
ボルグ、コナーズにマッケンロー、
女子ではナブラチロワやクリス・エバート・ロイドが
活躍していた頃、日本でもテニスがそこそこブームとなっていました。
そんな昭和54年(1979年)から57年まで週刊少年ジャンプで連載していた
『テニスボーイ』(原作 寺島 優/画 小谷憲一)です。
抜群の運動神経を誇り、軽井沢の別荘族相手に賭けテニスで
小遣い稼ぎをする中学1年生の野生児、飛鷹 翔。

その才能をスカウトマンに見い出されて、
カリフォルニア学園の中等部に編入します。
このカリフォルニア学園というのがとにかく凄い学校で、
トップテニスプレイヤーを養成するための全寮制の学校で、
世界中に点在しており、その日本支部となります。
錦織圭選手を輩出したアメリカのIMGアカデミーみたいなモノですが、
それを1980年前後にマンガの舞台としたテニスボーイの先見性は凄いです。
少年ジャンプの作品らしく、テニスと言えども必殺技?のオンパレード。
中等部一の実力者、伊集院剣のウルトラ・ループスウィングは、

一瞬相手から消えたように屈み込み、
大きく伸びながら相手に叩きつけるショットは、まさに一撃必殺!
女子No.1の高杉梨絵は身体をひねった反動で打つ
クインビー・ダイナマイト。

1試合で2度以上使えば選手生命が奪われてしまう危険な技です。
この技に耐えるためアメフトで身体を鍛えました。

飛鷹とペアを組む岡崎涼子は
元バスケットボール選手の特徴を生かした
ダンクシュート・スマッシュを放ちます。


そして森兄妹の双子ならではの
息の合った二人にしか出来ないツインビーム。

少しでもずれると骨折する非常に危険な技。
のちに飛鷹と岡崎先輩のペアも習得し、
ダブルハンドやダンクシュートなど
バリエーションを増やしていきます。


『キャプテン翼』のツインシュートにも引き継がれました。

飛鷹は無理やりボールを打ち返す練習から生まれた


ピーコック・ダイヤモンドを会得します。

これは右手から左手にラケットを持ち替えるコトで届く範囲が広がり、
ラケットが宙を舞う様が孔雀に見えるというコトらしいです。
環太平洋の支部が集まったハワイアンマッチでもとんでもない技が連発。
中でも一番インパクトが強かったのが、
インド代表クリシュナ・ナタラジペアの僧莎河(スー・バー・ハー)

突然胸からボールが飛び出したように見えるイリュージョン!

200分の1秒という早業!
『リングにかけろ』の志那虎の神技的ディフェンスもびっくりです。
決勝で対戦したアメリカのオールマン戦では、
『八角形を見せろ』とか、『指定席に招け』とか
黒河内の残したヒントの謎解きも面白かったです。
ハワイアンマッチのあと、
飛鷹はアメリカのバークレー分校に転校し、
アイスドールとペアを組みスーパースターと呼ばれる
謎の男と対戦したりしますが、
ハワイアンマッチ辺りの盛り上がりが一番面白かったです。
大好きだった『テニスボーイ』
結婚したときに実家に置きっぱなしにしてたら、
いつの間にか親に売られてしまっていて手元にありません。
だいぶ記憶が薄れてしまってるんで、久しぶりに読みたいんですが。
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