万葉うたいびと風香®’s ブログ

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天飛ぶ鳥(あまとぶとり)

2015年11月23日 | なごみ
天飛ぶ 鳥も使ひぞ 鶴が音の 聞こえむ時は 我が名問はさね(古事記 允恭記歌謡)
あまとぶ とりもつかひぞ たづがねの きこえむときは わがなとはさね

大空を翔る鳥たちは天からの使いです。鶴の声が聞こえたら私の名前を叫んで聞いて見て下さい。鳥たちは何でも知っています。

古代において、鳥は天からの使い。鶴(つる)もいたが大型の鳥をさしているとも言われています。
大和の古代空間。そう思える程にこの日は夢のような光景が広がりました。

「きっとあっちの方からふわあ〜っと飛んでくるで〜!」

半信半疑、いや必ず飛んで来てくるはず!と念じておりました。
日々、ツルに思いを馳せ歌の練習に励んでいる私。
マナヅル、ナベヅルはツル目ツル科で雑食あるのに対し、コウノトリはコウノトリ目コウノトリ科に属し肉食、生態も違う。
しかし思いを馳せるには十分です。一生に一回しかないチャンス!この目で見たい!その思いだけ。しかもこのタイミングとは。


ほんとうにふわあ〜っと、何とも雄大で美しい容姿でその姿が現れました。




奈良県奈良市某所です。
兵庫県豊岡から放鳥されたコウノトリ1羽が舞い降りました。
現地の方々の情報によると11月初旬あたりから飛来しているそう。




マナヅル、ナベヅル同様大きさはサギ類に比べ桁違い。

左と後ろ数羽:あおさぎ、右:コウノトリ。
羽根を広げると全長2mになるそう。


その存在感は周囲を圧倒。

結局丸一日粘りました。

(ピンぼけ)

バードウオッチャーさんたちのお話によると毎日来てる訳ではなかったそうで、「はじめてで見られるなんてラッキーやったなあ」と皆が異口同音に声をかけて下さった。

それにしても、地元の方々がとても温かい。
道すがら必ず挨拶して下さり立ち止まって声をかけて下さる方も数知れず。
コウノトリが飛来してくる由縁はこんな開放的なお土地柄にもあるような気がして、帰路ご一緒して下さったご夫婦共に後ろ髪惹かれながら大和を後にした私でした。

現地の方々、またバードウオッチャーの皆様ありがとうございました!
やはり大和はいい!




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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コウノトリ (akiramas27)
2015-11-23 16:54:26
こんばんは
コウノトリ見れて良かったですね。
飛翔も見事に撮られ素晴らしいです
朝日新聞18日奈良版によると2013年豊岡生まれ
の雌ということです。
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飛翔 (風香)
2015-11-23 21:12:52
akiramas27さま
おかげさまでありがとうございます。
9時30分過ぎから待機しておりました。一番早い方は6時30分からという方も。優雅な飛翔姿でした!足環から出身地と生まれ年がわかるんですね。大和にコウノトリ。私にとっては一生に一度の出来事だったと思っております。
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風香さんへ (Lucky Bird)
2015-11-24 17:59:28
konnbannha^^...違った
こんばんは^^

前回は、当ブログにコメントいただきありがとうございました。

それと、コウノトリを見れて、また素敵に写真に収めることが出来て良かったですね
コウノトリに逢いたい、という風香さんの熱き思いが通じたのでしょ~

先日も見に行きましたら、まだ居てくれましたので一安心。。。
しばらく観察が続きそーですよ
また、お近くにお越しの際はのぞきに来てみて下さいね。
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大和の鳥 (風香)
2015-11-24 18:48:02
Lucky Birdさま
こんばんは。こちらこそコメントありがとうございます。めったとないチャンス、しかも大和とあって迷わず飛んで行っちゃいました!
しばらく居てくれるといいですよね。また機会を作ってお邪魔できればと思っております。次回は夕方の飛翔姿狙いで行きたいものです!
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たづなきわたる (ハヌル)
2015-12-06 05:23:18
風香さん、ごぶさたしています。奈良市内にこうのとりが飛来していたんですね。すごいなぁ。「天飛ぶ鳥」のタイトルにひかれ思わずコメント残します。「鶴」は大きな鳥を表してもいたのかぁ。万葉の人々は、どんな鳥、そしてどんな光景を見ていたのかなぁ。「鶴」と聞き、「若の浦に 潮満ち来れば 潟を無み  葦辺をさして 鶴鳴き渡る」を思い出しました。息子たちが奈良市と橿原市の大学に進学し、訪れる機会が増えてうれしいこの頃です。風香さんの今後のますますのご活躍をお祈りしています。
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 (風香)
2015-12-06 07:16:12
ハヌルさん
わ〜!お久しぶりです〜!嬉しいわ!
「あまとぶとり」、「たづ」美しい古語ですよね。万葉集、古事記、日本書紀などに残る日本語の魅力にも惹かれております。古代において鶴といえば、マナヅル、ナベヅル、タンチョウなどを指していたようです。山部赤人の若の浦の歌も鶴の習性をよく把握した歌で潮が満ちてくると干潟がなくなってしまうので、葦の生えているところを求めて鶴が鳴き渡っていく情景を詠んでいますね。奈良と橿原に息子さんたちがいらっしゃるなんて羨ましい!大和に飛来したコウノトリは豊岡で放鳥された鳥で、古代の「たづ」に思い馳せるにはその環境ともに十分楽しめますよ。言の葉を発信し続けるハヌルさんには是非ご自身の目で確かめて頂きたい光景です!コメントありがとうございました。ハヌルさんも益々のご活躍を!
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