7/2旅人 

山と旅が好きです。

ドッペルゲンガー

2021年05月04日 | 独り言

世の中には自分とそっくりな人が存在するという。

怖いのは 何故か、その相手は自分のことを知っているという事だ・・・

今は昔

僕は東北の山々を彷徨していた。

食料も尽き、疲れ果て日本海沿いの駅にたどりついた。

駅に置いてあった姿見の鏡には一人の浮浪者が写っていた。

何週間も歩いていたので髪は伸び放題、髭もじゃの凄まじい姿だった。

一人のオッチャンが僕を見て話しかけてきた。

「あれれ~山いつ降りてきたの~」

「今さっきですけど。」

「作次郎とこのババは達者かな?」

「はあ?よく解らないんだけど。」

「なにい、気取っちゃってえ、なに街言葉つかってるの?。」 「・・・・・・・・」 「・・・・・・・・」

「あんちゃん上村の太郎兵衛じゃないのけ?」

「いやあ~そっくりだべ・・・・いやあまいった、まいった。」

ふふfふ、どうも上村の太郎兵衛さんが僕とそっくりだったようだ。

太郎兵衛さんは、どんな人物だったのだろう。

しかし太郎兵衛さんは、髪ボーボー、髭もじゃもじゃなのか?^ー^

でも、遭わないで良かった。

ドッペルゲンガーと本人が遭遇すると死を呼ぶそうだから。


2021年04月16日 | 独り言

僕は声が小さいと思っていた。

おだっくい

静岡の方言かな、おだてに乗りやすい、ひょうきん そんな意味か。

 

小学校の遠足、今は知らないが、バスガイドのおねえさん、オバハンがいて。 目的地の由来の歌なんぞを歌っていた。

そして、席を半分に分けて、しりとり歌合戦なんかやったりして。

(おだっくい)の僕はマイクを握りしめ先頭になり歌っていた。

僕の叔母はスナックをやっていた。 時々遊びに行きカラオケをやったりした。 酔っ払った客が、まだガキンチョの僕を囃し立て、お兄ちゃんは声が良いね!なんて言ってくれた。

そう、

そうなの、声が良いの・・・・

なんか、それから声がだんだんデカくなった気がする。

グレートトラバース3、田中陽希君のファンだ。

純真でいい人だと思う。

いつも、登山口で彼は言う 「よろしくおねがいしますう!」

始めてみた時、感動した! 忘れていたな・・・・

とっても綺麗な白ニャンコ。 なによ、何見てんのよ!
まさか、アタシを拉致しようと・・・
 
 
いやいや、そんな事しないよ^ー^
 

羽釜

2021年04月08日 | 独り言

今は昔

僕は、中央アルプス大田切本谷を、仲間二人と空木岳を目指し登っていた。

山頂まで小滝がいくつもいくつも、延々と続いた。

そして空木岳頂上へ。

ここで、仲間二人は下山、僕はそのまま南下し縦走を続ける予定だった。

登攀具は下山する彼らに任せ、炊事用具と一泊二日分の食料を背負い。

別れを告げた・・・

天気は下り坂で、百間ナギの避難小屋に着いた頃にはずぶ濡れになった。

入り口に雨水を貯めるためか、お釜が置いてあった。

寒い寒い・・・

さあ、バーナーを付けてラーメンを作ろう!

ザックを開けて中身を出す。

ありゃ あれえ バーナーはあるのだが鍋がない。

荷物を分けた時に、確認しなかったのだ。

困った。

食料はラーメンを一袋。 それと僅かばかり行動食だけだ。

雨で体が濡れて、寒い。 温かいラーメンが食べたい!

しかし、鍋は無し_| ̄|○

寒さに体が震えてきた。

ラーメン齧って寝ちまうか、と思っていた。

用足しに外へ出た。 そして気がついた!!

雨水を貯めているお釜が使えないかな?

