竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

まうしろの刈田の晴れに鍵かける 清水伶

2021-10-07 | 今日の季語


まうしろの刈田の晴れに鍵かける 清水伶

刈田の晴れ
第一等の得難い晴れのことだろう
真後ろというのだから作者は刈田を背にしている
とっておきの「晴れ」である
鍵をかけて大切にしたい
(小林たけし)


【刈田】 かりた
◇「刈田道」 ◇「刈田風」
稲を刈り取ったあとの田。切り株ばかり並んだ寂しい眺めとなる。晴天が続けば田にひび割れが走り、ひろびろとして淋しげである。

例句 作者

一望の刈田故郷の景となり 齊藤美規
分散する足型の死後刈田の灯 杉本雷造
刈田とう個室に銃声が届く 安西篤
刈田にて殉死している巨石なり 佃悦夫
刈田の烏死んで無罪放免さる 前田吐実男
刈田ゆく袖を四角に紺絣 桂信子
刈田より株式会社生えてくる 秋谷菊野
刈田をのぞく狂者おのおの孤立して 隈治人
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