たびびと

世界を楽しく旅しましょう!

世界遺産観光地から開発途上国まで、世界各地の心あたたまる、すてきな風をお届けします。

危険区域Zona4

2012年07月16日 | 特別記事
グアテマラの首都、グアテマラシティZona4 (第4地区)、夜の9時。
ぼくは、Le clubという大きなナイトクラブの前に立っていた。 

グアテマラは周辺諸国と違い、住所を、名前ではなく番号で区別する。
日本の住所は、横浜市北区青葉台…のように番地の前に地名がつく。各地域に名前がある。

グアテマラ場合、この名前がない。
住所表記の例をあげると、グアテマラシティ第4地区2-15。これで郵便物が届く。
通りのかどには、この番地が標記されている。道に迷うことなく目的地に着くことができる。シンプルでよいが、あまり人間味を感じない。

Zona9、10が新興開発地域で、最新のビル、オフィスが立ち並び、高級ナイトクラブも乱立している。
巨大なショッピングモールの中に、おしゃれな店が勢ぞろい。休日は多くの客でにぎわう。
この地域にいると、ここが開発途上国であるということを忘れてしまう。

かつて、街の中心はZona1。ここには、現在でも、大統領が住む大統領府公館が設置されている。中央公園の向かい側。古めかしいが、時代を感じさせる立派な建物だ。

Zona4はどんなところなのだろう。
Zona1が首都の中心として栄えた時期、高級ホテルと歓楽街で栄えたのがZona4だ。その名残で、一部のホテルとナイトクラブが今でも営業を継続している。
かつての華やかさはなく、どことなく暗い、影のある繁華街だ。

Zona4は危険区域。今では貧困層の住む地域となっている。

開発途上国では、経済レベルが住む地区まで決めてしまう。
日本でも、田園調布などの高級住宅街はある。でも、開発途上国のようにな明確な線引きはできない。グアテマラでは「この地区は富裕者、あの地区は貧困者が住む地域」という説明ができてしまう。
住む地域によって、その人の富裕度がわかってしまうのは、開発途上国の特徴の一つだ。


グアテマラシティ最大の市場(マーケット)がZona4バスターミナルを取り囲むように広がっている。治安は最悪。だから、日本人でこのあたりをうろうろする人は誰もいない。特に夜。


たった一人の日本人を除いては…




週末、大多数の日本人は首都に集まり、ともに時間を過ごす。
おしゃべり、食事、ショッピング。ときには観光旅行。

ぼくは日本人のたむろする場所には行かなかった。

「せっかく開発途上国にいるのだから、現地の人と共にすごす」
などという高尚な理念をもっていたわけではない。
ただ単に、集まっている日本人の雰囲気が肌にあわなかった。


休日の昼間、クリシュナムルティ「自我の終焉」を読みふける。
理解を深めるため、英語の原書も読んだ。やさしい表現なので、辞書を片手に英語でも読めた。

私たたが根本から変化するためには、どのようなエネルギー、衝動、強さが必要なのでしょう?
外面からの圧力はそれを実現しませんでした。それはきわめて明らかです。それはあなたにとっても明らかですか?
社会を変えることによって、あなたが変わることはないでしょう。なぜなら、社会をつくりあげたのはあなただからです。それは明らかですか?


外側ではなく内の変革こそが真の革命であるとクリシュナムルティはいう。
世の中の混乱の原因、人の行動の真意…クリシュナムルティの残したことばには確かに真理が含まれているように思えた。


それでも、ぼくの心の中の矛盾は解決されることはなかった….


グアテマラの首都グアテマラシティの夜は肌寒い。その寒さを感じながら、先日のことを思い出す。
赴任直後の大臣との会議。グアテマラの慣習をよく理解していなかったばかりに、グアテマラ人某局長の機嫌をそこねてしまう。

