万葉うたいびと風香®’s ブログ

万葉うたいびと風香®のブログです。

秋に向けて。

2009年04月25日 | なごみ
秋に向けて新たな楽曲作りをしています。

昨年の秋に万葉集2首を用い、詩と曲のイメージができたものの冬篭りに入ると同時に一旦封印。
桜の花も散り、新緑が美しい季節となってきたこの頃、またふつふつと湧き上がってきました。
新緑の里山を歩きながら、秋を想像している自分。
俗世の喧騒をひととき忘れて。
贅沢な時間です。
自分の心の声と1300年前の声が重なる瞬間かもしれません。
犬養先生は著書の中で何度もおっしゃっています。
「今の時代で物事を捉えてはいけません。1300年前なのです」と。
自動車もなければ自転車もない時代。
どこへいくにもただただ自分の足で歩く。
だからこそ、自然の奥深さまで詠むことができたのでしょうね。
感性を研ぎ澄ます。

いにしえ人の魂の声が聞こえてきそうです。

お知らせ

2009年04月14日 | なごみ
万葉歌を始めて大きな出会いを頂きました。
はじめての出会いは、奈良県明日香村。

4年前に出会ったそのお方とは花音の夏葉さんです。
今では万葉歌について語り始めると、遠距離通話に歯止めがかからなくなる二人です(笑)

その後も様々な方との出会いをもたらしてくれる明日香には、出会いの神さまがみえるのかもしれません。


その夏葉さんのユニット『花音』さんのステージが今週末『アースディ奈良』のイベントのひとつとして行なわれます。
今回は和太鼓奏者のあかるさんとのコラボともあって、ドキドキ、ワクワクのステージになることに違いありません。
夏葉さんの歌唱力は折り紙付きですが、更に花音のギターリスト黒井さんのアコースティックギターもお見逃しなく。酔いしれてしまうこと間違いなしです!
お近くの方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。



      ♪アースディ 奈良♪

4月19日(日)11:40~12:10 奈良公園にて 無料
  「あかる with 花音-cannon-」として
  和太鼓奏者あかるさんとのコラボ
  予定演目:『ひふみ』~四十八音の言霊に付曲
      『開闢―はじまり―』~新曲初披露
       『還る場所」~アコースティックバージョンまんよう

いこいの広場コンサート

2009年04月11日 | ライブ
本日は2部構成で1部がプリズムさんによる箏&ヴィオリラ&ピアノの女性3人グループ。そして2部がとこおとめとなりました。
4月始めてのコンサートにも関わらず患者様はじめ外来にみえた方々等大勢の方が耳を傾けて下さいました。

プリズムさんは、全員が音楽を教えてみえる先生とあって悲愴ソナタ、メヌエット、ベストフレンドを演奏されましたが、安定した演奏に加え初めて聴くヴィオリラの音色はとても優しく、美しかったです。
また箏とピアノとの音の相性も意外にマッチし、聴きなれた曲でも違ったアレンジによってとても楽しんで聴くことができました。プリズムさんとのお出会いに感謝です。

2部の私たちはオープニング曲からはじまりました。
1曲目の弓絃葉はガタガタでした。
語りは頭が真っ白になり、念のため手元においておいたアンチョコで確認する始末。やはりリハーサル通りにはいきませんね。反省です。
2曲目のくれないにほふは家持さんの心を少しお届けできたかなあと思っています。
4曲目の空の心では、あとから聞いた話ですが聴いてくださった方の中には涙を流してみえる方もいらっしゃったとか。
まさに『空の心』がその方に届いたようでとても嬉しくもあり、切なくなりました。
いろんなものを背負って生きてきたその人の人生を垣間見たようです。
そして5曲目の『妹が結びし・・・』
紐結びに込められていた深い思いを感じて頂けてたら嬉しい限りです。

