移りゆく歳月～うさぎ年から辰年へ～

気がつけば、今年も残すところ数日。
今年１年を振り返れば、あっという間の歳月だったように思える。

今年１年を漢字で表すと、「絆」だそうだ。

個人的にあえて一文字で表すのなら、昨年が「結」、今年は「縁」。

この１年も１月からこの１２月まで、ご縁で結ばれた年であった。

これもひとえに周囲の皆様のおかげだと心から感謝しております。
ありがとうございます。

未曾有の災害となった東日本大震災の前日に奇しくもレコーディングを終えたDVDアルバムの「祈り」。
奈良県を通じて、被災地へ寄贈されたのが夏。
またこのDVDアルバムは奈良県へ避難された被災者の方々へも万葉故地「忍阪」の心と共に届けられました。
あれから数ヶ月。
我が妹が暮らす町内にも、津波で家を流され避難生活を余儀なくされてみえる宮城県の方がお一人でお暮らしだったので、妹を通じて「祈り」のDVDをお届けしました。
心静かな時間が持てたと最近お聞きし、こちらの方がそのお言葉に安堵した次第です。
震災から９ヶ月。
被災された方々は、まだまだ不自由な生活を強いられながらも少しずつ前を向き始めた今、この方に市から住宅の退去勧告があったそうです。
受け入れからわずか数ヶ月。
ご本人たちは、家も家財もそして思い出の品々も、そして時にはかけがえのない家族もさらわれた上での生活であるのに、行政とはなんて無常なものなんでしょうか。
この方もいきなりこの地に来る事ができたのでなく、避難所、親族の家等々、何カ所も巡った先で受け入れてくれる市町村があったとようやく辿り着いた刈谷市だったはずなのに。

せめてほんの一瞬でも、心穏やかな時間が１時間でも多く持てるよう祈るばかりです。

みなさま、今年１年大変お世話になりました。
みなさまにとって来年が輝ける年となりますように。

どうぞ来年もよろしくお願い致します。

うさぎ年から辰年へと移り変わりいく年の瀬を前に、今年頂いた全てのご縁に、そして更に結ばれたご縁に感謝しております。
ありがとうございました。

良いお年をお迎え下さいませ。

深謝。