金山では戦時中、約1500人の朝鮮半島出身者が働いていた。常設展では、寮生活の様子や労働環境について写真を交えた29枚のパネルを展示。危険とされる削岩担当は、朝鮮半島出身者が全体の8割を占めた時もあったという記録なども紹介した。

 この日は午前中から観光客らが訪れて見学。東京都大田区の会社員男性(38)は「朝鮮半島出身の人が働いていたとは知らなかった」と驚いていた。池田哲夫館長(73)は「展示によって日韓両国の理解が進んでほしい」と話していた。

 金山の世界遺産登録は、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会が27日に決定した。日韓両政府は、朝鮮半島出身労働者に関する常設展示を「強制労働」の文言を使わずに行うことで事前に折り合っていた。

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