ホンジュラスの田舎街でのあたたかな会話がなつかしかった。
何にでも自由に自分を表現できたホンジュラス。すべてを受け入れてくれるふところの大きさがあった。

田舎のナイトクラブで知り合った女性のあたたかさを求めて…
グアテマラでの一人暮らしの寂しさをまぎらわせるため…
葛藤から、心の空虚感から逃れるため…

ナイトクラブの前に立っていた。

これらは単なる理由。もてあました時間をすごすため、無意識に行動していたのかもしれない。


真夜中の街を平気で歩いた。

「グアテマラ人はこの通りを歩いている。同じような目立たない格好をしていれば襲われることはない」

自分なりの理屈をつけた。
怖い物知らずだった。


ドラッグ、ホモ、売春… 
旧市街地のZona1、Zona4の夜の街には、人の心の闇の部分が顕現されていた。




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メガスーパー

2012年07月14日 | ペルーの風
ノエリアと明日の確認ができた。日本への連絡もできた。
とりあえず、ホテル周辺を散歩することにした。

旅行での日課がある。その地域に住む人が利用する大衆食堂、スーパーマーケット、市場、公園を散歩することだ。


何があるのだろう。


「こんなものを食べてるんだ…」
「面白いものが売ってるな…」
「一食の値段がけっこうするな。市民の人は経済的に厳しいだろうなぁー…」
「この国の人は親切に何でも教えてくれる…」

ホテルの部屋の中にいてはわからない、新しい発見がある。思いもよらない出会いがある。こちらの方が旅の本当の楽しみかもしれない。


ホテルの外に出る前に、翌日の朝食を5時にとれるかどうかを質問することにした。6時にツアーに出発する。それまでに朝食とチェックアウトをすませておかねばならない。

夜遅い時間だったが、フロントでは、お姉さんが一人仕事をしていた。
お姉さんというよりは、娘さんだが…。

「すいません。明日の朝の朝食なんですけど。できれば朝5時に準備してもらえますか。6時にツアーに出発の予定なんです。無理ならいいですけど…」

「わりかました。大丈夫ですよ。特別に準備します。もう一人、早朝の食事を希望するお客様がいました。5時に食堂に降りてくてください。可能なものをお出しします」

とても気持ちのよい対応。即決だ。上司に相談することはなかった。


外は雨がふっている。かなりの量。日本の夕立のような感じだ。雨で空港が閉鎖されているのがうなずける。
どこに行くか迷ったが、とりあえず大晦日オープンのメガスーパーに行くことにした。

メガネスーパーではない。メガスーパーだ。
イメージできると思う。巨大なスーパー。日本ではショッピングモールと呼ばれている。大型のスーパーの他に、洋服、電化製品などの様々な商品を取り扱う専門店のテナントが集まっている。

ホテルでもらった地図を頼りに、中央公園まで歩く。そこから先、どう行くのかわからない。

「メガモールへはどう行くんですか」
「ああ、メガね。その先だよ。そこの道を入って、右に曲がる。ずっと歩くとその先だよ」
おじさんが元気に答える。

中南米で道を聞くときは、複数の人に聞くのが鉄則だ。
一人に人に聞く。それを信頼して先へ進むと、まったく違う場所に到着することがある。いや、目的地にたどり着けることの方が少ない。

質問した場所を知らなくても、「知らないよ」と答えず、適当なことを言う人がいる。それが最も困る。勘違いしているのかもしれないが、本当に知っているかのように、違う道をハッキリ教えてくれる。だから100%信頼してしまう。

指示された通りに入る。少し歩いていくと、すごい人。プーノの中央市場が広がっていた。たくさんの小売店がならんでいる。大晦日の夜なのに開店していることがおどろきだ。こんな遅い時間まで、たくさんの人が出歩いていることにもびっくりする。

大雨の中、100m先の歩道にたくたんの人が列を作っているのが見えた。

「あれは、メガスーパーに入る列ですか」
「ああそうだよ。今日オープンだからね」

パネトンというどでかいケーキをわきに抱えるおばあさんが教えてくれた。
クリスマス、年末年始にペルー人が食べるパネトンケーキ。高さが30cm以上あるケーキも売っている。
クリームのないスポンジケーキで、ドライフルーツなどが入っている。日本でも、カルディなどで、クリスマスの時期に見かけるようになった。ラテン人が購入していくのだろうか…


