち続けて待つのは・・・

品川駅の南側に行き、伊勢丹のスーパーマーケットで時間をつぶしてもどると、なんと30分待ちになっていた。待ち時間はかなり伸び縮みするようだ。これなら、と並んでいると、30分以内には、入場できていた。中は、鮫とエイのトンネル、アシカのショー、イルカのショー。

イルカのショーが2時間おきで、このショーが終わるとどっと空くため、待ち時間が脈動するのだ。
イルカのショーが始まる時間ぐらいに並び、そしてまずアシカのショーを見て(アシカの会場は狭いため、うかうかしてると満員札止めになる)、そしてからイルカのショーを見るというのがベストメソッドのようだ。
 
イルカのショーが入場料1800円(映画と同じか)の料金の大半を占めるのであろうという感じ。水槽の魚の種類は少なく、学術的ななにかを期待してはいけない。デートとファミリーレジャーなんであって、海洋学を学ぶ場ではないのだった。

アシカのショーは、トレーナーとアシカのペアが、3組で、拍手の大きさを競うという趣向。ちょっと寒い芸もあったが、まあまあ受けていた。

イルカのショー、スピーディである。そして、本番のあとの練習も見せるということで、そのまま座ってみる。最前列だと、イルカの宙返りのしぶきがかかってくる。水かぶり席。

わたしはサンディエゴのシーワールドにも行ったことがあり、シャチの頭に人間が乗ってジャンプするなんて芸を楽しんだのだが、さすがにここはそこまで広くない。

ということで、学術的には物足りないし、男ひとりでは手持ちぶさたであって、入場料分楽しんだとはいえてかったが、とにかく人気スポット制覇ということでよしとしよう。

入場のための行列の長さに、見たい見たいと泣き叫ぶ子供をひっぱって帰っていく家族ずれもいた。人気あるのもけっこうだが、小さい子供を連れていくときは、よく混雑状況やショーの時間を確認して、子供を疲れさせたりがっかりさせないよう気を付けてくださいませ。


ショーはどちらも15分程度。イルカのショーはスピーディでしたが・・・

迫力なら八景島シーパラダイス、間近に動物を見たいなら池袋サンシャイン、というところでしょうか。(しながわ水族館には行ってないので比較できませんでした)

バットマンビギンズ(アイマックス版)~補足

2005-06-21 00:13:57 | Weblog
いろいろなブログや、トラックバックを見ていると、この映画が刺激的な映画であることが再確認できます。

やはり、人間にとって根元的な「恐怖」という感情を突き詰めているせいでしょう。

それも、ただ怖がらせるためだけなら,ドライブインシアター向け低予算映画が掃いて捨てるほどあるわけですが、この映画は大予算豪華キャストで、しかも脚本も良く推敲してある作品。

といっても、古井戸はあきらかに日本映画「リング」シリーズを利用しているのですが、それでも地下空洞につなげてバットマン基地へと展開するので、「本歌取り」以上の出来。いや、こうもりが貞子なのか?

テレビシリーズでは、お笑い優先でまるでバラエティショーみたいなバットマンが、様々な映像作家の手を経て、ついに恐怖の大王になってしまうというすごさ。

しかもスターウォーズ・エピソード3と対抗するため、バットマンのバージョンでのエピソード1~3の3作をまとめて一作「ビギンズ」でつくりあげ、なんとスターウォーズと同じように、作品の「リング」完成させる(いたいけな少年が恐怖の大王になる)という、離れ業をしたわけで。いやあ、濃い訳です。

まあ、それだとヒロインのケィティ・ホームズが妊娠していなければならなかったが、さすがにそこまでは描けなかった????

ところで、オヤジネタを一発。ラストシーン、燃えつきた豪邸のシーンで,ブルースと話し合うヒロイン、ケィティ・ホームズは付け乳首をしていたのではなかろうか?なんか、シャラポアのような不自然なシルエット。いや、アイマックスだとよく見えてしまうんですよ、体の隅々まで。(あっ?あなたもアイマックスでバットマンを見たくなりました?)

あとがよろしいようで。



バットマンビギンズ(アイマックス版)~ネタバレあり

2005-06-20 00:08:25 | Weblog
2005/6/19 12:35~

 品川アイマックスに、バットマンビギンズを見に行った。
 ここは、ポーラーエクスプレス 3Dアイマックス以来。
 今回は水族館「アクア」もできていて、なんと60分待ちの大盛況。

 で、ほんとは水族館を先に見ようと思っていたがあきらめてアイマックスに。というのは、水族館の半券で、アイマックスが200円引きになるからだが、まあそれはあきらめて。

