吉川英治さんの小説『宮本武蔵』を原作に
『SLAM DUNK』の井上雄彦さんが描いたマンガ『バガボンド』
(モーニング連載 講談社 37巻まで刊行)
吉川英治原作となっていますが、
登場人物、大まかなストーリーこそ原作に沿っていますが、
内容はほぼオリジナルとなっています。
宮本武蔵の成長を中心に
佐々木小次郎編を交えて進んでいきます。
98年に連載が開始され、休載や月1連載などを経て、
ようやく最後の舞台である九州小倉まできましたが、
2015年の5月以降、休載の状態が続いており、
いつになったら巌流島にたどり着くのやら?
ネットの情報を見てみると作者自身、「終わり方を見失った」状態で
再開のメドが立っていないという話も。
連載途中からペンで描くのをやめ、筆のみの描写になったりと
武蔵の成長を描きながら、作者も同じように苦悩し
『バガボンド』という作品を究めようとしているようにも思えます。
その姿はまさに求道者そのモノ。
作者が納得のいく終わり方を思い描けない限り、再開はしないと
思われるので、それまで気長に待ちたいと思います。
個人的には、吉岡伝七郎、
兄の清十郎、
宝蔵院の胤舜など
次々に強敵が現れた辺りの盛り上がりが一番面白かったです。
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