翻訳の筆を休めず葡萄くふ 佐藤一村
よほど大切な翻訳なのだろうか
あるいは面白くて手を休めないのか
休めないのか休められないのか
俳句はどう鑑賞しても自由なのがありがたい
(小林たけし)
【葡萄】 ぶどう(・・ダウ)
◇「黒葡萄」 ◇「葡萄園」 ◇「葡萄棚」 ◇「マスカット」
葡萄棚に房をなして垂れ下がる。実を食用にし、葡萄酒の原料にする。アメリカ種のデラウェアや日本で作られた巨峰などが有名。山梨、岡山、長野などが主産地。
例句 作者
葡萄食ふ一語一語の如くにて 中村草田男
雨に剪つて一と葉つけたる葡萄かな 飯田蛇笏
日の渡るときは紅透く黒葡萄 廣瀬直人
葡萄垂れさがる如くに教へたし 平畑静塔
かたまりて星雲をなす葡萄の実 高橋修宏
ぶどう棚右手とどかずラリルレロ 杉原信子
ほろにがき恋の記憶や黒葡萄 中山秀子
バルト海閉ぢ込めてゐし黒葡萄 吉本宣子
一房の巨峰の重さ掌にとりて 中澤一紅
一房の葡萄の重み子に頒つ 森田智子
一粒の葡萄のなかに地中海 坂本宮尾
力山を抜き葡萄新酒の栓抜けず 原子公平
口皺のさびし葡萄の甘かりし 前田美智子
葡萄食ふ一語一語の如くにて 中村草田男
雨に剪つて一と葉つけたる葡萄かな 飯田蛇笏
日の渡るときは紅透く黒葡萄 廣瀬直人
葡萄垂れさがる如くに教へたし 平畑静塔
かたまりて星雲をなす葡萄の実 高橋修宏
ぶどう棚右手とどかずラリルレロ 杉原信子
ほろにがき恋の記憶や黒葡萄 中山秀子
バルト海閉ぢ込めてゐし黒葡萄 吉本宣子
一房の巨峰の重さ掌にとりて 中澤一紅
一房の葡萄の重み子に頒つ 森田智子
一粒の葡萄のなかに地中海 坂本宮尾
力山を抜き葡萄新酒の栓抜けず 原子公平
口皺のさびし葡萄の甘かりし 前田美智子