 大行列の水族館とはちがい、こっちは空いてすいて・・・となりに、3歳くらいの男の子供を連れた若い夫婦。なんか不吉な予感・・・

 映画が始まる。目の前に広がるアイマックスの大画面、とどろく大音響で、これはたとえブルーレイDVDが発売されても家庭では味わえない迫力。
 映画は人間の支配欲と恐怖に対する考察で進行し、始まって25分ごろに、主役ブルースが10歳の時に、父親が目の前で殺される場面。
 予感的中、男の子がわんわん泣き出した。そりゃ、親が殺される場面が大画面大音響ですから子供には刺激が強すぎる。
 一家は劇場内から退散。
 ああ、そういえば、昔幼い我が子をつれて「学校の怪談」を見に行ったら、子供が怖がって逃げ出したことがあった。つらいよねえ・・・この映画、PG-13で、13歳以下の人には刺激の強い場面があるとのこと。
 小さい子供は連れていかないように。

 で、映画はどうだったかというと、バットモビルがやたら迫力あってすごい。運転してみたい。歴代のバットマン映画のメカのなかでも最高の出来か?

 渡辺謙はほんとにちょっぴり出てくるだけ。
 ヒロインは、「ドーソンズ・クリーク」で強気な女を演じたケィティ・ホームズ。
 アイマックスだと、顔のしわまでよく見えてしまい、美人には見えなかったが、女優としては大出世である。ほかにいろいろキャラクターがいたので、見せ場が少なかったが・・・

 バットマンがどうして恐怖を克服し、恐怖する側になったかを丹念に描いていている。
 最近、マーベルコミックスが続々映画化でキャラクターを深く描いているので、DCコミックスも負けずに深く深く・・・それはうまくいっているようだ。

 最後に列車事故が起こる。人も死んでいるようで、これは「交渉人 真下正義」よりもショッキングであり、ポスターでネタをわってでも「この映画には列車事故場面がありますがはるか以前に企画制作された」といいわけしたわけだ。

 アイマックスで140分も映画をみるのは疲れるが・・面白かった。35mmフィルムの通常版ではこのおもしろさは薄くなるだろうなあ・・・子供は泣かないだろうけれど。あの子、この映画がトラウマにならなきゃいいけど。

 ということで、35mm通常版を見た人も、アイマックスでもう一度見ましょう!

スピルバーグの「宇宙戦争」(試写会中止)

2005-06-18 21:26:22 | Weblog
 スピルバーグ×トム・クルーズの「宇宙戦争」、日本では「スターウォーズ・エピソード3」と激突が話題のこの作品、なぜだか日本でワールドプレミアを開催する、という話が、盗撮対策のためにお流れになってしまった。
 私は集英社の開催する6/13武道館での試写会にハガキを出していたのだが、ああ、ハズレだったのか、残念なことだなあ、と思っていた。
 すると、集英社から封筒が届いているではないか。
 中は、試写会中止のお詫び、前売り券2枚、立体写真のハガキ2枚。
 私は、試写会には当選していたのだ。
 そして、中止のお詫びが劇場チケット。
 まあ、自分で時間を選んでいけるので得したようだが・・・スピルバーグやトムも来てくれたかもしれなかったのに・・・二人の挨拶も見たかったなあ。

 こんなことが続くと、映画館入り口に金属探知器みたいなのができるんだろうか?
 貴重品お預かりロッカーでもできる?でも受け渡し大変だし、だれも映画館に来なくなるよ。
 だいだいが、映画館にわざわざ出かけてお金払って、その観客数がまたDVDの宣伝文句になって、っていうことは、DVDの宣伝のためにわざわざ観客は自腹で苦労しているということか。
 ハリウッドメジャー映画でも、いまやDVD売り上げによる収入が、劇場での収入を上回っているそうだ。でも、持ち物検査をされ(犯罪者でもないのに)、時間を拘束され(シネコンは時間指定がほとんど)、高い入場料払って(二人、三人で観るならセルDVDより高くつく)、そして観客数でDVD宣伝に協力させられて、それでもって、DVDよりちょっとましな画質でDVDリリースよりちょっと早く映画が見られるだけだよ、というのでは、観客もいつまでも気前よく窓口でお金を払わなくなってしまうぞ???
 
 これを解決するには、映画の半券を持っていくとDVDが割引で買える、というようなサービスをするしかないな。でも、そんなことをするとまた映画の半券をまとめてヤフー・オークションみたいなもので売る人が出てきて、サービス中止になるのだろうけれど。
 
 2枚あるから2回見に行くか・・・

戦国自衛隊1549(角川映画)ネタバレあり

2005-06-12 10:30:10 | Weblog
2005/6/11
初日、トーホーシネマズのレイトショーで見ました。21時15分の回ですが、400人のキャパに半分の入り、なかなかの人気である。

オリジナルと同じところは自衛隊が戦国時代にタイムスリップというメインアイディアだけ。場所もキャラクターも福井晴敏の力業で再設定されている。

最初のタイムスリップから、2年間の救出の準備、救出(または抹殺)の理由付け、平成に戻るタイムリミット、と小説家的な仕掛けをきちんとしてあるので、キャラクターの焦りがちゃんと伝わる。

