メディア遊歩道

さまざまなメディアに接触した記録。映画、本、博物館、展示会など

サイエンスアゴラ2006冥王星が教えてくれた新しい太陽系の姿2

2006-11-29 08:36:29 | Weblog
「冥王星が教えてくれた新しい太陽系の姿」の続報です。

(1)惑星を同縮尺で並べてみると、冥王星だけあきらかに仲間はずれ(地球型、木星型、天王星型という分類に複数あてはまる)とは明らかに違う

(2)太陽系形成の研究から、冥王星は、細かい塵があつまって惑星形成になる途中のものと思われる。(測定器の進化によりほかにもいろいろ似た天体が見つかっている→これが問題なわけだが)

(3)冥王星は、観測機器の発達によりどんどん予想質量が下がってきた。(年代と質量をグラフにし、延長すると1980年には冥王星の質量がゼロ、冥王星消滅の危機にあったとか)

ということで、冥王星とは、惑星ではなくなったのですが、
むしろ、新しい観測と研究の成果により、太陽系形成の謎を解くより重要な地位に向上したのだ、ととらえるべきなのです。

あー、すっきりしたー!!!

でも、日本の報道は、芸能人の離婚報道と同レベルで、こうした理論的背景がまったく伝えられていない。

で、2006プラハの夏の決議とは、

1)惑星という上位概念の下に、古典惑星(水金地火木土天海)カテゴリと、dwarf planetというカテゴリをおき、冥王星および新類似天体はそこにくりこみ、命名し増やしていく

2)「惑星」はあくまで水金地火木土天海)、それとは違うdwarf planetに冥王星を入れる。もうどんな発見があっても「惑星」は増えない

という案のどちらにするか、という決議で、ご存知のように(2)になったのですが、報道では冥王星資格剥奪という言われ方しかしなかった。報道関係者はみな理解力がない。

で、dwarf planetの和名をどうするか悩んでいるそうです。

私は、その和名として「幼惑星」を提案します。
あ、でも「雛惑星」でもいいかも。

サイエンスアゴラ2006SFによる科学コミュニケーション「日本沈没」を題材に

2006-11-26 21:36:47 | Weblog
日曜日も夕方から、お台場で日本沈没の小松左京、そして毛利衛、毎日新聞記者、らのパネルディスカッションを聴きました。

冥王星よりは少ない入りです。

小松先生は車椅子での入退場です。
年月の残酷さを感じます。

突然猫の話をしたり犬の話をしたり、かなりの所まで来ているという印象です。

話が日本沈没でもコミュニケーションの話でもなくなる事も。

でも、日本沈没の創作苦労話とか、作者でなければ言えない秘話とか。

何より、今地球物理やっている人は日本沈没読んでそれを目指した日本沈没世代と言う層を産んだと言うのも大きい。

日本沈没に登場の探査船ちきゅうの予算どりにも小説日本沈没は利用されたとか。

小松せのボケに誰もツッコミ出来ずパネルか一瞬凍る事もあったが、小松左京先生の発言を聴けてよかった。



サイエンスアゴラ2006冥王星が教えてくれた新しい太陽系の姿

2006-11-26 19:35:42 | Weblog
日曜日も朝から、お台場にやって来て、天文学のお話しを聴きました。

今年の夏に大きいニュースになった、冥王星格下げのニュース。

プラハでその会議に参加した国立天文台の先生がたの講演と意見交換の時間です。

で、大変面白く、有意義でした。

何故冥王星は惑星でなくなったのか?

それは30年前から、天文学者の常識だった!
冥王星は格下げではなく、栄転だった!

探査により太陽系の理解が深まったための太陽系天文学の新たなステージに入ったという宣言なのだ!

詳細は続報で


上野の国立博物館から江戸東京博物館へ

2006-11-22 20:37:47 | Weblog
11月19日、雨の中、上野の国立博物館で仏像展開、両国の江戸東京博物館で肉筆浮世絵展を見た。

どちらも見ごたえあり、江戸東京博物館の方はアラーキーの東京日和の写真展まであって、一日中アート漬けという感じです。

いつもは、ここまで足を伸ばしたら、秋葉原にも寄るのだが、もう「アートの器」から水が溢れそうなので止めて帰宅した。

冬のコミケ用の原稿も書かねばならなかったし。

こうして見ると、8世紀から現在までの日本のアートを一気に圧縮して見せられたという感じです。

芸術の秋ですがな。
もう冬か。



ぼくらの小松崎茂展@逓信総合博物館

2006-11-05 17:29:44 | Weblog
今日は今日とて、大手町の逓信総合博物館に
ぼくらの小松崎茂展

を見にきた。
小松崎茂といえばサンダーバードのプラモの箱絵が一番有名だと思いますが、
私にとっては神さまみたいな人です。

と言いながら入場券は新宿の金券屋から買いましたけど。

600点の展示はまさに圧巻、そしてサンダーバード2号<超特大>の箱絵の原画を見た時は全身に電撃浴びたようになり、しばらくそこに止まり、瞼に焼き付くまでしっかり凝視しました。

その他、懐かしい文房具、雑誌、特撮番組の図案化の数々。

昔、「これは凄い!」と思った絵には必ず
S.KOMATSUZAKIのサインがあったなあ、と。

会場はそのサインだらけ。

それが至福でなくてなんだろうか?
てな感じ。

某学会の方に会場で出会い、神さまである小松崎茂にツッコミ入れるという神をも畏れぬ不謹慎な事をしながら何度も鑑賞したり。

図録2300円は図版が小さく不満だ~~が資料価値をカンガミて買いました。

その前に、再度サンダーバード2号超特大の絵を凝視したのは当然の事。

上野の西洋美術館のベルギー王立美術館展

2006-11-04 17:25:52 | Weblog
上野の山の科博の後でで西洋美術館で開催中の「ベルギー王立美術館展」を鑑賞しました。

写真は目玉の「イカロスの墜落」の墜落です。

在る方のご好意によりチケット得られました。ありがとうございます。


ベルギー王立美術館は近世と近代美術の二部構成な美術館で、上野の山には両方からより取りみどりで持って来てます。

日本は関ヶ原の戦いしてたころから現代作家まで。

具象絵画で分かりやすい。また宗教絵画も多く。

ベルギーと言うとアグファが写真フィルムやめてからは、ビールの国かと思ってしまいますが、美術コレクションの素晴らしさ、ヨーロッパまで飛ばずに味わいたい人は上野に来ましょう。

上野の科博の化け物の文化誌展

2006-11-04 13:39:51 | Weblog
上野の山の科博で開催中の「化け物の文化誌展」を鑑賞しました。

人魚のミイラ各種が見られました。

特別展示(別料金)でエジプトミイラも見せており、上野の山はミイラづくしと言う印象です。

科学者と化け物との戦いは永遠に続く

との寺田寅彦の言葉が印象的です。

今の化け物は、科学の衣を着ていたりするのでね。