万葉うたいびと風香®’s ブログ

万葉うたいびと風香®のブログです。

名張から波多の横山へ

2014年01月25日 | 万葉歌で綴る万葉の旅
河の上の ゆつ磐群(いはむら)に 草生(む)さず 常にもがもな とこおとめにて
                         万葉集巻1-22 吹黄刀自

この歌は、伊勢神宮へと向かう十市皇女、阿閉皇女、そして皇女たちに従った吹黄刀自が、途中波多横山の巌(いわお)をみて、十市を思い詠んだのではとされている歌です。

最初のユニット名の「とこおとめ」は、この歌からつけた程に、歌への思い入れは相当なものをもっており、今回イベントにからめていよいよこの曲にも取り組むことに。

歌詞の部分でどうしてもこの目で確認したくなり、先日名張から波多の横山を歩いてきました。

まずは名古屋から一路名張へ。



今回は2回目の再訪となる夏見廃寺へ。






(馬酔木の花のつぼみがふくらみはじめていました。万葉集にある如く2月初旬開花でしょうか。思いが募ります)

夏見廃寺では、夏見廃寺展示館が併設されており今回はこの中の展示遺物と復元金堂を前に思いを馳せてきました。

母がデーサービスから帰ってくる前に自宅に戻らねばならない為、後ろ髪を引かれるもいそいそと次の目的地、波多の横山へ移動。

波多の横山は、現三重県津市一志町八太と言われています。

最寄り駅は、JRでもいいのですが、やはり乗りなれている近鉄電車で移動し、川合高岡で下車。
伊勢中川駅の次の駅です。


駅で降りたのは、私1人。嬉しくなります(笑)

いきなり、運命の分かれ道!?


左は国道。これをいけば近道は間違いないのですが、、、あえて右の道、初瀬街道へと歩む事を決めてきました。
目的地の波多神社は国道の更に左側の為、大廻りです。

泊瀬にご縁を頂いた私が、今、八太で初瀬街道を歩いている。
なんだかいにしえ人になった気分でした。


しばらくすると初瀬街道の右手に山の山容を捉えました。

ピン!ときました!
これだな、波多の横山は。

「横山」と万葉集題詞に残されている通り、低い山が横に連なっているまさに「波多の横山」

さらに歩くと、今度は川が見えてきました。

橋にはなんと「波瀬川」はせがわって読むのかしら!これにもびっくり。
奈良県桜井市を流れるのは、泊瀬川(はつせがわ。現 はせがわ)

町並みの雰囲気もどこか似ています。




八太の七曲がりを遊んで歩き楽しんだ後に小学校を過ぎると、ようやく元の国道(近鉄も沿っています)にでました。


そして、横切るとこんもりした森が波多神社。



この付近には白鳳時代の寺院があったようで、私の下調べ不足。次回再訪の折の課題となりました。


(石灯籠には、元禄の文字が。もう1つは稲垣八兵衛と献灯者の名前が刻んであった)

(波多神社付近から見る波多の横山)

歌の風土を十分感じる事ができ、大満足の旅となったのは嬉しいが、波多の横山を歩いて知ったことで更に知りたくなってしまったのは、もしかしたら私は万葉びとの生き残りなのかもしれないと自分に笑って帰路についた私です。




万葉は青春のいのち。

犬養先生の言葉を胸に。




























                           

待ちに待ったトモエガモ。

2014年01月23日 | なごみ
ようやく逢う事ができました。


トモエガモです。

大寒過ぎた今朝は、穏やかな朝。
池辺には氷が張っている今朝の池。


水も空気も澄んでいました。

そして、ようやく双眼鏡で捉える事ができました。
なんと2組いました。
マガモに混じって木の生い茂る木陰の中に発見。



美しいとしかいいようがありません。

しばらくして私の気配を察知して、マガモの群れに混じって泳ぎはじめました。





こちらはミコアイサ。結構近くを泳いでくれました!

良き日。







ファーストタイム シャンソン

2014年01月22日 | なごみ
友人にお誘いを受けて、先日シャンソンの会にいってきました。
たまには万葉歌から離れて(笑)

この日の会場は名古屋プライムセントラルタワーの「The Opera」。

 

素敵な会場。



シャンソンは初。



生演奏でプロピアニストは水谷喜郎氏。シンセサイザーは秦芳江さん。

私たちの席は、なんと一番前のテーブル。特等席でした。

シャンソンを聞くのは初。

素敵な会で、音色にうっとり。
やはり生音っていいなあ。


ピアニストの方は、何とも腰の低い方で私たちにまで話かけて下さった。感激~!

さて、歌が終わったところで、本日のお料理。フレンチです。

いくらとサーモンの組み合わせに野菜が添えてありました。
和の器に入っていたのは、安納芋のポタージュ。とっても甘かった。


メインのお魚料理。スズキ。とっても肉厚、かつ新鮮!ぷりっぷりっ!


デザート!