メガスーパーの前まで行くが、入るのをあきらめた。すごい列。待っていたら夜が明けてしまう。

せっかく街中まできたので、近くのスーパーへ入る。グラノラバーを4本ほど購入した。天然素材のシリアルが、カロリーメイトのようにブロックになっている。一つ1ソル。日本円で約30円。白砂糖を使用せず、はつみつ、黒糖が入っている。ちょっとした健康食品のようだ。

外を見ると雨足が強くなってきた。明日の朝は早い。もっとのんびりしたかったが、ホテルに帰ることにした。


裏通りに入る。先ほどとはうってかわって、人がいない。静かな通りには、強い雨の音だけが聞こえてくる。はいていたジョギングシューズの足先から雨水がしみ込んでいた。途中、巨大な水たまりに遭遇。ジャンプして飛びこせる大きさではなかった。覚悟を決めて、小走り大股で水たまりの中を歩く。うまくやりすごせたかと思っていたが、やはりくつの中まで水が浸入していた。


肌寒い夜道。プーノほどではないが、グアテマラでも同じような寒さを感じたことを思い出していた。





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ホンジュラスのどこですか

2012年07月12日 | FQA(よくあるご質問)
Q
旅行記に書かれているホンジュラスの田舎に行きたいのですが、何という場所ですか。
また、ツアーはありますか。

A
ありがとうございます。
地名は○○というところです。
観光地ではないので、ツアーは残念ながらありません。レンタカー、貸し切りタクシー、あるいは路線バスの移動になります。

マヤ遺跡のあるコパン、カリブ海のアンソニーキーリゾートは有名な観光地です。そちらなら、ツアー旅行を取り扱っている会社があると思います。

「人数が集まれば、添乗員をしながらツアーを企画してみたいな」
とも思っています。


Q
今まで一番よかった滞在地はどこですか。

A
一番は、ホンジュラスのパラシオスというところです。
美しい景色、開発されていない自然、独特の地形が素晴らしかったです。

もう一つ書かせていただくと、ウルグアイのコロニア・デル・サクラメント(Colonia del Sacramento)という町も魅力的でした。おとぎ話のような世界です。

アルゼンチンからウルグアイの首都モンテビデオに行く途中のことです。アルゼンチン首都ブエノスアイレスからラプラタ川を渡り、コロニア・デル・サクラメントに着きました。モンテビデオまではバスになります。時間があったので、街中を歩きました。あまりの美しさに、予定を変更して、帰りに一泊してしまいました。
こちらは世界遺産に指定されてまいす。

景色がずばぬけて美しかったのは、上記の2ヵ所です。

フィリピンのバクラランマーケットなどのように、人のエネルギーが満ちあふれているところも大好きです。
滞在していて元気がでてきます。


Q
奥さんはホンジュラス人なんですか。

A
いいえ。○○人です。


Q
ナイトクラブに勤務していたジェシカは、以前の恋人と同一人物ですか。同じ名前みたいですが。

A
よく覚えていますね。ちがう女性です。

日本もそうですが、ホンジュラスでも、同じ名字、同じ名前の人がたくさんいます。
あまり気にせず、そのときの旅行記を楽しまれてください。

ちなみに、ラテンアメリカの人は、2つの名前、2つの名字を持っています。
2つの名字は、父親と母親のものです。

2つの名前は…
なぜでしょうか。そういえば、理由を聞いたことがありませんでした。




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今後の予定

2012年07月10日 | FQA(よくあるご質問)
Q
今後書いてみたいことは何ですか。

A
ファーストクラスに搭乗し、みなさんに、その乗り心地を誌上体感してもらいたいです。
ぼくもそうですが、多くの方にとって未知の世界ですから…。


開発途上国での生活のように、一般の人が体験できないことを書いていきたいです。
忙しいみなさんが、日本にいながら旅行をしたような気分になってもらえればうれしいです。
開発途上国の人たちの楽しさ、面白さなどを体感して、ぜひ、笑っていただければと思います。


世界の一流ホテル滞在記なども面白そうです。

一泊100円もしない最低レベルの宿泊記については、ホンジュラスの風で書いています。もっとすごい宿にも宿泊しています。機会があれば紹介したいです。

海外で、きちんと給料をもらう仕事に就いていたことがあります。
高額な宿泊費が支給されますが、田舎に出張に行くと、ボロボロの宿泊施設が1つしかなかったりします。(あえて宿泊施設と書いているのは、ホテルとは呼べないからです。現地でもホテルとは言いません。) 


