1998年ホンダから発売されたHR-V
コンパクトカーのロゴをベースにしたクロスオーバーSUVです。
前年(1997年)の東京モーターショーで
J・ムーバーと呼ばれる4台のコンセプトカーを発表。
J-MW
1998年にキャパとして発売。
J-VX
1999年にインサイトへ進化。
J-MJ
2001年発売の2代目ステップワゴンのデザインに反映。
J-WJ
これがHR-Vに。
出たときは別になんとも思ってなかったのですが、
街で見掛けるようになったHR-Vのカッコいいコト!
最低地上高190ミリを確保した高い位置に
スポーツカーを思わせる上下幅の薄いボディ。
SUVの力強さとシャープなボディの組み合わせが
他のどのクルマとも似ていない独特のシルエットを生み出しています。
暗闇でもシルエットとヘッドライトの位置で見分けられるほど。
発売から1年後の1999年にホイールベースを10センチ伸ばした5ドアを追加。
室内空間・利便性を増し、ユーザー層を拡大。
販売も5ドア中心に移行しました。
しかし、5ドアモデルの投入後も販売自体は苦戦が続き、
HR-Vは後継モデルのないまま、一代限りで消滅。
ただヨーロッパへの輸出は評判がよかったようで
フランスではRAV4に続いて小型SUV部門の2位につけていたとか。
現行のヴェゼル(2014年)も輸出名はHR-Vを引き継いでいます。
どう考えてもHR-Vは登場が早すぎたように思えます。
当時はコンパクトサイズのSUV自体が市場と呼べるほど活性化しておらず、
現在のように日産ジューク、マツダCX-3、トヨタC-HR、三菱エクリプスクロスと
各社出揃った状態であれば、結果は違ってたはず。
また、HR-Vと似たようなコンセプトの
レンジローバー・イヴォーク(2011年)のヒットを見るにつけ、
もっと評価されてもいいクルマだと思うんですが。
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