メディア遊歩道

さまざまなメディアに接触した記録。映画、本、博物館、展示会など

銀色の髪のアギト

2006-01-13 08:46:10 | Weblog
MOVIXのメンズデー、千円で鑑賞した。

●スタジオジブリの練習作品?

 一言で言えば

 (未来少年コナン+風の谷のナウシカ)÷5
 にラピュタと動く城をチョコっとまぶしたというところ。

 リアルタイムにそれら先行作品を見た者にはツラい作品。

 登場人物、設定が先行作品と見事に置き換え可能。

 頭の中で変換テーブルというかパーツ互換表ができてしまう。

●キャラクター

 (ナウシカ+コナン)÷4みたいなアギト、
  樹になったおんじ(ってこれはアルプスの少女ハイジか)

  森のキャラクターづくりも、弱い。
  砂の惑星の砂虫、ナウシカの王蟲、もののけ姫の山神、
  つい比較してしまう。

  こうして見ていると、スタジオジブリの若手養成作品として
  作りました、といわれても納得してしまいそうな映画ではある。

●新たなイメージの提供にも乏しい。

 だって,3DCGの見せ場が2軌道占領列車というのも寂しい。
 最終兵器も、「動く城」「インダストリア(+ギガント)」に
 まるまる負けてます。

 なんだかGONZOが今まで気づいてきたデジタルイメージワールドの
 良いところが出せていないようだ。
 プロダクションI.G.も株式上場とかフジテレビと協業とか頑張って
 いるので、GONZOさんも頑張ってくださいよ!!!


●KOKIAの主題歌は良い。

 それを聴くため(席を立たずに)エンディングを最後まで見ていたい
 と思うほど。
 エンディングの間にストーリーもちょっと進むからね。
 ドルビーデジタルで、KOKIAの息継ぎの音も聞こえ、ライブ
 会場のような雰囲気。


●続編?
  続編で、また過去の人間が発見されて、また過去の機械が
  発動して・・・なんて続編はいくらでもつくれそうだが、
  続編は難しそうだな。

  むしろ、ヒロインを思いっきり萌えキャラにしてアギトの
  元恋人とのメイド合戦、といった番外編の方が見たい・・

 なんていうと、もう出来ていたりして????


結論は、この映画、

デート、師弟教育以外ではおすすめしません。