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万葉うたいびと風香®’s ブログ

万葉うたいびと風香®のブログです。

臨機応変

2018年08月13日 | 介護生活
ひどい胃腸風邪でダウン。

こうなると一気に滞るのは母のこと。

誤嚥対策でムース食、ご飯はお粥を更にゼリー剤をつかってゼリー粥、水分は全てトロミ付きと食事の苦労がある今、ダウンしてもやらねばなるまい。

気力と反比例して悲鳴をあげている身体。

これでは身がもたない、、、こんな時はショートにと思っても休日でケアマネさんと連絡つかず。それに何よりお盆。
連絡ついたところで満床で断られるのが目に見えてるようだ。

頼れるところはただ一つ。
利用日ではないがデーサービスに駄目元で電話してみることにした。

すると「対応させて頂きますよ」と。

なんとありがたい。
結局いつも通りの時間で万障繰り合わせて送迎して下さった。

帰ってきた母の連絡ノート。



いつでも臨機応変に対応します、
更に、「お大事になさって下さい」と続いた。

目頭が熱くなった。

そして明けた翌日の利用日。
連絡ノートにはもちろんこの日の御礼もしたためた。

帰ってきた連絡ノート。
「安心してこれからも過ごして頂けるよう頑張っていきます」と。

何気ない言葉のやりとりが介護者である私の琴線に触れる。

在宅介護の限界も感じつつある今日この頃、心強い味方を得たような、何より励まされた気がした。

きっと私が気がついてなかっただけで傍で支えて下さっていたのね、、、。

こうしたデーサービスに母をお願いできていることを誇りに思う。

社風も垣間見れたケアパートナーさん、ありがとうございます!







強運

2018年06月17日 | 介護生活
人生という長い道のりには、どんな試練が待ち受けているのかわからない。

介護生活も長ければ長いほどいろんな困難が押し寄せる。

思えば救急車への同乗も幾度経験したことだろう。
今年もすでに乗ったなあ。。。

その間隔が少しずつ狭まっているのが気になるところ。

今回は2泊3日のショート利用で、2日目の朝のこと。怪我をさせてしまったと連絡が入った。

麻痺側に倒れたようで、怪我は見事に全て左側。
介助者がいたが、支えきれなかったらしい。
酷く打ったであろうことが一目瞭然、正直なところここまでひどく打ったとは、、、、という状態。

施設側も心を尽くしての介護だったとは思うのだが、それでもどこか「緩み」みたいなスキがあったのかもしれない。

移乗時が一番危険地帯!

利用していたショートサービスの真隣が市民病院だったが、頭のことがあるのでデータのある大学病院へ連れていくことに迷わず決めた。
結果は左肩の骨折のみ、あとは打身。幸い手術するにはいたらず自宅療養で安静となった。

強運である。

幾度となく我が母の運の強さに助けられてきたことか。

しかし動けない体の上の怪我に、途端に母のQOLは低下。
そして介護者である私の負担も倍増。

それでも動く唯一の右足だけで踏ん張り、なんとか私の負担を少しでも軽く、、、と思って今日も努力を惜しまない母の頑張りに私ももう少し頑張れると力をもらう。

介護生活34年。

正直綺麗事だけではすまされないことも多々あるが、生ある限り母と共にありたいと思っている。

またデーサービスに行けなくなった今、私の所用も極力キャンセル。
よくしたもので、ご近所さんから「○○ちゃーん、もらってーーー」とお誘いが。

梅である。取り逃げでは申し訳ないので15キロぐらいあったであろう梅をご近所さんと一緒に仕分けし私が頂いたのは約6キロ。



ジャムがいい、梅サワーもいいね、、、と作り方まで教わってあとはクックパッド頼み(笑)



下ごしらえに1日。
熟すのに2〜3日と待ってる間に今度は注文していた土付きらっきょうが届いた。こちらは2、6キロ。

らっきょうもバラして洗って下ごしらえに4時間。

母の様子を見ながら十分対応できた。

そして昨日ようやく全ての仕込みが終了!



梅シロップ、梅ジュース、梅酒、梅サワー、梅ジャム、そしてらっきょうの甘酢漬けとバリエーション豊富!

その中ですぐに食べられるのは、、、梅ジャム!

こちらは私作。ちょっと面倒だが24時間以上冷凍した梅を一度湯通しして皮をむいてから調理。種もこし器でこしたらさらさらの透明感あるジャムに!


こちらはご近所さん作。
こちらは皮付き。食感が欲しい人にぴったり!

