メディア遊歩道

さまざまなメディアに接触した記録。映画、本、博物館、展示会など

東京国際映画祭「斬kill」

2008-10-29 14:55:29 | Weblog
東京国際映画祭夜の部は7時からの押井守総監修オムニバス「斬」であります

出演者舞台挨拶と監督チィーチ・インがあるからクリックして買いました。
台風映画も買えたのですが、こっちを選んだ。

で、押井守は次回作の準備に入り挨拶なし。まあ、その分欠席裁判になってティーチ・インは盛り上がるのだけど

見た素直な感想は
「学園祭映画傑作選」
といったところか。
今の学園祭映画のレベルは高い。
それとの違いは殺陣師がプロだ、という所位だろう。

その程度の画質、ストーリー、出来です。

学生映画が好きな方なら見てもいいかも。

オムニバス最後の押井守の監督作品は趣味に走り、プロデューサー無監査で金もいちばんぶんどっている。
まあ、今更押井守の実写作品に期待する人はいないだろうから別にいいけど、なら深作健太にトーキー映画にする予算つけてやれよとは言いたくなる。
(深作健太作品は山崎バニラによる活弁作品)

撮影はハイビジョンでないビデオ撮影なんで絵が汚くて暗くて滅入ります。
劇場スクリーンよりもDVDで見た方が良く見えると思うので見たい方はレンタルを待つべきでしょう。

東京国際映画祭「カイロ中央駅」

2008-10-29 13:45:16 | Weblog
東京国際映画祭は毎年何がしか見る事にはしている。
で、朝に映画祭のホームページ開いたらその日の上映でまだ買えるチケットがありオンラインで買えるではないか。
便利じゃのう、とクリックした。

で、古いエジプト映画「カイロ中央駅」を見た。

カイロ中央駅の列車、線路を飽きるほど見られる鉄分映画でもあるが、職業(組合設立)、宗教、身体障害などの差別に苦しむ人々の物語でもある。

見ていて、つい
「秋葉原中央駅」
という映画を夢想してしまう。

秋葉原駅周辺でライブやらして警察に追われる女にブ男コンプレックスの多重派遣業男が詰め寄り、断られると女を殺してスーパー着せ替え人形にしようとする物語を。

(「カイロ中央駅」の話が今の秋葉原駅でもまるまる翻案できてしまう所が情けないというか人間進歩してないていうか)

秋葉原駅のあの事件も今の我々には見えにくい原因があり、映像化して何年かして初めて気づく事があるのではないかとも思った。

大琳派展@国立博物館

2008-10-11 11:18:39 | Weblog
国立博物館パスポートは6つの特別展示が見られるのだが、11月で切れるパスポートで見る最後の特別展示が大琳派展となった。

教科書で見るものや国立博物館の常設展示でおなじみのものも多いが

ボストンやメトロポリタンや厳島やら、根津やら京都やら、あちこちから集めてあるので琳派を効率的に見て回れる。

琳派は江戸末期の、アートのヤマダ電機みたいなものか。

源氏物語や伊勢物語ネタも多い。

下絵も多数展示され、下絵が重要文化財だったりする。

工芸的な作品より下絵の方に歴史的な勝ちがあるということか。


夏にジブリ・レイアウト展を見たわけだが、数百年後はジブリが琳派の代わりにアートで地位を占めているかも、なんて思ってしまいます。

雨の土曜日の朝一番で来たのに混んでいます。

これから、じっくり見ようという方は、朝一番か平日を利用しましょう。

アイアンマン(史上最強のCEO)

2008-10-10 09:04:28 | Weblog
メンズデーではない日だが、見たかった映画であったからレイトショーで見た。

しかし、いくら天才でも社長ひとりでミサイル作れるか?


たとえば某有名企業の社長を捕虜にして、「俺の気に入るカメラを作れ」と3カ月閉じ込めたら?

何も出来る訳ないよね。
例え設計や加工出来ても社長になる前の陳腐化した技術しか使えないからね


まあ、アメリカの兵器産業は陳腐化した技術しかないという皮肉かもしれませんけど


映画ではそうしたファンタジーを成立させるため原爆以来の新エネルギー源とか設定している

(シズマドライブみたいなもん)

原作のスタン・リーは今回もワンシーン出演。

他にもジェダイマスターがワンシーン出演してました。

スタン・リーは次々自作が映画になり嬉しいだろうなあ。
永井豪はなぜスタン・リーになれなくてデビルマン止まりなんだろうか。


あのエネルギー源あれば、夏休みの工作でパワードスーツが作れるなぁ
でもあんなに地面激突して平気な社長は、新エネルギー源で体も強くなったに違いない


スパイダーマン対アイアンマンとか、何年後に見られるんだろうか?
楽しみです

多摩、フィルムコミッション講座、第一回 熊谷健講師を迎えて

2008-10-10 09:03:28 | Weblog
先週日曜日、多摩市永山で開催された多摩フィルムコミッション講座第一回、熊谷健講師を受講した。

熊谷先生は、特撮オタクで知らない人はスペシウム光線の刑に処せらるのではないかと思われるウルトラマンシリーズの有名プロデューサー。

今回は映像作品製作について講義ということで、プロデュースした帰ってきたウルトラマン、原作も原案もない中で、シーモンス・シーゴラスの回(前後編で放映された。つい先日もMXテレビで放映されたばかり)を自らイラストや設定を書き、脚本家や監督とミーティングして作ったこと、
帰ってきたウルトラマンからレオまでの四年間は猛烈な忙しさで子供の顔を見た覚えがないこと、
(なんたって、四年間毎週怪獣を送り出していたのだ!!)

