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万葉うたいびと風香®’s ブログ

万葉うたいびと風香®のブログです。

2016年

2016年12月27日 | なごみ
桜田へ 鶴鳴き渡る 年魚市潟 潮干にけらし 鶴鳴き渡る (万葉集 高市連黒人)
さくらだへ たづなきわたる あゆちがた しほひにけらし たづなきわたる

今年1年も万葉ヒストリーソングとともに、鳥たちに始まり、鳥たちに終わった年だったように思う。

何と言っても年魚市(あゆち)で『桜田へ 鶴鳴き渡る』の歌を歌った約1週間後の前年から「あゆち」に飛来していたナベヅルご一家。




そして「愛智(あゆち)」に飛来したコウノトリ、ゆめちゃん。


さらには地元「愛知」に飛来したヨーロッパコウノトリ、と、まさにミラクルづくしの1年となった。


鳥たちは、赤・緑・青の光の三原色に加え、紫外線も見えるという。
人間の目では決して見ることのできないもの。存在の大きさ。
肩書きなど何もない。

ファインダーを通して知ることのできる鳥たちの美しさもさることながら、今ある自然を生き抜く強さを知ることは万葉の世界へといざなわれる。

今年もあちらこちらの万葉故地で歌わせて頂く機会をいただいたおかげで、新たな作品を作り出すことができました。
応援してくださった皆様、お世話になった皆様、本当にありがとうございました。

来年は新たな万葉故地の曲作りと同時に、「万葉うたいびと」の生涯をかけた目標に向けての曲作りにとりかかりはじめるつもりです。
後者は数年かけての作品作りになるかと思っておりますが、自身が納得できるまで妥協することなく、あくまで万葉びとの心と風土に寄り添った作品としたいと思っております。

1年の締めくくりは尾張氏の祖、氷上姉子神社。






皆様、良いお年をお迎えくださいませ。
来年もどうぞよろしくおねがい致します。













MJ/This is it

2016年12月26日 | なごみ
今更ながら MJことマイケルジャクソンのドキュメンタリー映画「This is it」を見た。

エンドロールで流れる「Heal the world」。

Michael Jackson - Heal the world - Live in Munich (HD-720p)


もちろん過去に何度も聞いていた歌だった。

が。

なんてなんて優しい歌声なんだろう。

メロディにそっと寄り添う。

MJの一音たりとも妥協のない音づくりとパフォーマンス。

そして彼に応える一流のスタッフたちのプロ魂。

美しい。

同じマイケルでも今日はGeorge Michaelの訃報。

こちらも悲しい。

名曲中の名曲。

George Michael - Careless Whisper (Official Video)


この世に残る歌声はどれもかけがえのないもの。



















歴女たちの宴(うたげ)

2016年12月24日 | なごみ
所用で奈良大学へ!



久しぶりに学食ランチ!


日替わり定食(クリームコロッケとカキフライ)を注文。
小ライスで400円なり!
クリームコロッケにはフレッシュトマトベースのソース、カキフライにはたっぷりのタルタルソース(少し甘め)がのってレストラン顔負けのお味!
何よりリーズナブル!奈良大 学食恐るべし!


集合場所は、お馴染み行基像前。屋根がついた!

歴女たちの宴の主役は、、、。


モロキュー!
今年1年溜め込んだストレスを気の合う仲間たちと発散して、早くも来年の運を酉(とり)込み、大いに盛り上がりました!


それにしても美しすぎる!!!!!!板前さんのレベル高っ!

「奈良にうまいものあり!」Thank you for everything!!!!!!

Merry Christmas!!!


(今年もクリスチャンの友から頂いたクリスマスカード。明るい光は彼女そのもの。)



万葉のしおり

2016年12月11日 | なごみ
あ〜〜〜〜!あっちのページにもこっちのページにも戻りたい〜〜〜!

と思う時ありますよね!

そこで、見よう見まねでこんなの手づくりしてみました!



名付けて、、、「万葉のしおり」。

伊予の国、伊予和紙を使っております。



こんな風にページの端に挟みこんで使います。

これが便利!

次回は「美濃和紙」で挑戦してみたいと思っております!


