果物料理と果物食品加工

ビタミン・ミネラルに果物の仄かな香りに目覚める フルーツソムリエ

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本多 碩峯様 (松井 萌)
2010-02-21 10:46:59
本多 碩峯様

ご丁寧なお言葉ありがとうございます(2010年2月21日)。
宜しくお願いします。

他のものも少しづつ、拝見させていただいております。
「石頭の理系人間」
貴地、和歌山県は果樹が多い土地柄のご様子で、梅や温州ミカンは誰もが知っています。
少し果樹について記します。
摘果・摘蕾のような減数処理によって、品位を高める栽培の事例はよく見かけます。その最たるものがメロンで、果実を1個とする栽培もあります。勿論、適切な収穫期に収穫しての話ですが、果実を少なくすると、品位が高まる傾向にあります。
勿論、生産者の方からすれば、常識であり、何も考えることなくて自然と手が動いてしまう作業の一つでしょう。

私は「梨」という果物の栽培地には無縁なため殆ど知りません。ただ、知人が梨の産地のご出身でした。ガチガチの技術者で、自分で見たものと、計算で算出されたものしか信用しない方です。「巨大な梨・新高」の産地でした。この梨の木数本に、有機廃物の生石灰処理残渣を施用しました。お盆の折に帰省し、収穫期には程遠い梨をもぎ取り、比較したそうです。「全然違うので、秋の収穫が楽しみ」とのこと。ただ、生憎、雹の被害で全滅してしまいました。時折お目にかかる、「自分で見たことしか信用しないガチガチの技術者」「美味さの価値が判らない理系人間」が、急に宗旨替えをしました。
私自身も、理系の世界に浸っていた時期は、勤務時間中、「美味い・不味い」という主観的な言葉は一度も使ったことはないはずです。MKS単位で表示され、計測されることだけ善悪、良否を判断していました。
しかし、現実の社会では全く別でした。主観が支配します。仮に、機械効率でいえば、既に60%の効率であれば、改良しても40%の効果しか持ちえません。
ところが、実社会では、1食2万円もする高級料理もあれば、1袋50円のインスタントラーメンでその時を過ごすこともあります。そして、次の食事の時には同じように空腹を覚えます。この数100倍の格差は、美味しさ、に与えられたものでしょう。そして、2万円の食事をされる方(私ではありません)は、寧ろ、喜んで食事をされているように感じます。理系の世界では、安い方が喜ばれ、数100倍の格差があれば、絶対に売れません。

さまざまな情報が、さまざまな媒体を通じて世界を駆け巡ります。
米・ミカン・酒・リンゴ・梨・果物・野菜・・・文字で書けば同じ表示になってしまうものですが、その一つ一つに、実は、美味しさの差があり、美味しい物に対しては法外な経済的評価(価格)が付けられています。
そして、こればかりは、食べてみて体験しないと判らないことでもあります。
ワインなら1本500円~100万円。メロンなら300~1万円。米ならキロ60円(外米)~1500円。ダイコンなら50~500円。
そして、驚くべきことに、高価なものを購入される方は喜んでいる、という浮世離れした現象が普通に生じていることです。これは、理系の頭では気付きませんでした。
しかし、この美味しさ、主観的な欲望を満たすことこそが、経済を支配しているのかも知れません。

貴方の特産品であるさまざまな果物においても、美味しさに着目した栽培を心掛けては如何かと・・・思ったりしています。自説では、実は、収量が増すほど美味しくなり、結局、栽培単価(原価)は決して高くなっていないのです。原価が同じなら、何もしないのと同じではないか・・ラベルだけ貼り変えればいいのでは・・・という方もいますが、それでは品位は上がりません。

いろいろ拝見いたしますと、理系のご出身とのこと・・
私が想到したPTA法は、単なる自然観で、「何のことはない。耕地の食糧生産は倍増できる。そして、猛烈に美味しくなる。原料は糞尿や野菜屑、雑草」というだけのものです。
それでも、世界中の耕地の生産性が倍増すれば、狭い耕地でも十分な食糧が得られて、省エネで食糧を生産でき、エネルギーや資源の枯渇に何とか対処できるのでは・・・と世界中が、何の目的も持たずに右往左往して、私腹を肥やすばかりに遁走している有様に、歯ぎしりをしている次第なのです。

和歌山県の果物の生産を拝見して・・
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