他には、ピースボートでの世界一周旅行、
世界各地の長期語学留学、
などについても記事を書いてみたいです。


旅行に行くと、何でも文章にできるので、ネタは無尽蔵に転がっています。

出版社関係者の方、楽しい企画と、原稿依頼をいつでも受け付けています。是非ご一報ください。 (笑)


Q
今度の休み、初めて海外旅行に行きます。できることなら、ラテンアメリカに行ってみたいです。おすすめの旅行会社、場所はありますか。

A
JTB旅物語が、宿泊施設、訪問先など充実しています。同じ内容の他社ツアーと比較して、価格も経済的かと思われます。資料を集めて、比較してみてください。
最初はツアーで行くのがおすすめです。何回かツアーで海外旅行を経験してから、個人旅行がいいかと思います。

どうしても最初から個人旅行がいいのなら、アンコールワットがよいかもしれません。観光地なのに、とても落ち着いた雰囲気でした。かたことの英語で大丈夫です。

ABロードで検索すると、たくさんの個人旅行が紹介されています。

添乗員同行のツアーなら、ラテンアメリカでもどこでも大丈夫です。
とても気に入ったのは、キューバです。周りの中南米とは違う雰囲気が面白かったです。
メキシコ、ペルー、ブラジルなどの有名な観光地も素敵かと思います。

「ここがよさそう」
と感じられた場所に行かれるのがいいかと思います。

ラテンアメリカの場合、空港、観光地、リゾートホテルでしか英語が通じません。
街中ではスペイン語。なまりがすごいので、スペイン語を話せる人が一緒にいても、言葉が通じにくいです。
最初の海外旅行、それが個人旅行となると、中南米は避けた方がいいかもしれません。

どうぞ楽しまれてきてください。


Q
今度旅行を計画しているところはどこですか。

A
出雲大社
ルルドの泉
イースター島
などに行ってみたいです。

旅行記について

2012年07月08日 | FQA(よくあるご質問)
Q 
数年前のことをよく覚えていますね。何か記録があるのですか。

A
記録は何もありません。デジカメの写真もありません。昔は今のように普及していませんでした。
不思議と、イメージのようにして思い起こすことができます。
会話も、映画のスクリーンを見るようにイメージできる場面があります。
当時、ラジオで聞いていた音楽CDをかけると、記憶が鮮明になります。

普段の記憶力は悪い方です。
中学3年までは成績がよかったです。でも、暗記ものの地理などは苦手でした。

高校からは、まったくダメですね。
あまりの暗記する量に、勉強のやる気がおきませんでした。有機化学などはまるで暗号です。しっかり暗記している人がいて、驚嘆のまなざしで見ていました。

日常生活でも、予定などの暗記が苦手です。何でもメモしています。


Q
エピソードは本当のことですか。

A
当時のできごとを思い出しながら書いています。
地名、人名はかえていることが多いです。
心の中にしまっておきたい大切な思い出、思い出せないこと、プライベートに関することなどは、細部をぼかして書いています。


Q
アンコールワットの旅行を考えています。アンコールワットの話の続きはいつ書いてくれますか。

A
ごめんなさい。
次々と他に書きたいことができてしまって…
口述すると自動的に文章にしてくれる優秀なパソコンソフトがあるといいですね。
テープおこしをしてくれる優秀な秘書がいてくれると助かるのですが。


Q
旅行のときメモしていますか。

A
旅行記を書くようになってから、少しメモするようになりました。
ペルー旅行では、mp3プレーヤーに、思ったことをたくさん録音しました。
帰国して確認したら、あまりうまく録音されていませんでした。大ショックでした。

外国で仕事をしていたときの記録は何もありません。


Q
出版の予定はないのですか。

A
どうもありがとうございます。今のところありません。

開発途上国の写真の入った「絵本シリーズ みんなともだち 世界はひとつ」
数時間で一息に読める国別、テーマ別の「旅行記シリーズ ホンジュラスの風」
などを出版してみたいです。

旅行作家の仕事に専念できれば素敵ですね。



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