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ポストの蓋

2024-08-31 23:12:36 | 秋田のいろいろ
秋田市山王三丁目、山王大通りの「東カンビルディング」前にある、郵便ポスト。秋田市街地では一般的な、2口・中型の「郵便差出箱13号」。ポストに銘板はなく、製造年は不明。色あせ、錆、塗装剥離、掲示物の跡などで年季が入っているけれど、とりわけ気になる部分がある。



右側、定形外郵便物の差入口。
ひさし(庇)の外側に、木材らしきものがくっついて、さらにそこから白いものがぶら下がっている。

接着剤で貼り付けたのか、アルミニウム製と思われるひさしに角材が付いている。角材にはヒートンを2つねじ込んで、それに金属のリングを引っ掛けて、リングから白いプラスチック板を下げている。
プラスチック板には表示が出ている。

「差出口の蓋、破損しています。恐れ入りますがこの板を上にあげて、郵便物を入れていただきますようお願いいたします。秋田中央郵便局」

2つ上の、横からの写真で分かるかと思うが、差入口の銀色のパタパタ動く部分が、右の口ではなくなっているようで、箱の中が見えてしまっている。これでは雨や雪が容易に入ってしまうから、プラスチックの板をつり下げたのか。
でも、差入口とプラ板の間には、数センチのすき間があり、真横からのガードにはならない。このポストは南向きではあるが、真冬の猛吹雪の時など、中に雪が入ってしまいそう。

この状態に気付いたのは2024年7月下旬で、現時点でも変わらず。あまり通らない場所なので、いつからこうなっているのかは不明だが、ヒートンやリングの汚れからして、けっこう経っていそう。フタ破損の応急処置としては、ちょっと長い。
ポストの場所をまとめたサイト「ポストマップ(https://www.postmap.org/map)」には、2023年4月28日に撮影された、このポストの写真がアップされている。それによれば、この細工は未実施で、フタがない状態。フタがなくなって1年以上経っているのに、本復旧されていないことになる。


2009年に、ひさしが取れたまま放置されたポストを見つけて指摘したところ、迅速に、ポスト全体を(ストックの中古品だが)交換してくれ、感心したことがあった。
それから15年。今回は完全放置ではなく、対策はしているものの、抜本的解決をしないまま放置していることになろう。ストックへの交換とか、部品交換による修理はするつもりがないのか。そんな余裕がなくて、手作り品で対応したのか。日本郵便の経営も楽ではなくなっているのは分かる。それがこういう点にも現れているのだろうか。


と、ここまで書いてから、ネットで2021年に新型ポストが登場したとの情報「小型荷物などの投函に対応する新型郵便ポストの設置」を見つけた。
箱全体が新型というわけではなく、定形外の投函口を新タイプにして、これまで厚さ3センチの郵便物までしか入れられなかったのを、7センチまで対応させたもの。手を突っこんで投函済みの郵便物を盗まれないよう、透明で投函口下方まで覆う、大きなカバー(シールド)があるのが見た目の特徴。秋田では見たことがない。
新タイプ投函口へは、部品交換による改造で対応できる気がする。いっそ、このフタがないポストも、改造してしまえばいいのでは。

【追記その後】2024年10月19日時点で変わらず。
コメント (5)
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