iPad:究極のコンテンツビューア

2010年08月01日 | 誰が日本の広告を変えていくのか
この週末、iPadを借りることが出来ましたので、いろいろと触ってみました。

PCの進化系?では無いですね。

パーソナルコンピュータは、基本的に作業の高速化・効率化をもって、生産性を高めるためのものですので、もちろんデータの処理能力が高くなることが進化の方向性であり、マンマシンインターフェイスの部分が、進化してこそ「PCの進化」といえるでしょう。たとえば、ボイス入力が実用レベルになるとか、指輪型の三次元ワイヤレスマウスが実装されるとか、、、。

そういった意味でiPadは「PCの進化」の方向にあるものではない。

たしかに、キーボードがソフトウェア化されることで、入力部分は進歩している感があります。

具体的には、Returnキーがモードによって"検索"とか"登録"のように、そのキートップ表示を変えるところは"大変な"進歩だと見えますが、キー入力のために表示領域が激減するのは、決して"進化"とはいえないと思います。

では、iPadはスマートフォンの進化系でしょうか?

それも、そうとはいえない。第一「そのままでは、通話が出来ない。」

えっ?「iPhone も通話は出来ない」ですって?それは、Soft Bank 3G環境の話であって、iPhone の機能自体の話しじゃぁ無いですね。ちなみに、iPadって、3GよりWiFiがその通信環境のデフォルトになっているようです。

確かに、iPhone の先進的な機能を拡張していくと、iPad のようなものになることは理解できますが、いかんせん

でかい!ブブゼラー♪

重さは2年もすればずっと軽くなるのでしょうが、この大きさでは、スマートフォンと同じように使うことは出来ないと思います。だって、電車でメール見てても丸見えだもの・・。

さて、改めて、iPad は何が進化したものかと考察すると。

「紙に記されたモノ」と「電波を使って情報を配信するモノ」が進化したものといえると思います。

具体的書くと
「紙に記されたモノ」とは、
  • 新聞
  • 雑誌
  • チラシ
  • パンフレット
     もっとありそうだけど

    「電波を使って情報を配信するモノ」
  • テレビ
  • ラジオ

    そう、いわゆる「マスメディア」と呼ばれているものが、「進化した形」がこのiPad(のようなもの=いわゆるスレート)にはあるのです。

    ここで、改めて注意いただきたいのが「進化」という言葉です。

    iPad が紙やテレビなどの代替品だすれば、そこでは「変化」という言葉を使うべきでしょう。
    私が「進化」という言葉を使うのは、iPad(のようなもの=スレート)は、今のマスメディアに無い機能が付け加われて、その機能が"進化"と書くに足りる違いをこの世の中に与えるであろうことなのです。

    それは「双方向性」の実現であります。

    新聞が、雑誌が、テレビが、ラジオが、CDが、送り手から受け手への一方向のコミュニケーションであったとしたら、iPad(のようなもの=スレート)は受け手から送り手へむけた情報流を確立した、「進化したマスメディア」を実現するデバイスなのであります。

    iPad(のようなもの=スレート)が、単にマスメディアを"代替"するだけのものだとすれば、新聞社も、雑誌社も、テレビ局もそのデバイスに乗るも乗らぬも、いずれにしても、縮小均衡を図るしかないでしょう。

    しかし、このデバイスが「進化したマスメディア」を実現できるものだと受け止めれば、新聞社も、雑誌社も、テレビ局も大きな新たなるビジネスチャンスとしてチャレンジするに価値ある状況であると、今を考えてもいいのではないかと、私は思うのですが。

    どうでしょう?





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    1 コメント

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    早くも (canoe)
    2010-08-02 15:01:55
    次世代iPadが話題に上っていますよね
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