ただいま昼休みです。昼休みとはふつう昼飯を食う時間ですが、学食に行く大学が大多数なのか。うちの大学では寮と教室が近すぎることもあってか、昼に寮に帰って食べる学生も多い。ただいまの筆者のように。筆者の利用率は半々くらいだが、最近は寮に帰ることが多い気がする。メシ食ってからブログを食休みがてら書いてしまう本日でございます。医大生・たきいです。
先日話題にしていた論文における謝辞の言葉遣いについて、とある現役ドクターからコメントをもらった。
その記事とは、「ですますの使いドキ」
「わたしもかつてこの文体の不統一に違和感を覚えた1人」とのこと。しかし、医学論文では謝辞だけは「です・ます」調で書くのだとか。なるほど。詳しい理由は不明だが慣習的に決まっており、そのドクター曰く謝辞は基本的に本文とは別扱いで、フォントも少し小さめのことがしばしばであることも一因かも、ということだ。日本小児科学会の学術誌の抜粋を参考資料としてもらったが、確かにそうなっていた。結語の欄に謝辞があって、「○○先生に深謝いたします.」という難しい日本語が使われていた。
しかし、「感謝します」「謝意を表します」ではなく、「感謝する」「謝意を表す」と書けと高校で習ったのも誤りではないのではないか。ひとつとしては、その高校の生物の先生が理学部出身ということが挙げられよう。それか、世界をリードする人材をうんちゃらと謳う高校だったから、学生時代に書いた論文が対外的に発表とかいうことも高校の生物の先生は期待していたのだろう。そんな学生時代に書く論文は同じ所属の先生たちに向けて謝辞を書くことになろうから、そうした場合はむしろ常体の「である」調のほうが適切かもしれない。他人に手紙を書くときに父親や母親に対して尊敬語を用いるのが不適切だというのと同じ理屈である。父親は「申す」もので、「おっしゃら」ないのだから、同じ○○研究所の人には「感謝します」よりも「感謝する」なのだという論理もアリだと思う。あるいは純粋科学系の論文は医学の論文と形式が違うのかもしれない。
この業界では、「です・ます」調で謝辞を書く。医学の、特に臨床系の医学論文における「感謝する相手」というのはほとんどが仕事で一緒になった先生なのではないか。明日会うかもしれない先生に向かっては、なかなか「である」調で謝辞は書きにくいはずだし、先輩に対してそんなことを書いたら縦社会が濃厚なこの業界では「調子乗ってんのか」と酒の席で殴られるリスクも背負うわけである。なるほど、慣習的に「です・ます」調の謝辞に落ち着いたというのも頷ける。
少なくとも、医学系の論文では「です・ます」調で謝辞を書くのが適切だということです。今後自分が書くレポートでは機械的に「です・ます」調で謝辞を書いてしまえばいいということ。先生、勉強になりました。
(ただいま若干午後の授業に遅れそうな人(笑))
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