メディア遊歩道

さまざまなメディアに接触した記録。映画、本、博物館、展示会など

厚木子ども科学館

2006-09-30 08:51:12 | Weblog
先週、本厚木に用事があったついでに駅前にある
厚木子ども科学館
http://www.city.atsugi.kanagawa.jp/acsc/
による。
ここは図書館などとの公共複合施設なのだが、
私は図書館や科学館を見て素通りできないのだ。

14:00からのプラネタリウム券を買う。100円。
100円ショップより、税金が無いだけ安い!
http://www.city.atsugi.kanagawa.jp/reiki_int/reiki_honbun/g2140309001.html#top
昭和59年から100円と定められているのだからしょうがないわけだが。


会場まで、無料の科学展示を見て回るが、なんだか国立科学博物館のアトラクションのお古が並んでいるという感じ。国立科学博物館をリタイヤしたものが、ここで第二の人生を送っているかのようだ。

小さいこどもはエアホッケーなどで遊んでいるが、照明もちょっと暗くて、清潔感がない。
もうちっとなんとかならんかねえ、という印象。

川口市立科学館サイエンスワールド
http://www.kawaguchi.science.museum/
は広くて明るくてよかった。ただ、設備が少なくて広い分寂しい感じがしたけれど。

で、プラネタリウムは「星占い」
http://www.city.atsugi.kanagawa.jp/acsc/H18/p_ippan.html
百人程度のキャパ、投影装置は古い。

番組では、原田伸朗がナレーションで、黄道12宮の対応する性格づけなどを説明した後で、これはお遊びとして見てくれ、としつこく言い訳する。また、占星術は中世までは天文学であったと歴史フォローを入れる。

科学の施設で星占いを説明するのはそれは大変だなあと認識。
まあ、ほかの10数人ほどいたお客にはどうでもいいことなのだろうけれど。

寝てしまうかと思ったら、それでも最後まで見てしまった。
図書館を眺めて帰宅。
図書館は、3フロア使っており、外国雑誌や歴史図書などがけっこう充実している印象。


【映画・展示会】ウルトラマン

2006-09-24 18:21:39 | Weblog
ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟

を見た。ムービックスのポイントがたまり、レイトショーのないウルトラ映画も無料で見られるので。

橋本で一番広い劇場も半分埋まる、これは大盛況と言って良い。

冒頭の宇宙活劇に板野サーカス炸裂でCG予算使い果たすんじゃないかとしんぱいしたが、そんなことは杞憂だった。

だが、タイトルが入り地上のドラマになるとハイビジョン撮影の不自然なエンハンスのかかった、劇場上映には解像度の不足した画像になりガッカリした。
それでも、見ているうちに慣れとは恐ろしいもので、だんだん低解像度に眼が慣れてきた。

ウルトラマンティガ、ダイナの劇場版ハイビジョン撮影よりは映像はこなれてきている。
コスモス映画版からはそう変わってないけど板野一郎参戦によりCGに統一感がでたのが良い。それまで各CGプロのあげてくる品質が不統一というか野放しだったから。

CGだと空中シーンもウルトラマンたちは手足を動かして必死に演技している。(演技をつけさせられる程のレベルになっております)

ただ、クライマックスで着ぐるみのシーンが減るのはなんだか寂しい気持ちもする。

悪役は人質を活用していないが、あの状況では人質一人の命より神戸市民全員の命が優先するから余り意味はないと悪役ヤプール人も判断したのだろう。

永井豪のマンガなら人質は裸にされる所だろうが、この映画は幼児向けなのでそれは期待しても無理です。

にしてもあの飼い犬はなぜ、いつから、仮設の電柱に繋がれていたのか謎だ!

小中和哉の演出は職人ズレしてて嫌いだったが、今回は生身の人間への演出が少ないのでいい感じだ。このまま、特技監督に専念した方がよいのではないか。(もちろんCG監督板野一郎を留任が条件だが)