在宅介護〜新たな一歩〜

2016年12月09日 | なごみ
退院後の在宅介護。

入院前はデーサービスの利用とホームヘルパーさんにも入っていただいていたが、動けない今、デーサービスの利用ができなくなった。

退院後に必要なのは、不安定な体調管理と筋力をつけることが必要と今月から新たな一歩で訪問看護と訪問リハビリをお願いすることに。

動けない体となって33年。よくここまで頑張ってきてくれたものだと、今朝もべッドから車椅子への移乗の際抱きかかえた母の体のぬくもりが愛しい。

入院中と違い在宅ではほぼ私一人での介護。

ちょっとした体調の変化を見逃すと大変なことになってはと、早朝は4時30分の服薬、室温調整、水分補給、血圧測定、清拭、口腔ケアなどなど我ながらナース並みだと思うも、そんな一生懸命さとは裏腹に母の不安定な体調をどうすることもできない自分の無力さ。

次の外来まで何事もありませんようにとただ祈る。

そんな中、今日は訪問看護初日。

私自身は何だか精神的に安心できる時間。しかし。

年齢を重ねて尚更に新しいことに対して慎重になる母はまたまたすんなりと受け入れられない。。。

心許す関係に至るまでは時間がかかる。

在宅介護。

時に煮詰まることもあるが、そんな時はたとえ10分でも外に出て野鳥を見、母が眠っている間に万葉集を読み異空間へとタイムスリップ。

ようやく心が整い、私も新たな一歩へ。また新たな風土を読み解く準備を始めている。

自分自身で居られる時間。
















大雪の今日、思い出すのは 〜恋歌〜

2016年12月07日 | 万葉history song
但馬皇女(たじまのひめみこ) 薨りましし後、冬の日雪の落(ふ)るに 遥かに御墓(みはか)を見放(みさけ)まして、悲傷流涕して作りましし御歌一首

零雪者 安播尓勿落 吉隠之 猪養乃岡之 寒有巻尓
降る雪は あはにな降りそ 吉隠(よなばり)の 猪養(いかひ)の岡の 寒からまくに 
万葉集 巻2−103 穂積皇子(ほづみのみこ)

降り積もる雪、そんなに降らないでください、吉隠(奈良県桜井市吉隠)の猪養(いかひ)の岡で眠る但馬皇女が寒いだろうから。。。



万葉学者、上野誠先生は挽歌は恋歌であるとおっしゃってみえます。

今年一番の寒さとなった二十四節気、大雪の今日。

思い出すのはいにしえの挽歌(ばんか)、だから、恋歌。

この楽曲、奈良県桜井市忍阪区制作の『記紀万葉さくらい』DVDアルバムにも入っていますが、2016『万葉恋文歌絵巻』よりオリジナルバージョンをyoutubeにアップしました!

楽曲の詳細についてはこちら。万葉うたいびとホームページ、万葉歌紹介

穂積皇子の心の中で生き続ける波乱の時代に煌めく真実の愛、但馬皇女のひさむきな愛情を万葉ヒストリーソングでお楽しみいただければ幸いです。

寒からまくに


























脳研究者 池谷裕二 〜枝分かれした人生の先に〜

2016年12月04日 | なごみ
心がすうっ〜と軽くなった。

『婦人画報』2016年12月号の記事。

脳科学者 池谷裕二氏。

物理学の「他世界解釈」という仮設理論。

枝分かれした選択を経て、多様な自分がどこかに実在していると想像する。

そんなこと考えたこともなかったが、この日以降、介護の中に確かな安らぎを見つけた自分がいる。

明日でいよいよ介護生活33年に突入!


いつもの大学図書館。来年2月以降耐震工事で使えなくなるとの案内が。Oh my god!!!







暦。

2016年12月01日 | なごみ
早いもので師走を迎える。

動けない母とともに過ごす日々の中で捻出する自分自身の時間。

この時ばかりはヘルパーさんの力を借りて大切にしている。

書。

なかなか思うように筆が運べないが、早くも来年のカレンダー完成!



選んだ句は、、、、昨年に引き続き年魚市潟(あゆちがた)。
その年々で自身の中で一番盛り上がっている句を選ぶことにしている。
だから今は年魚市潟。

櫻田へ 鶴鳴き渡る 年魚市潟 潮干にけらし 鶴鳴き渡る  万葉集巻3−271 高市連黒人
さくらだへ たづなきわたる あゆちがた しほひにけらし たづなきわたる

桜田に鶴が鳴き渡っている ああ、あゆちがたの潮が干いて干潟になったんだなあ、鶴が鳴き渡っていく

上手い下手は二の次で、自身で作る万葉カレンダーに深い意義があると毎年信じております(笑)
今年はちょっと万葉調のデザインに!彩りのエッセンス!

こんな素敵な機会を作って下さるお習字の先生に感謝!


私の習字道具箱。叶 匠壽庵のお菓子箱。中には、、、


みむろ最中(奈良県桜井市)の菓子箱を使っての硯入れと雅印と印泥。
蓋を開ける楽しみあり。