毎朝作る母のスムージーに入れてみたら、程よい酸味で笑顔で飲み干してくれた。

「○子のお母さんはいつも前向きに頑張ってるから○子も頑張れるんだね」と、親友からのラインが届いた嬉しい朝だった。



嚥下食

2018年06月08日 | 介護生活
最近の検査で発覚した母の嚥下障害の進行と共に、私の介護負担も更に増加。

1年半前の造影剤検査ではトロミなしで柔らかめの食事でよかったのが、一気に進んでミキサー食になった。

今回は細かな栄養指導も受けての在宅介護。
ほんのわずかでもいい、QOLを向上させた日々を母が過ごせるといい。

正直ここのところ何を食べてもむせ込んでいたので、専門的ケアがこのタイミングで受けられたことはありがたい。

まずは水分。
サラサラの水分は確実にムセ込む。
トロミ剤が必要となった。
そのトロミ剤も色々なメーカーから出ており、某大学病院で使っているのは、ネオハイトロミール。



今のところ使い勝手No. 1!
温冷共にムラなく溶ける上、お茶なども色の変化なくクリアなままに使える。



ちなみにこちらは日清オイリオのトロミ剤。トロミがつくまでよく混ぜていないとダマができる上、濁りが出る。
トロミの付き具合にもムラがあるように感じている。


こちらソフティアのものもよく混ぜていないと沈殿物として残るものがある。

次は主食のお米。ごはんです。
お粥の必要はもちろんだが、私の中では今のところこのお粥が一番難しい。
というのは、水分バランス。
お粥の水分量が少ないと全て塊となってムセ込みの原因に。
水分が多すぎたり、冷めてくると残った水分でこれまたムセる。
水分が多すぎたなと思った時はトロミ剤を入れて調整、、、なんてことも。
ちなみに粘り気がありすぎると口の中に残留物として残って、これまたムセ込みの原因に。
食事後の歯磨きはもちろんのこと、夕食後の歯磨きは介護者がお口の中の点検をして磨きあげてあげることも、誤嚥予防になると母が長年通っている歯科口腔外科の先生がご親切に教えて下さった。

次に汁物。
具材は無し。違った食感の食材を一緒に入れるのはタブー!
澄まし汁にトロミをいれて。

そして副食。
世の中便利なものが研究されてます。
あいーと。

1つ500円から600円が主流。

形は素材そのままですが、二次加工されているとでもいうのでしょうか、、魚は皮目まで表現されているので、本人は視覚的にも満足できます。

煮物もあり、たべてみたらこちらは圧力鍋の力を借りれば何とかなりそうな柔らかさ。
普段の倍ぐらいの圧をかけて食べてもらったら今のところムセこまないでいける。

市販のもの、手作りと上手く抱き合わせながら。時に手抜きも必要。

湯むきトマトを添えてムセ込みの反応を確認。以外にいける!

あいーとの食パンにジャムをぬって。

なるほど。食パンは水分たっぷり。手で持つのは不可能(笑)確かにむせない。
1枚当たり300円弱と高価!
この柔らかさならと、市販のパンでフレンチトーストを作ったが焼き目の部分が口の中に残ってしまった。要検討。


これはシラス。シラス+水+ゼリー剤を入れてミキサーにかけたあとさらに火にかけあっという間にゼリー状に。


ゼリー剤。おかゆ用とあるが気にせず色んな食材を形にしたい時に使用。市販では見つけられずネット購入。型さえ工夫すれば結構万能!


卵焼きも同じように作って型に流して。

試行錯誤の日々。


ある日の朝食。母の大好物、私手作りの梅肉を添えて。

頑張っている母の姿が今の私の何よりの励み。

介護の苦悩

2018年04月07日 | 介護生活
相変わらず続いている介護生活もついに34年。

入院した当初は未整備だった介護保険も、初認定では要介護3だったが何年か前からは要介護5。これ以上はありません(苦笑)

車椅子に移乗するのも体力勝負ですが、座ってからも目が離せません。
筋力の低下で座位の維持が少しの体勢移動だけでもずり落ちていきそうになってしまうので見守りが必要です。
2〜3時間の間に何回母の体を持ち上げて体勢を整え直すことか。。。腰と膝にきます(苦笑)

そんな母に持ってもらうのがこれ。auのマモリーノ。子供用の携帯電話です。


数字を押してコールボタンを押すだけですが、これが使えない。。。と言うのか理解できない。。。

上部あたりに紐のついたつまみがあり、それを引っ張ると防犯ブザー。
これだけ使える!(笑)
役に立ってはいますが、近所中に響き渡っております(笑)
長い時間鳴らしっぱなしだとどうも110番に通じるようですので要注意!