そして劇場出たその足で生田緑地にある岡本太郎美術館にウルトラマン伝説展に。

久しぶりに向ヶ丘遊園に降りる。向ヶ丘遊園の閉園後はそのショックで駅前はかなり荒れた感じだったが、いまはスーパーが新たに出来たり、かなり回復してきた感じ。

展示は先日の世田谷文学館の展示に着ぐるみやアートワークを増やした感じ。

もっと広い入れ物で一気にやって欲しい気持ちもする。

スターウォーズ展は有楽町と目黒でやってたが・・・

と、ウルトラマン浸けの日だった。

超傑作テレビドラマ「お荷物小荷物」鑑賞

2006-09-19 21:59:14 | Weblog
伝説のテレビドラマ、「お荷物小荷物」(脚本・佐々木守)見てきました。
はるばる横浜放送ライブラリー(みなとみらい線 日本大通り駅真上)に出かけて、見てきました。
そこでは、歴史上有意義と思われるテレビ番組が保存され、申し込めば無料で閲覧できるのです。
検索すると出てきたのは「お荷物小荷物」第18話、サブタイトル「18・19・最終回」である。これは、急に打ち切りになったので、3話分をまとめて一回で放送してしまった、ということだろう。このサブタイトルは佐々木守が、打ち切りを表現するための強烈な手段であったのだろう。
そして、ドラマが始まると突然、田村正和出演のテレビドラマ「冬の雲」予告が放送される。なんと、放映時間の最後まで「お荷物小荷物」最終回を放送するため次週新番組の予告編を先に放送してしまったのだ。
 そして、スタッフキャストを紹介するタイトルが始まる。
 ストーリーはけたたましく進行する。3話分の話を詰め込んであるから。
それは、祖父、親、兄弟(男5人)の3世代、計7人の男が中山千夏扮するお手伝い菊を奪い合う話なのであるが、菊は祖父(志村喬)と結婚することになる、というのが17話までのお話であるらしい。(映像がないので確認できないが)
おそらくは、元々は、こんな構成だったと思われる。

18話
 菊を奪った祖父に対して、菊奪還のため5兄弟が木刀の試合で挑戦する
 →その他、いろいろ悪どい手段を使うも、兄弟全員歯が立たず

19話
 5兄弟はそれでは収まらず、祖父と菊との肉体関係の完遂を要求。そうでもないと菊をあきらめきれない。
 祖父(志村喬)は意を決して、菊と布団に入ろうとするが・・・布団の中には菊の姉・洋子が生んだ子供がいた。
 そしてついに菊の滝沢家潜入の真相をあかし、この子供を滝沢の跡取りにせよとせまる。
 菊もカラテで祖父と勝負するが、破れてしまう。

最終話
 失意の菊に、孝太郎と偽装妊娠騒ぎを起こしたお手伝いさん仲間、神を裏切ったシスターの女3人で巡礼の旅に出る。
 出発点は、このドラマを制作している「朝日放送」正面玄関。

  ここで、最終話の部分が想定外の展開を見せる。
  残り時間少ない中で、最終回を今から放送しよう、ということで、再び、スタッフキャストを紹介する「最終回」のタイトルが始まる。そして・・・

  突然のニュースで、「憲法第9条が削除されました。自衛隊は軍隊になりました。20歳から35歳までの男性は徴兵されます」と。
  劇中のテレビには中山千夏が中山千夏として登場、
  「国会で大乱闘の末、憲法第9条が削除されました。いつもいっしょに番組をやっている国会議員(もちろん青島幸夫のこと)は国会の乱闘で生死が分かりません」(いまもそうだ)
  5兄弟はいきなり出征する。
  日本は周辺の仮想敵国群との戦闘状態に入る。
  劇中のテレビには今度はもんぺに防空ずきんの中山千夏が登場する。
  「メーキャップとパーマは日本タレント協会により自粛されています」
  そして各地での戦況を報告する。

  5兄弟は、海で、陸で、空で、戦死する。
   (もちろんチンケなテレビのセットのなかでの撮影)
  そして、滝沢運送店の撮影セットの屋台崩し。最後に祖父の部屋の日の丸が残る。5兄弟は、幽霊になっても、菊に誰が一番好きかと迫る。菊、えんえん引っ張る。それは、空っぽになったスタジオに出演者全員集合のエピローグまで持ち越される。
  菊はテレビカメラを指さし、
  「一番好きなのは、このドラマを見てくれたあなた、視聴者のみなさん」
  5兄弟は釈然としないながらも、お荷物小荷物は続編で復活することを約束し、本当に終了。

 (続編は、アイヌの中山千夏が、殺された熊の復讐のため、ある家にお手伝いさんとして潜入する話として放送されている。)


 佐々木守の、軍事・家父長制・男尊女卑批判が、最終話で炸裂、とても放送で再び流せない内容となっている。批判としては今や直球の部類になる作劇だが、ほんとにやりたい放題。
 また、いまのテレビドラマと違い、当時の事情(カラーカメラの性能、電波状況、カラーテレビの性能、)を考慮したフラットな照明、バラエティショーのような雰囲気が今見るととっても変。
 (一緒に鑑賞した者が、「憲法第9条削除」の下りで笑いすぎて横浜放送ライブラリーの係員に静かにしろと注意された)

