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台風十二号 災害ボランティア活動を実施 高野山高等学校

2011-10-22 18:43:15 | 高野山
 

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台風十二号 災害ボランティア活動を実施

 高野山高等学校ではこの度の台風十二号による被害に対し、岡部観栄学校長指揮下、校内において災害ボランティア隊を結成。平成二十三年九月十日(土)、和歌山県東牟婁郡古座川町でボランティア活動を実施した。

 今回参加した隊員二十名(男子生徒八名、女子生徒五名、教職員七名)は十日、午前六時にマイクロバスで学校を出発。龍神スカイラインが今回の台風による土砂崩れで通行禁止のため、花坂から海南に抜け、紀伊半島を直下、一路古座川町に向かった。古座川町は串本のすぐ南に位置し、古座川は全国でも有名あさな清流。

 ボランティア隊は午前十一時、古座川町ボランティアセンター本部がある古座川町中央公民館に到着。関係者の皆さまから歓迎のお言葉をいただいた。昼食後、すぐに今回作業する高瀬グランド(若者広場)に移動。担当者のご説明によると、グラウンドを囲む金網(約三m)の高さまで水が押し寄せたという。近くにある老人ホームも民家も一階が浸水。ボートで避難したとのこと。想像を絶する光景。お年寄りもおられ、どれだけ怖かったろうか。グラウンドの入口付近には各ご家庭からだされたか家財道具やごみ等が山積みになっており、処分の手も間に合わず、そのままになっている。

 今回の任務はグラウンドの傍にあるクラブハウスと倉庫の片づけ。泥にまみれた備品を全て外に出し、屋内を清掃し乾かす。真夏を思わせる炎天下、皆黙々と活動し、午後三時に予定の作業が完了した。本部に戻り、作業終了の報告。午後四時、皆さまの温かい笑顔にお見送りいただきながら帰途についた。ほんの三時間程の作業だったが、如何に過酷であったかは、帰路の車中の静けさが物語っていた。

 しかし、現地では明日からも作業は続く。かなりの長期戦が予定される。皆さまのご健康と、日本有数の景勝地として名高い古座川町に一刻でも早く戻られることを心から祈りたい。

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以下に、今回のボランティアに参加した生徒たちの感想をお伝えします。

自分の目で見て驚く     宗教科三年 金尾 采花

 TVでは被災地の映像を見ていましたが、自分の目で直接見て、言葉になりませんでした。女子は若者広場にある、クラブハウスの清掃を担当しましたが、浸水で壁や天井がボロボロで、床には泥や水が溜まっていました。

 今回は、一つの部屋だけに集中したので、床もきれいになりましたが、天井はいつ落ちてもおかしくない状態です。地元の皆さんは本当に大変な思いをされています。

被災された人たちに教えられ      宗教科三年   鈴木 透馬

 自分は、今回初めて「被災地」という場所にボランティア活動に行きました。現場はどのようになっているのか、被害はどれぐらいなのか、いろいろなことが頭をよぎりました。いよいよ作業場所に到着し、倉庫の片づけを担当しました。中はすべて水浸しでした。片づけをしながら、「台風十二号でこんなにたくさんの被害が出ているのなら、東日本ではどれだけの被害が出ているのだろうか」と改めて自然災害の恐怖をしりました。

 しかし、そんな中でも気付いたのは、被災された人たちの姿です。一番辛い思いをされているはずなのに、くじけず、前に進んでいく姿を見て、僕も頑張らなければと思いました。今回、このボランティアに参加できて、学ぶことが多くありました。

 

 復興のご苦労を知る   宗教科三年   桑原 良碩

 今までテレビでしか見たことがない。被災地に行き、お手伝いするという貴重な体験をさせていただきました。 

 思ったことは、やはり、その場でしか分らないようなことがたくさんあり、皆さんが復興のためどれだけご苦労されているかが分りました。少しでもお手伝いができて良かったです。

 

 人のお役に立ちたい     普通科三年  桝田  岳

 私が今回ボランティアに参加したのは、何か人の役に立ちたいからでした。一人でも多くの人を助けてあげたい。じっとしていられない。東日本大震災が起こった時、私は本当に心が重苦しかったです。僕が行けば、何人かの人が少しでも早く助かるかもしれないのに。ですから、担任の先生から今回のボランティアのお話を聞き、すぐに参加を決意しました。

  現地の方々は、大変な被害を受けているのに、ほとんどの人が笑顔で迎えて下さいました。心の強い人たちだなと思いました。作業は本当に大変でしたが、ボランティアセンターの方に「助かったよ、ありがとう」と言って頂き、またこのような機会があれば、参加して、少しでもお役に立ちたいと思いました。

 

普通の生活に感謝       宗教科一年 片山 雅夫

 

 台風十二号の被災地に行かせていただき、思ったことは、自分がいかに恵まれているか、普通の生活に感謝しなくてはならないということです。これまで、いつも自分は普通の生活に不満をもっていました。ですが、被災地の状況を見た時、自分がいかに恵まれているかということに気付きました。

  これからは毎日の生活に感謝し、積極的にボランティアをしたいと思いました。

 

自然の怖さを初めて知る       普通科一年 阪口 和博

   ボランティアに行かせて頂いて思ったことの一つは、僕らにできることはわずかであるというここです。倒壊した家のが往きの撤去等を想像していましたが、実際にできにのは、倉庫の整理だけしした。三時間半ほどの仕業でしたが本当に大変でした。次に行くことがもしあれば、もっと動いて、被災した人達のお役に立ちたいと思います。

   二つ目に思ったことは、ゴミの量と臭いです。木の破片やタンス、機械本など、様々な物が捨てられて、山のようになっていました。それを見て、僕は自然の怖さを初めて知りました。近くには普通の住居や介護施設などがあり、大量のガレキから出る臭いの中で毎日暮らすのは本当に大変なことだと思いました。

  僕達は今回、倉庫の整理しかお手伝いできませんでしたが、少しでも、ほんの少しでもお役にたてるよう心がけたいです。

                     参与770001-4228(本多碩峯)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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