水をあけ、小屋に入れて眺めてみた。

一升炊き、いや二升炊きかな。

ガスバーナーの五徳にのせてみた、うう、不安定だ。

しかし、支えていればなんとかラーメンが出来そうだ^ー^

十分後。 サッポロ一番みそラーメンが出来上がった。

食器も持っていないので、お釜から直接ラーメンを食べた。

鍋を傾かせるのが難しく、お汁を飲もうとすると顔中がラーメンになった。

お釜自体が重いので、相当腕力を使ったがとても美味しいラーメンだった。

次の日、行動食のチョコやらビスケットを齧り越百岳まで登り下山した。

そして街に出た。 このまま、白馬岳から後立山連峰へ行くつもりだった。

食料を買い足し、なにより鍋を買わなければ。

そして1リットルの片手鍋を買った。

そして、その鍋は随分といろいろな山で活躍したのだが・・・・

鍋を買った。

このままだと、柄が邪魔なので、自転車さんでノコギリを借りて。

三分の一の長さに切り。自転車のハンドルに巻く布テープを巻いた。

ところが、この鍋も別れる時が来た。

そう、カザフのゲルでこの鍋は無くなった。

いやプレゼントしてきたのかな?^ー^」」

 

 

お終いなのだm(_ _)m


追悼 矢口高雄さん

2021年03月22日 | 独り言

今は昔 僕は鶴岡市大鳥にいた。

大鳥池を経て以東岳へ登るためだ。

本来の計画は新潟県側から登るつもりだったが・・・

通行止め。

仕切り直しで山形県側から大鳥池を目指し登った。

今日の泊まり場は大鳥池。

そうタキタロウ伝説。

矢口高雄さんの「釣りキチ三平の舞台」にもなった大鳥池だ。

矢口高雄(漫画家) 秋田県出身。

前職は、銀行員だった。

しかし、漫画家の夢は捨てきれず上京。

水木しげるなどに評価される。

釣りキチ三平が釣りブームの火付け役となり一躍人気作家となった。

2020年11月20日、永眠・・・・

僕は、中学校までは釣りが好きだった。

でも、それ以降たまに沢で釣りをするぐらいで・・・

矢口高雄さんの作品は釣りだけではなく。

野生動物、自然を題材とした作品が多い。 個人的には「マタギ列伝」が一番好きだ。

そうだ!ツツガムシの怖さを知ったのは矢口高雄さんの漫画だった。

一時期は症例が減ったが、また増えているようだ。

他にも、たくさん作品が学校の教科書に、採用されている。 是非これらの作品を見かけたら。 手にとってほしいm(_ _)m

 


ささみ

2021年03月14日 | 独り言

山へお泊まり。

食料は、背負ってきたものだけだ。

コンビニやスーパーがあるわけでないので、持ってきたものを食べるしか無い。

ある日一泊二日の予定で山に入った。

途中コンビニで食料を買い足したビールを買い、おつまみを少々。

ミックスナッツともう一品。

陳列棚を覗きながら、鳥のささ身の文字が目に入った。

そうそう、タンパク質が大事なんだよ~買い物かごに入れた。

そして、泊まり場に着いた。 テントを張って、ビールを飲む。

ミックスナッツを頬張りながら、ビールを飲む。

そして、買ってきた。鳥のささ身を食べた・・・

うん?さっぱり味、というか味がしない。

まあいい、あっさり過ぎて美味いとは言えない。 そして、メインディッシュは、ウルトラランチ、ビバークレーションお茶漬け味だ。

初めて食べる。アルファ米は出来上がりまで20分、ビバークレーションはたったの2分だ。

かさばらず、カロリーもアルファ米よりも高い。

良いとこづくしなのだが。

食べてみたら。不味い。 不味いのだ。

今回の食料は、外れだね。

朝、昨夜食べたものを片付けていたら・・・

鳥のささ身に猫のマークが?

もしや、このささ身( ゚д゚)ハッ! ニャンコ用のささ身だったのだ。

あははhは・・・

まあ、別にお腹を壊したわけではなく。

体調は変わりない。 ま、いいか^ー^