 ともかく、伝説のテレビドラマをようやく、1エピソードだけではあるが、見ることができて、喉に刺さった小骨が抜けた気分なのである。
 アーカイブの意義を思い知らされたのである。


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参考URL
「昭和映像劇場」
http://www.hi-net.zaq.ne.jp/bucdo107/onimotu.htm


【映画】ワイルドスピード3トウキョウ・ドリフト

2006-09-17 20:07:47 | Weblog
海老名駅にあるトーホーシネマズが日本最大級のスクリーンで上映とのことで、通過するだけのはずが急遽鑑賞することにした。

この映画、またしても珍妙な日本がスクリーンに描かれるようで、楽しみにしていた。

キャパ640人程度の劇場だがスクリーンは幅22メートル縦9・5メートル程で確かに広い。
音響もTHXの認定受けている。低音も歪まずに音圧高くてアクションシーンを盛り上げていた。

それはいいのだが、最近の映画の予告編はホラーかショッカーだけ。

DVDレンタル激しき現代では映画館はお化け屋敷としてしか生き残れないのか。

そしてお化け屋敷のシメは黒い涙を流す少女です。

海賊版を呪う幽霊なのですが、こんな予告編ばかり流す映画館には、金払って客が来るのかなあ?
と、思います。
映画館のお化け屋敷化に反対!

さて映画は、不思議に生々しいトウキョウの描写とバカバカしい誇張部分とがないまぜで、日本語も英語も混ぜこぜで見ていてオシリが痒くなるよな変な感じ。

ドリフトシーンはさすがハリウッド製で迫力ある。
CGの渋谷を駆け抜けて行くのだ。

最後に仮面ライダーからねお願いよろしく「決してマネしないように」の御注意。

ガイジンがこの英語真似して首都高や渋谷を走ったら死者数千人でる大変な事件になるよ。

この世界ではドリフトとiPodが貨幣となっております。

まるで、というか、すっかりSFです。

小滝橋通・ラーメン古武士 プレオープン

2006-09-15 12:49:49 | Weblog
新宿東口の北側、小滝橋通りはラーメン激戦地なのですが、「古武士」がリバイバル開店、本日プレオープンでした。

11時半開店で速攻行列出来ている。
私も15分程並んで入場です。

つけめん、中盛り700円を注文です。

太くモチモチの麺は食べ甲斐あり。
スープはダシも濃いが唐辛子も多いピリピリ辛仕立て。

お子さまには向かないかも。

お腹いっぱいになって次のお仕事に向かうのであった。



Xメン3 ファイナルディシジョン(ザ・ラスト・スタンド)

2006-09-15 08:31:19 | Weblog
Xメン3
例によってメンズデー千円鑑賞。

このシリーズ、1、2から3になるとき、監督が替わったので、  (ブライアン・シンガーBryan Singerが、   スーパーマン・リターンズに行ったので)
キャラクターの掘り下げというか陰影がうすくなったのは仕方ないことかもしれない。
が、息子が受け継ぐよりはマシだった。(しつこいか)

上映前の口上で、「エンドタイトルの後に特典映像があります」とあって、実際そうだった。

なんと、3部作完結かと思ったら、ちゃんと引き延ばしがあるんではないか。

やっぱ、ブライアン・シンガーが復帰してシメるのだな。
これで一安心。だって、次々キャラクターがあっけなく粛正されて、生き残りの存在感も薄くなったXメンがとてもかわいそうだったから。

でも、この映画も悪くはなかった。きちんと楽しめる映画ではあった。
せっかくの超能力が生かせないという、人間は愚かとういか、アメリカは愚かというか。 でも、やはりブライアン・シンガー ならここでもっと彫りの深い描写をするだろうな、と考えてしまうのでした。

多分、キュアで超能力を失ったキャラの悲哀を、描きこんだであろうに。

自家用戦闘機で出撃するXメンチームの中では、壁抜け少女が、出番は少ないけど機転が利く面白キャラ でした。

4作目は校長先生になったストームが朝礼しているときに 事件が起きるのだろうなと。

Xメンのミュータントの悲劇は、米国戦後の世代間 闘争、新世代の孤立感を背景にしているという指摘が あり、これを日本でやったら

・ニートマン
・ヒキコモラー

とかいうタイトルで映画になるのだろうか???



