おとくラインⅡ(こんなビジネスモデルにご注意)

2005年01月10日 | 人生はマーケティングもある。
つづきです。

おとくラインに関しては方々のblogにいろいろと書かれていますし、「日本テレコムなんてもう信じない」とか、「孫に800MHz帯なんか、与える必要は無い!」とかいった話は、他のblogに任せて。

[顛末]
・年明けから立て続けに、私が日本テレコム「おとくライン」に申込んでいるということを示す覚えの無い2通の書類が届いた。
・私は、架空の申込み情報が流れているということを察知した。
・このままにしておくと、我が家の電話インフラベースがNTTから日本テレコムになる。下手するとADSLがつながらなくなるかもしれないと危機感を持った。
・書類に書かれた日本テレコム「おとくライン」カスタマーセンター(0088-221-221)に電話をした。
・出てきた女性は「林」と名乗る女性であった。(本名は沖縄県糸満市出身の富岡という女性だったかどうかは未確認)
・「申し込んだ覚えが無い」と述べると林さんは「では、解約の手続きを取ります。」と即答した。(おいおい)
・聞くと、「代理店」からの情報を元に書類が送られているという。(代理店の名前を教えろとは聞かなかった。頭回らなかった。)
・工事予定日は未定であるという。このままにしておくと工事予定日の連絡が入り、工事完了となるという。
・申し込みは電話で受け付けているという。捺印とか、サインとかをした書類(物理的なもの)が無くても申込み(契約という言葉は使わない)は完了するという。
・郵送された、2通目の封筒に入っているA4四ページ渡る「おとくラインに関する重要説明」について、説明が無くても、申込みは受け付けられるのだという。
・おなじ「おとくラインに関する重要説明」の書類の契約代理業者が空欄であるのは、代理店の都合だという。「では、私は日本テレコムに直接申し込んだことになりますね」という私の質問には林さんは答えない。
・NTTへの手続き(回線の切り替え等)は日本テレコムがするので、NTTから私に連絡は無いという。
・日本テレコムとの原契約の解除は 0880-82に電話して自動応答システムで出来るという。
・で、私は「では、あなたが解約とおっしゃる手続きをお願いします。」と言って、お申込み受付番号を復唱させた。
・そして、彼女は言った「では、林が責任を持って手続きをさせていただきますっ!」
・私は最後に「お疲れ様です」と言って、電話を切った。(罪を憎んで人を憎まないタマである。自嘲)

以上の話を林さんと20分ほど話していたのだが、事実関係は以上です。

私からの提案です。

こんな、ビジネスモデルが当たり前になっています。

・電話であっても、十分に本人確認が取れれば、契約がなりたつことが「法的」に問題が無い。
・業務代理人は契約を間違いなく履行するし、契約違反をすればペナルティーを与える。
・契約本人に何度か書類を送ることで、見に覚えの無い人からはその旨の連絡があり無効に出来る。
・万一誤って不都合が起こっても元に戻すだけの予算を確保しておく。法的に問題の起こらないだけの十分な「謝り方」も用意しておく。

電話で十分に本人確認は取れるはずはないし、契約は無視されるものだし、社会的矛盾はいつも連絡を取るすべをしらない弱者に回るものだし、謝ることは猿でも出来る。

「良心に寄りかかって甘ったれるビジネスモデル」と私は名づけます。

仕事をして、そこから日々の生活費を得ている人であれば、自分の関わるビジネスモデルを十分考えなければいけないと思うのです。