特撮に金かけすぎで円谷プロの経営難宇にあったこと
(ウルトラマンレオの後半を思い出せる人は思い出してみよう)
そして、「ウルトラファイト」という五分番組で、使い古しのぬいぐるみを使いシナリオも現場で作りながら撮影し(監督脚本撮影小道具何でもひとりでやった!)なんとか経営難凌いでいた日々もあったとのこと。

などなど色々なお話を聞くことが出来た。

円谷英二、脚本家の金城哲夫や、上原正三(ご存命)の人柄、思い出話もうかがった。

円谷英二は、大空への憧れと、「かぐや姫」の映画化を生涯夢見た大らかな人だったそうな。
(上原正三脚本の、ウルトラマンティガのエピソード「ウルトラの星」のとおりだったのだろう)


プロデュース作品は四百以上、全てのテレビ局と付き合ったなど、今の「××制作委員会」で出資した会社から派遣さるた「プロデューサーの派遣さん」ではなし得ないフィルモグラフィーであります。

また、昔はいい女優を見つけると女優に見合うドラマの企画作り提案して、とにかくその女優とお仕事した、とか
他に役得ありませんでしたか?


今は制約が映像に比べて少ない演劇作品のプロデュースや人材育成をしておられるそうです。


円谷プロの初仕事が「太平洋ひとりぼっち」のヨットの特撮で、市川崑の特撮の指示「猫の爪のような波がヨットに襲いかかる」シーンを作ろうと苦労したとのこと。

東宝映画「マタンゴ」で美術助手としてマタンゴそのものを作るのに溶剤をバケツで混ぜてコネて、苦労した話とか、
怪獣出演場面でミニチュアの照明に苦労し、セットに光る粉を撒いて調整したとか。
そうした空気感がないと、ミニチュアがミニチュアにしか見えないんですよね。今はCGで何でもできちゃうけど。

小津安二郎の現場に入り原節子のスタンドインをしたとか
→照明が強いため照明やカメラ設定してると汗で化粧が崩れるため、設定の時に着物をかぶりその位置でじっとしていて、カメラ覗く小津安二郎監督の指示で湯のみを5ミリズラした、とか


と、いろんなエピソード満載で楽しく受講出来ました。

全体とおして、熊谷先生は絵を描くのが好きで、人に説明するにも絵を描いて概要を説明出来て、そして何よりも、みんなのそれぞれの能力を引き出して、作品にまとめる手腕があり人柄がある、という所が沢山の作品を残せた秘訣であるようだ。

そして作品にはこだわり、強い意志が反映して良いものになり、受講者(私含めて年配者多い)に今からでも役者、クリエーターになれる、焦らなくていいという強いメッセージと共に、受講者一同で発声練習までしたのでした。

なお、講義中に受講者一人一人に思い出の映画を尋ねていくコーナーがあり、「ローマの休日」や「ベン・ハー」や「風と共に去りぬ」などが挙げられていく中で、私はつい見栄で「ブレード・ランナー」と言ってしまいました。
ヤッパリ「海底軍艦」と言っておけば良かったか??

熊谷先生、有難う御座いました。

(熊谷先生の講義はこの一回だけ。あとは、録音制作、ロケーションの支援の実際、町おこしなどなどの講義になります
くわしくは「たえのは」で検索を!!

MUEtrain試運転

2008-10-10 08:58:48 | Weblog
おとといの夜、八王子駅三番ホームから多目的試験列車MUEtrainが上り方面に発車しました

撮り鉄たちが二番ホームに陣取って大騒ぎしてました。

列車の中は水タンクやパソコンや会議用の机や椅子で雑然として

なかでも

「許可無く閲覧を禁じる」by先端車両研
と書かれた黒カバンが窓越しに見えて、鉄ちゃんの熱い視線を浴びて…はいませんでしたが、中には機密書類入っているのでしょうな。

JR東も色々試験してるのね
しかし発表が前日日でこの騒ぎ。

この列車は先々で色々巻き起こすことでしょう!

映画ウォンテッド

2008-10-10 08:56:42 | Weblog
メンズデーなんで鑑賞。

やっぱり映画をブルーレイで見るのは邪道、裏切り、親殺しだ。
映画はスクリーンで見るに限る。

で、R15の暴力的な映画であった。

ストーリーだけなら香港映画によくありそうだが、そこはドイツ資本でチェコで撮影したハリウッド映画であるから、CG使い放題の超力戦争である。

しかし「運命の糸」的な詩的な描写もありあなどれない。

しかしこのストーリーは、「ジャンパー」の続編にして、「イーグルアイ」の前編のようにも思えるがなんだかやはりハリウッドはストーリー不足なんでしょうね。ってこの映画もマンガが原作でしたけど。


会社で上司にいじめられ、通勤途上では同僚にいじめられ、家では奥さんにいじめられ、
ATMにバカにされている人はストレス解消にご覧になることをお勧めします!