不滅のヒーロー・ウルトラマン展

2006-09-09 23:42:47 | Weblog
不滅のヒーロー・ウルトラマン展
http://www.setabun.or.jp/ultraman.htm

世田谷文学館である。
ウルトラマンもついに文学になってしまったのである。
9/10までなので、遅ればせながら見てきました。

会場は、怪獣ディティールを大声で議論するオタク青年グループ、怪獣のマネして暴れるガキづれの親子グループ、そのほか。

大伴昌司の怪獣図鑑レイアウト指示原稿が見物。
 ・××怪獣の内蔵は××ふくろ
 ・足の爪は毒針
 ・思いつき、単位の間違いなど多数
今なら、「ツッコミどころ満載」というところだが、そのツッコミしてくれる人材を多く生む元になった原稿である。
ほんと、36歳の若死にが惜しい。

少年マガジンの担当グラビアをあつめた

復刻「少年マガジン」カラー大図解―ヴィジュアルの魔術師・大伴昌司の世界 (大型本)
編集:週刊少年マガジン編集部

は買ってあり、いまやアマゾンで古本が14550円するプレミア本なのだが、
もういちどじっくり読み返したくなった。

その他、いろいろだが、生誕40年で、ウルトラマンは世田谷の生んだ文学と認められたわけですね。やたらシナリオの展示が多かったし。そりゃ文学館だし、展示に一番金がかからないからなぁ。

常設展は、森茉莉の「ドッキリチャンネル」の原稿とテレビを見る準備を検討した赤ペン入りテレビ欄が面白い。

「蕁の家」の生原稿もある。横溝正史の原稿、大藪春彦の未使用パスポートなどなど。

あとは、ムットーニと呼ばれる、箱の中の機械仕掛けの小劇場、
の実演を3つ見ることが出来た。

色々面白い展示があり、が世田谷は名を上げた作家が住んだところ。
ワープロ使う作家は生原稿なく展示出来ないしね。

グエムル 漢江の怪物

2006-09-08 22:28:13 | Weblog
グエムル 漢江の怪物、見て参りました。
木曜日はMOVIXがメンズデーで1000円で鑑賞できるから。

WX3パトレイバーの盗作騒ぎがネットワークで勃発していますが、
しかしWX3とは全然違う映画でした。

どこが一番違うかと言えば、

WX3はとてもつまらなくて、
グエムルすごく面白い、

というところ。
パクろうが、パクるまいが、
映画は面白いもの作った方が勝ちですよ。


WX3は息子を連れてロードショーの映画館行ったのに、つまらないと怒られてしまい、親子の断絶の危機だったのだ。
が、このグエムルを親子で見て、断絶が起きるとは思えない。
親子で語り合える映画である。とはいえ息子も大きくなって、友達と映画に行くようになったから、私は一人で見に行ったわけですが・・・

じゃなきゃ、ゴジラは「原子怪獣現わる」のパクリということになってしまうだろう。

いや、韓国にマネされて悔しければ
「機動警察パトレイバー 隅田川の怪物」
でも作って輸出すればいいのだ。怪物とパトレイバーが松本零士デザインの船の上で戦うとか、花火で攻撃するとか、ラストは屋形船が天ぷら油をかけて火をつけるとか、最後に国技館から力士が弓取りの弓で焼き鳥のクシを差してから体当たりするとか。
て、別に誰が悔しがっているわけでもないのだが。


日本の怪獣映画は予算の都合で特撮場面は夜のシーンが多かったりするが、真っ昼間に暴れ回る怪物は新鮮な感じ。
オーストラリアのWETAやサンフランシスコのCGプロがからんでいるので、昼間のCGもちゃんと見られる仕上がりになっている。

河原で暴れる怪物を、鉄橋渡る電車の窓から見おろす場面設定など、見上げるばかりの日本怪獣映画にはない視点。

そして、この映画のなかでの米軍の扱いとか、警察の汚職とか、携帯電話を使ったり無視したりとか、怪獣映画と家族愛映画を両立させるための無理矢理な設定ではあるけれども、韓国の市民感覚が分かって面白い。

一番笑ったのは、ロボトミー手術から逃げようとして、看護婦を人質にして飛び出したら、そこは米兵が野外でバーベキューしていた。米兵はバーベキュー好きなんだよ。このまえ横田基地の友好祭にいったけど、家族総出で肉焼いていた光景を思い出してしまった。

また、わけのわからないウィルス騒ぎも、韓国での米兵の起こしたトラブルを揶揄しているのではないかと思われる。

ラストにあの子が死んでしまうのも衝撃的。
それには、学生運動を盛り込んだりした監督の政治意図もあるのだろう。
グエムルという災難がいろいろなものをあぶり出している構図。

さてグエムルは、ナマズの親分かもしれないが、左目の上に腫れ物があり、
右下、左下に開く下あごがあって、その上の鼻のような部分は、女性の局部のようなデザイン。気味の悪いところにそうしたデザインをするのは、これはモンスターデザイナーに女性恐怖の気があるからだろうか。

また、口から食べて口から出す、のはイソギンチャクか?
「生き物は円筒形」と歌った歌う生物学教授もびっくり。
もっとも、消化出来ない骨だけを吐き戻しているのかもしれない。
また、女性の局部に見えるところは本当に生殖器であり、雌雄同体のカタツムリ同様、出会い頭にペアリングする習性かもしれない。

ソフビフィギアは売られるか?