終わったあとに一般の方々からお声をかけて頂きました。
どの方も温かなお心づかいにただただ嬉しかったです。

今回のコンサートは松田教授による音楽療法の一環によるボランティアによるボランティアコンサート。
先生はじめ音楽プロデユーサーの方、そして音響担当の先生、照明の方、映像担当の方、写真担当の方、そしてたくさんの学生スタッフの皆様にこの場をかりて改めて御礼申し上げます。
また本日お越しいただいた皆様があってこそ、とこおとめのステージが終了できましたことに感謝申し上げます。
またステージをご一緒させて頂きましたプリズムさんたちとも素敵な出会いを頂きましたことに感謝いたします。
皆様、本当にありがとうございました。



天紙風筆画雲鶴

2009年04月09日 | なごみ
懐風藻~大津皇子より~

空を眺めるのが好きです。

ふと1300年前に生きた大津皇子のこの漢詩が思い浮かんだ。

天を紙に見立て、風で雲鶴を画く。

どんなことにもとらわれないスケールの大きさを感じずにいられない。


私ってなんてちっぽけな人間だろう。

支えられて・・・。

2009年04月07日 | なごみ
とこおとめとして活動を開始してから、様々な人たちに支えられています。

はじめてピアノの相棒として組んだのが 吹黄刀自さん。
私の誘いにも二つ返事で答えてくれた。
基礎ができている彼女は、私の無謀な挑戦をあるときは受け止め、そしてあるときは正しい道に導いてくれる人でした。

彼女自身の趣味を更に生かしたいとの希望もあり、次なる相棒として白矢の矢が当たったのが祐香でした。
もとからアレンジが好きだった彼女は、前進あるのみの性格そのもの。次々湧き出る課題を難なくこなし、とこおとめの編曲を一手に引き受けてくれています。

万葉装束について。万葉歌のステージをみにきてくれた親愛なるミセス.Fさんが「衣装作ってみようよ」といってくれたのをきっかけに、現在上着5着、スカート5着、ベスト4着と、とこおとめオリジナル衣装担当責任者として今年もお付き合いいただいています。

ステージに欠かせないものとして残すところはアクセサリーと思いきや、ご学友のミセス.Kさんと昨年奈良で再会した折に、「よければ参加させてもらうよ」と心強いお言葉を頂きました。古代アクセサリーについて研究してみえる彼女は、早速首飾りを3本創作してくれました。そして今日届いた小包みには、かんざし2本とコーム2本。もちろん彼女がとこおとめの衣装を考慮して考えてくれたオリジナル万葉アクセサリーです。そして犬養先生の言葉を借りるなら「彼女の魂がついている」ものでもあります。そう思うだけで胸が熱くなります。

またそれぞれのステージで声援を送ってくれる方々や家族、そして今このブログを読んでいただいているあなたにも支えられているとこおとめです。

ひとりだけでは何もできない。そんなことをあたたかな日差しの中、満開のふりそそぐ桜花の下で感じました。

あなたがいるから、私は生かされています。

感謝。









通しげいこ

2009年04月05日 | なごみ
土曜日に本番さながらの通しげいこをしました。

髪型について、今までは知り合いの美容院に万葉ヘアでと資料をみせて勝手な注文をつけ、無理なお願いをしてしのいできましたが、昨年末から自分の描いたスタイルにしたい思いで自分たちでやることに。試行錯誤しながらも何とか思い描いたスタイルに。ハードワックスを塗りたくり、家族から『気持ち悪い』といわれながら自己満足。
衣装は、11日に向けて新作ベストを創作。今回は頼りにしていた衣装担当の友人が仕事が忙しくあきらめて自分で作ることに。心配していたエリぐりは難なくできて喜んだのもつかの間。肩の合わせが・・・。近寄ってはいけません。そんな衣装になりました(笑)
そして歌。通しげいこのビデオを見ると、うう~ん。まだまだ勉強不足と力不足の自分の姿に落ち込む。
合っているのは祐香との二人の息。
でもこれが一番大切。
見えない力。空気のような二人の呼吸。
これがぴたりとあったとき、とこおとめのステージとなる。

あと1週間。練習を重ねて本番に挑もう。