高齢者用の携帯電話が出るのを期待しておりますがいつになることやら。

色々駆使しております。

半年ほど前にデーサービスを変えました。
デーサービスを利用し始めて、初めての選択。

嫌がることには訳があることを変わってから始めて知りました。
ただ、駄々をこねている訳ではなかったのです。
普段の会話からたまたま引き出すことができてわかりました。

寝浴でしかいれてもらえなかったお風呂でしたが、今のデーサービスでは座浴の機械浴でいれてもらえ大満足。

ならばと2月からショートサービスも別のところに変えてみましたが。こちらは相変わらず強い拒否感。

ほとほと送り出す私もストレスいっぱい。

ケアマネさんに相談するも、刈谷市内に座浴の機械浴持ってるところが他にはないそう。

本当に親身になってよくやってくださるケアマネさんですが、こうなったら自分でも近隣市町村の情報収集。
お習字のお稽古で聞いてきたところになんと座浴の機械浴持っているところがありました!

見学ご自由に、、、となんともオープンな感じがいい雰囲気。
とはいっても、今どきの介護施設、運営母体はと、、、、岡崎市にあるみたい。
ならばと、介護関係の仕事をしている頼りになる岡崎市在住の旧友に電話。
彼女もさらに職場で情報収集してくれていい感触。
そこで最後はこの目で確かめてきました!

利用した母いはく、「あそこならいってもいいわ、デーサービスと同じお風呂だった」と。

しかし。
ショートは10床のみ。
競争率高し!

このあと、またショートを利用することになったもののやはり満床で、近くのショートから帰った母いはく。
「二度と泊まりに行かないから!」

自宅で一人で待てるからパンを買って机に置いて置いてといつものセリフ。(笑)

いつもの母に逆戻り〜!

今の悩みは排泄のコントロール。
トイレ魔です。

ケアマネさんや薬剤師さんに聞くと、施設介護でも一番の悩みらしい。

日々の介護は不条理なことだらけ。
今良くても、数分後にはリセットされてしまう。

それでも「万葉うたいびと」という、たった1つのスイッチを押せば、そこには1300年以上も色あせることのない心の歌があることが今の自分の原動力。

不思議なほどに介護の無常感と万葉集に歌われている世界観とは共通するものがあることを年々強く感じている。
自分にしか表現できないものがあるのかもしれない。

今日もつたないブログを読んで下さってありがとうございます!



デーサービス その後

2017年11月08日 | 介護生活
行政に申し入れをしたものの結局何も変わることなく過ぎていったデーサービス。

そんなところにしか母をお願いするしかない自分自身が情けなくなっていた。

ケアマネさんとも幾度となく相談し出した結論は、デーサービスの変更。

しかし。

なんと言っても本人の意思なしでは前には一歩も進めない。

母をその気にするのは至難の技。

まずは新しいデーサービスのお試しである。

今までも何度ここでこけたことか。。。。

この山を乗り越えられなければ全てが絵に描いた餅。

なんとか母も納得まではいかないものの車に乗り込んでくれその日は笑顔で帰ってきた。

今まで寝台の特殊入浴でしか入れてもらえなかったお風呂が座位のままで着替えをさせてくれての機械浴となり、バブルジェットみたいなものが吹き出して気持ちよかったらしい。

母いはく「これで○○とはきっぱりさよならするわ」と。

心配していた周囲をよそにあっさりと移籍成功となったのである。

母も相当我慢していたんだな。

新しいところで全てのしがらみから解放された母は、お試しから早くも1ケ月以上が過ぎたが今のところは行きたくない日はない。

子供と同じように、高齢者の「行きたくない」にも何かしら私たちの知らない理由があったのだと今更ながら知った。

有資格者のデーサービスの送迎は送り出す家族も安心があっていい。

友に言ったら「当たり前よ!今までが異常だったんだわ」と笑いあえる日がようやく我が家にもやってきた。

選択する決断も時には必要で、ましてや本人が正当な判断ができない状況にある場合は家族の支えがより重要であることを痛切に感じたデーサービス移籍であった。

それにしても日々の介護は反省と後悔の連続。

努力してどうにかなるものでもないことも嫌というほどに味わっているのだが、それでもなんとかできるのでは、、、と密かな望みを抱く度に心が折れる。

最近は「今日はよかったかな」と思える日を増やすようにしている。

疲れたな、、、って感じる日は頑張った日って何かに書いてあった。

介護者同志でリフレッシュ!
この日は久しぶりの快晴!日々頑張ってるご褒美!と友と大満足(笑)


iPhoneで撮ったもの。一眼持ってればなあ。。。歌のままの光景が眼下に広がる。

経(たて)もなく 緯(ぬき)も定めず 娘子(をとめ)らが 織(お)る黄葉(もみぢば)に 霜な降りそね(万葉集 大津皇子)

縦糸も、横糸も定めないで仙女たちが織りなすこの美しい黄葉(もみぢば)にどうかこれ以上霜が降らないでほしい。
霜が降ってしまうとこの美しい黄葉(もみぢば)が散りゆきてしまうのだから。。。