そうなると、第二第三のグエムルが登場するかもしれないし、
エージェント・イエローという怪しい米軍の薬(変なデザインは、冒頭で米軍が作ろうと画策していた生物兵器の一種かもしれないし)も続編でまた使えるだろうし。


いずれにしても盗作騒ぎは収まるだろう。
どうせパクるなら、無人島に飛行機が墜落して生き延びた乗客がサバイバルしながら怪獣と戦う映画ぐらいの豪快なパクリを見てみたい。


安彦良和原画展@八王子夢美術館

2006-09-04 18:09:26 | Weblog
安彦良和原画展@八王子夢美術館
http://www.yumebi.com/exb.html

八王子駅周辺に用事が有ったので、ついでに鑑賞しました。
駅からちょっと歩くのですが、その先のスポーツ用品店に用事があったので。
入場料500円、19時まで営業がありがたい。上野の美術館のように、17時で閉められたらなかなか見に行けませんよ。

で、ほとんどはレーザーディスクやロマンアルバムの表紙のために描かれたもので、画材はポスターカラー+水彩。

描写の細かさを、印刷物の大きさに会わせてあり、いわゆるイラストのプロのお仕事である。また、構図や表情が、作品名が変わってもほとんど同じなのも、期待に応えるというプロのお仕事であります。

アニメ仕事をやめて(非ガンダム)漫画家に成ろうとしたときに、ガンダムthe originをやらされてはじめはイヤだったこと。
でも、いざ着手すると、漫画のコマのなかにアニメで言うマルチプレーン撮影技法を盛り込もう、などと「これがアニメ屋なのよね」的部分があること(これを漫画のコンテと漫画原稿の同時展示で表現している)

などいろいろと面白い発見もある。
個人的には、二十数年前に、大学の某サークルの呼び込み看板で、赤い絵筆殴り書きのバックにダーティペアの乗ったムギが描かれたイラストを拡大模写して作画して使っていた・・しばらく部室前に飾っていたのだが、そのオリジナルを見つけておもわず懐かしく見入ってしまった。
よ~~っく見ると,文庫本の表紙を意識したけっこう荒いというか殴り書きに近いタッチの原画であった!

図録は1500部限定発売となっていたが、まだ在庫はたくさんあるようす。4200円もしたので、サンプルをパラパラめくるだけにしておきました。最近、紙を束ねた本に執着しなくなってきているもので・・・

ということで、安彦ファンであれば、詣でて図録を購入すべきイベントであります。

私が行ったときは、ほかに数名私と似たようなオジサンが見物していました。
ガキめらがいないので静かにゆっくり鑑賞できるとおもいます。
(300点以上あるため、じっくり見たい方は時間に余裕をもって来場いたしましょう)

KEK 高エネルギー加速器研究機構 見学旅行

2006-09-02 22:52:37 | Weblog
KEK 高エネルギー加速器研究機構
http://www.kek.jp/ja/index.html

に8/26~27と見学旅行に行きました。
特別に土日対応してくれるよう働きかけた団体がありまして、
そこに加わり、26日にはつくばエクスプレスのつくば駅の近く、
筑波研修センターに宿をとってまでの見学。

物理の基本中の基本、素粒子の性質を調べる研究施設
なわけだが、我々宇宙を構成している素粒子という
最小単位を調べるための巨大な施設。

途中、物理学の教授や研究施設担当者とのたっぷりとした
ディスカッションの時間もとられ、素粒子論の講義、質疑を
行っていた。

数式の理解まではできなかったが、そこでは素粒子同士を
ぶつけて破壊し、その様子を観測することでその性質を
検証しようとしている。


(読んでいて、もう分からなくなりましたか?)

とにかく、素粒子実験関係者は、当座何の役にも
立たない、しかし、この宇宙の要素はなにかを
追求したくてたまらない一種の狂騒状態にある
科学者たちの話を聞いているうちに、
これはやはり
「宇宙の秘密を知りたい」
「今まで科学が築き上げた論理が正しいのか確かめたい」
と強く思うようになりました。

いずれにしても、長い話になるかと思いますので、
いったんここまで。