以前レコーディングの折に、万葉歌はシャンソンと似てる、、、と言われたことがあって興味津々で参加させて頂いたこの日。
歌詞ありきのシャンソンとピアノの音色の美しさに納得して帰路についた私でした。

ありがとう!


早くもおひな様。JR高島屋にて7段飾りとつるし雛に心も明るく!











ミコアイサ。

2014年01月21日 | なごみ
2日前からミコアイサが飛来しました。


2組います。


(通称パンダガモ。パンダみたいに目が黒いんです。見られているとわかるとすぐに潜ってしまいます。撮影に必要なことは根気とやる気!?)


メジャーな鳥、ホオジロ。


ジョウビタキ。雌。雄が綺麗です。


ビンズイです。草むらの中にいました。


曲作りがいよいよ佳境を迎えています。が。
野鳥たちも気になって仕方ありません(笑)



今朝の鳥たち。

2014年01月13日 | なごみ
今朝はにぎやかです。

まずはオシドリ。相変わらずマガモと一緒に行動していました。
でも、そのお洋服、目立つのよね~(笑)


こちらはカワセミ。
青い宝石といわれている容姿なので、注意してみているとすぐに見つけられます。
が、用心深いのですぐに飛んでいってしまいます。。


今年もやってきました。オナガガモ。

しっぽが長いのとくちばしが普通のかもより反り返っています。
なかなか面白い顔(笑)

そして今朝のヒット!
ノスリを森の木立で見つけ、撮影を試みるもすぐに気付かれあっという間に空の彼方へ。

気を取り直して、エナガやコゲラをみていたら、何だか白っぽい小さな姿が。

ほぼこの距離感。


何だかわからないけど猛禽なのは確か。とりあえず撮るだけとって帰宅後観察。

たぶんハイタカ!?
鳩より少し大きめぐらい。
ノスリなどは50センチ強の大きさなので、明らかに小さい。
猛禽の見分けは難しいです。

曲作りも難しい~!
どんな光景をみて、どんな状況の中、あの句を詠ったのだろう。

心の隅に触れた上で、原文に戻り、現代の言葉を添えたいと思っています。
毎日、池を眺めながら心の中で奈良の情景に置き換えては思いを募らせる日々です。

















31文字に込めた想い。

2014年01月07日 | なごみ
ようやくまた1曲が完成しました。

今回の万葉歌は2首を取り入れた楽曲です。
その万葉歌人は大伯皇女。

31文字に込められた想いに触れる程に、葛藤した心が見え隠れする、、、そんな歌に仕上がりました。

現代語の意訳は果たして皇女の想いにどこまで近づけたのでしょうか。
制作過程はもとより完成してからも何度も何度も声に出して原文を読み返す日が続いています。

皇女の想い。

いつか私も黄泉の国に行く日がきたら、逢いたい人がまた一人増えました。



さて、曲作りの合間を縫ってというと聞こえがいいのですが、、、実は壁にぶち当たる度にいそいそと出かけているバードウオッチングです。
1月ともなると木々の葉もすっかり落ちて鳥の観察にはベストシーズン。
でも、、、、寒いっ!
最近、鳥観察用に底厚の長靴を購入しました。しかも中はボアつき。
しかし、地面は霜が降りているので、じっと観察する鳥たちとの時間は足先がじりじりします。
それでも早起きは三文の徳!
ちょうど日の出でした。




こちらは日本固有種、セグロセキレイ。


ハクセキレイと似ていますが、名前の如く背中が真っ黒。

ちなみにキセキレイはお腹が黄色です。

こちらはあまり数がいません。
いつもいる場所が決まっているみたい。

鳥たちから元気をもらった私は、明日からまた新たな曲づくりです。




























2014年野鳥たち。

2014年01月04日 | なごみ
今年も野鳥観察にいそしんでおります。

2014年は、なかなか順調な滑り出し。

良い年になりそうな予感。

まずは、バードウオッチング始まって以来の快挙!



マガモに続いて泳いでいるのは、、、なんと「おしどり」しかも雄!
聞いたところによると、羽を痛めてここで休憩しているとか。


こちらはおなじみマガモ。美しいです。


撮影した時はスズガモかと思いましたが、帰宅後調べてみるとたぶんキンクロハジロ。

続いて、カワウのポーズ。


本来はこんな感じでよく魚をとっています。


今年もユリカモメが飛来。

パンの耳をヒドリガモにあげていたら、私も~!と。


カワラヒワ。鳴き声でわかります。集団行動して、枝のてっぺんによくとまるので撮影しやすいです。


こちらは斜め45度(笑)ツグミです。



早朝は霜もおりています。


たんぽぽについた霜。綺麗です。別世界。

そして今年も猛禽!

なにかわかりません。。。ミサゴ?

元日には5年ぶりにトラツグミに出逢いました。
今年もどんな野鳥たちにこの先出逢えるのでしょう。
ワクワクしています。