何だが画質が悪いなあ、まるで松竹のウルトラマン映画みたい。ウルトラマン映画は、CG編集の都合か、すべてハイビジョンで編集してからフィルムに焼くので画質が悪いわけだが、戦国自衛隊も合成の画質の違いを目立たなくするためか、画質を低く統一している。これなら、劇場のスクリーンでなくても、50インチプラズマで十分な画質か。
とはいえ、家にプラズマもサラウンドもない身の上では、レイトショー1200円でTHX認定の劇場で映画が見られるのは良しとしなければならないだろう。

で、救出隊がタイムスリップすると、いきなり戦闘状態。救出すべき相手はお城の殿様。
???
激しく既知感。
どっかで見たような設定だなあ・・・そうだ、「バトルロワイヤル2」だ。
あのサバイバル感覚と似ている。ただ、バトロワ2は、息子はしょせん息子、偉大な親(深作欣二)の一作目には及ばなかった。
この映画もその轍を踏むか?とちょっと心配になった。

タイムスリップ先発隊=的場=信長は、新世界の王になるという恐ろしい破壊王になろうとしている。
その点は「地獄の黙示録」のようでもある。

そうそう、マイケル・クライトン原作の「タイムライン」とも似ているとはいえる。あの映画も女性は一人、巻き込まれ型の救出隊員もいた。あの映画も、タイムパラドックスお構いなしでやっていたが、イギリスのフランス侵略という歴史の場面を描いていた。

ということで、戦国自衛隊に戻ると、
タイムスリップ先発隊はヘリや戦車やらを使いこなしていた。なぜ戦国に使えるの??
そう、原油を精製していたのだ。石油コンビナート付設の妙な曲付きのお城がなんともすごいミスマッチ感覚でよい。

実弾を民間人に使うときの躊躇。侍よりも歴史影響度が大きいということか?
ヘリ、戦車、そのほかの特殊装備の活躍はいろいろと見られてよかった。天守閣にヘリで救出にくる木下籐吉郎など、セットと自衛隊(本物)の協力がなければ作れない「絵」だと思う。

斉藤道三がヌケヌケとしていちばんの儲け役か。

映画は、お城とヘリコプターを中心に進み、救出隊は未来だけを救出し、半減して帰還。
この映画は、自分で作った設定を忘れずに、ビジュアルに使い切った作品で、面白かった。
現代劇、時代劇の演出のつながりがよく、よどみがなく、さすがは「ゴジラ×メガギラス」の監督であると思った。

「ゴジラ×メカゴジラ」「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ」~は、制作費削減のあおりで不完全燃焼な感じがあったが、今回の特撮は東映系の特撮研究所(合成の緻密さより見栄え、観客心理を優先した絵作り)がメインで担当しているので、制作費を有効に画面に反映できているようだ。

ということで、かなり楽しめた作品であったが、戦国時代チンプンカンプン、メカ系や建築系に興味のない人には、いつのまに何が起こったのか把握できないかもしれない。でも、余計な説明をしないで2時間未満にまとめたのはよいと思う。(外国での上映には、戦国時代の説明を足すのかもしれないが)


ドラえもん学、ウラブブカ

2005-06-08 06:57:55 | Weblog
(1)ドラえもん学
# 横山 泰行 (著)、新書: 205 p、本体700円、出版社: PHP研究所 ; ISBN: 4569642152 ; (2005/04/16)



(2)月刊ウラブブカ2005/6月号 本体838円 、発行:コアマガジン
「ドラえもんウラ大百科」

を併せて読む。

(1)は現役教授が「ドラえもん学」を立ち上げてその成果を発表したものだが、すでにほかの著書でネタを使ってしまったのか、軽い仕上がりになっている。
小学館から刊行されたドラえもんを統計的に処理して、キャラクターの登場回数ランキングなどを載せているが、「しずちゃんの入浴関連シーンは100カ所以上」とあるだけで、記述はあっさり。

そこは、(2)である。掲載巻、ページ、説明までついたリストが掲載されている。
それによると、しずちゃんのパンチラは58回、入浴は38回。あれ?96回しかないぞ?
カウントのポリシーが違うとはいえ、入浴回数は違いすぎ。横山氏を小一時間ほど問いつめたい。

(2)には、F先生がSMクラブに通っていたとか、醜い利権争い、映画版の延期や声優入れ替えの裏事情についても書かれている。信憑性は低くなるが。

とはいえ、最近の劇場版ドラえもんの質の低下は著しく、もう限界かと私は思っていたところだから、映画版延期はまだましな判断であったと思う。

一つのことを長くやっていると、いいことも悪いことも言われるわけです。

私、ドラえもん好きは(1)、そして(2)も、その存在を認め、批判するところは批判しながらも好きを続けていこうと思います。