メディア遊歩道

さまざまなメディアに接触した記録。映画、本、博物館、展示会など

【美術】ぬむの木のこどもたちとまり子美術展

2007-06-30 08:34:26 | Weblog
六本木ヒルズ、以前は美術展と展望台は別料金だったが、いまは統一料金1500円になっていた。
エレベーターに乗っているうちに束の間の夕焼けは閉じて、濃紺の夜空になっていた。
夕立後でモヤっていて眺めは悪いが、六本木の新名所、新国立美術館とミッドタウンは間近に見えた。

ねむの木展の入場が七時半締めなので急ぎ場所に移動です。
評判の高い美術展で7月1日に終了してしまうから。

で・・・

ホントに素晴らしかった。

病気、障害を抱えた子供たちを預かり、絵の好きな子供には徹底して描かせる。

その絵はテクニックも相当高く、緻密。
色彩は鮮烈で、繰り返し現れるモチーフは深く深く心に迫ってくる。

ねむの木学園のなかで、こどもたちが切磋琢磨している様子が想像出来る。

にしても、次第に病気が進んで、失明してしまう子供の描き続けた絵には、涙が出てきそうになった。オジサン連中で見に行ったので涙は溢れはしなかったが。

土日で終了する美術展ですが、子供に素晴らしいもの見せたいひとは是非。
この展示だけは無料で見られます。受付で無料の整理券をもらってエレベーターに乗って下さい。


映画「アポカリプト」

2007-06-21 21:44:02 | Weblog
例によってMOVIXメンズデーにて。

300にしようか迷っていたが、メルギブソンの川に入ってた奇っ怪なポスターに敬意を払ってアポカリプトに。
R15なのは良く分かる。ホトンド、バトル・ロワイヤル状態です。
また、史上初の水中出産を描いた妊娠映画でもある。
兎に角殺人場面が多く、スプラッター映画好きには特にお薦めします。
一人一人丹念に殺していき、血しぶきドバドバです。
最近仕事で疲れ気味でしたが、ちっとも眠くなりませんでした。
しかし、現代では、血しぶき飛ばさなくても、似たような虐殺や見殺しが横行してるよなあ、と思う。

まあ、誰でも気が付くが、日食の日の夜は満月はないだろう。
月が二つある惑星かも?
柳田理科雄は気が付くか??


江戸東京博物館「発掘された日本列島2007」

2007-06-10 20:29:48 | Weblog
恒例の展示会で、私はここ数年通っている。展示の中でも印象に残ったのは、北海道恵庭市の柏木川4号遺跡の、お墓の中の、乳児の手形と足形の土製器。
親子の情が偲ばれると注釈があり、説明員に、この墓は子供の墓か親の墓か尋ねたが、骨が残ってないため不明とのこと。

12時から江戸博寄席で落語・立川松幸、バイオリン漫談・マグナム小林の公演です。

バイオリン漫談は割りと面白かった。

続いて、一階の第一会議室で、「発掘された日本列島の見所」の講演会が1時から。

会議室に向かうと30人定員の所、受講は10人ほど。

先程の子供手形の展示、また、関東平野の古墳とハニワの傾向と普及の話がでた。

たまらず、埋葬されたのは子供か親か質問する。

やはり、確証はないとのことだが、死んだ子供に子供の手形を埋葬するより、子供の心配しながら死んだ親に子供の手形を供に埋葬するのが自然ではないかという意見である、とのこと。

前方後円墳の設計やハニワのデザインが複数地域に伝搬したとのこと、非常に面白い。

そうして普及したハニワの設置や、前方後円墳の造成がある時に一斉に終息する不思議。それも質問したが、
ブームが去ったのか、仏教に移行したのか、まだ定説はないとのこと。
で、講演後に再び展示会場に行った。
子供の手形の展示に説明員が解説して、聴いてるオバサンが、
「手形は乳児のようだが、足形は十センチ以上あり五歳かも。同じ子供で無いかも」
解説員
「子供は二人かも知れないです。調査はこれからなので。見て色々感じて下さい」
なるほど。子供二人残して死んだ親に、淋しくないよう手形、足形を一緒に埋葬したのか?
手形、足形にはぶら下げ用か、穴が開いている。
紐を通して、死んだ親の首にぶら下げたのかも。

など、色々想像してしまう。ということで、大いに楽しんだのでした。