日韓両政府は29日、東京都内で「日韓財務対話」を開き、金融危機時に外貨を融通する「通貨交換(スワップ)協定」を約8年ぶりに再開させることで合意した。同協定は、経済危機に陥る可能性のある韓国にはメリットがあるが、日本に実利はない。岸田文雄政権は、隣国による数々の「反日」暴挙を棚上げして、なぜか関係改善に急いでいる。ジョー・バイデン米政権の〝圧力〟なのか。日本国民への明確な説明が必要だ。

「いざというときの備えが、円と(韓国の通貨の)ウォンの信認にプラスに働く」

鈴木俊一財務相は対話後、記者会見でこう語った。

通貨スワップ協定は、金融不安に伴う資本流出や為替変動に備える仕組み。自国通貨と引き換えにドルなど外貨の融通を受け、対外債務を支払ったり自国通貨を買い支えたりする。今回は、100億ドル(約1兆4000億円)を上限にしている。

日韓の通貨スワップ協定は、1997年のアジア通貨危機が韓国を直撃したため結ばれた。「反日」姿勢を強めた朴槿恵(パク・クネ)政権から「協定延長は不要」との声が出て、2015年に打ち切られた。

岸田政権としては、韓国にメリットがある協定再開を、日韓関係改善の象徴としたいようだ。ただ、韓国は「島根県・竹島の不法占拠」や「韓国海軍駆逐艦による海上自衛隊哨戒機へのレーダー照射事件」など、数々の「反日」暴挙のケジメを付けていない。

朝鮮近現代史研究所所長の松木國俊氏は「外交は本来、仲良くするだけではなく、互いの国益をぶつけ合うのが原則だ。日本にメリットがない協定を結ぶとすれば、日本は一連の『反日』暴挙など、懸案事項について韓国側に国内での解決や説明を求め、『譲れない条件』を示すのが普通の外交姿勢ではないか。バイデン政権の圧力も指摘されるが、岸田政権が他国の要請を無原則に受け入れる姿勢を続ければ、国益が損なわれ、『日本の自主独立』『国家の根幹』を揺るがしかねない」と語った。

岸田政権はスワップ協定以外に、韓国を輸出手続き上優遇する「グループA(旧ホワイト国)」にも再指定した。韓国が19年に指定除外となったのは、大量破壊兵器に転用可能な戦略物資について、韓国側の輸出管理に疑わしい事案が続出したためだ。

一連の動きをどう見るか。

経済評論家の渡邉哲也氏は「今回のドルスワップの場合、岸田政権は米国の要望に応じたとみられる。米国は専制主義国への半導体輸出を望ましくないと考えるが、多くの半導体を製造する韓国の輸出管理能力を怪しんでいる。日本主導の協議体をつくる狙いもあるだろう。日韓間には懸念があるが、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権が倒れればリスクも増す。総合的判断で米国と歩調を合わせたのではないか」と語っている。

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日韓関係が良好になるのは良い事です。

特に北朝鮮の脅威がある中、日米韓の連携は必要です。

とはいうものの、岸田政権は前のめり過ぎではありませんか。

鈴木財務相の「いざというときの備えが、円と(韓国の通貨の)ウォンの信認にプラスに働く」

本当ですか?

 

反日思考の韓国です。

前政権が極端すぎたので、ちょっとマシになれば良好だと勘違いしているのではありませんか。

日韓スワップ協定は韓国にメリットだが日本には利がない、と言われています。

 

またキャッチオール規制では韓国をグループA(ホワイト国)から外した理由は

韓国側の輸出管理に疑わしい事案が続出したからだった筈。

それをグループAに戻すのは疑わしい事案についての納得がいく説明を受けたのかです。

そしてその説明により、今後そのような事案が出ないと確信し、

万が一疑わしい事が起こった時にどうするのか決めているのかです。

 

以下は2か月前の経産省の「輸出貿易管理令の一部を改正する政令案について(韓国向けの輸出管理の運用見直し)」⇩

輸出貿易管理令の一部を改正する政令案について(韓国向けの輸出管理の運用見直し) (METI/経済産業省)

この時はほぼ韓国をグループAに戻す方向で、一応国民の声(パブリックコメント)を募集していました。

その結果を6月27日に公表しています。⇩

https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000255389

全部で7ページありますが、反対意見の方が多い様です。

疑問点には一応答えていますが、本当に大丈夫なのかと思ったりします。

 

日本には韓国を優遇しない理由があり、

韓国には日本を優遇しない理由はなく、ただ単に「やられたらやり返す」だけ。

ですから今回、韓国の方が先に日本をホワイト国に戻しましたが、

じゃあ、日本もお返しで優遇措置にしようとしたなら、本末転倒。

韓国は信用できる国なのか、を見据えるべきです。

 

また日韓スワップ協定を延長しなかった理由は何だったのか。

そして再協定を結ぶ協議を中止した理由は何だったのか。

物事には順番があり、中止するための理由が必要ですし、再開するための理由も必要です。

ではスワップ協定再開に値するだけの韓国の改善があったのかどうかですが、

竹島は依然韓国が不法占拠していますし、ソウルの大使館前や釜山の総領事館前の慰安婦像は設置したままです。

更にはレーダー照射事件は証拠があるにもかかわらず、なかった事にしていますし、

自称徴用工裁判の賠償金は肩代わりという誤魔化しの方法で収束させようとしています。

また福島原発処理水を未だに「汚染水」との表現で、危険だとの印象操作をしています。

こんな韓国です。

こんな韓国を助ける為にスワップ協定を再開させる必要がありますか。

岸田政権は親中派、媚中派ぞろいで信用できませんが、ここまで韓国に甘いとは思いませんでした。

やはり岸田さんは甘い。

そして学習をしていない。

つまり外相時代に韓国に騙され、裏切られた事を忘れたのかと。

民主党政権の3年3か月を「悪夢の民主党政権」とよく言われますが、

このままでは「悪夢の岸田政権」だと言われかねません。

民主党政権の時との違いはあの時は野党自民党がしっかりしていましたが、

岸田政権の場合、野党は頼りになるのか、そんな事を思ってしまいます。

与党と野党。

お互い切磋琢磨するような存在であって欲しいです。

与党がだらしなければ、野党がしっかりし、より良い国会運営が出来る事が理想です。

今は日本全体が暗黒の時代、悪夢だと言いたくなります。

さて、救世主は出現するのでしょうか。