
拉致被害者 蓮池薫さん “現状に危機感” 帰国から19年 | 北朝鮮情勢 | NHKニュース
19年前の今日、10月15日に拉致被害者が帰国しました。
蓮池薫さん・祐木子さん夫婦、地村保志さん・富貴恵さん夫婦、そして曽我ひとみさん。
5人が飛行機のタラップから降りて来た時の事を今でも思い出します。
もうあれから19年も経ちました。
今年は帰ってくるだろうか。
今年は取り戻せるだろうか。
何度思った事でしょう。
しかしその後、被害者は誰も帰国できていません。
日本は自国民を見捨てたのか、なぜ助け出さないのか、といつも思います。
要するに他人事なのです。
自分の親兄弟でなければ、無関心なのです。
違いますか。
勿論、何としても助け出そうと思っている人はいるでしょう。
国会議員に、地方議員に気にかけている人は多いでしょう。
でも決定打がありませんし、何より必死さが感じられません。
嘘を付き通せると思っている北朝鮮。
知らぬ存ぜぬで乗り切れると思っている北朝鮮。
要するに日本を舐め切っているのです。
このままでも何も困らない、と高を括っているのです。
拉致被害者たちは貧しい上に、常に見張られ、密告に怯え、そんな生活を強いられています。
そして日本にいる親や兄弟、友達の顔を思い浮かべているでしょう。
望郷の気持ちはあるでしょう。
帰りたい、叶う事なら帰りたい、そう思っても叶わないもどかしさ。
落胆に虚しさ。
想像できますか。
いいえ、想像して欲しいのです。
純粋に被害者を取り戻す、取り戻さなければならない、
その強い意志、使命感を政治家には持ってもらいたいです。
今まで北朝鮮に圧力をかけて、音を上げるまで待つ方針でした。
しかしここ2,3年政府は会って話をしたい、条件を付けず話したいと言っています。
では、会って話をしてその次はどうするのでしょう。
何らかの戦略があるのでしょうか。
北朝鮮は日本人は死亡した、そんな日本人は入国していない、
と従来の主張を繰り返すでしょう。
では日本はどうするのですか。
北朝鮮は会って話をすれば分かり合える様な甘い相手ではありません。
蓮池薫さんは次のように話しています。
拉致問題が解決すれば日本として北朝鮮に何ができるかを伝えていかなければならない。
そしてそのメリットを具体化するべきだ。
被害者の親が存命のうちに帰国が実現しなければ、北朝鮮が望んでいるものを与えられないと、
被害者の親が存命のうちに帰国が実現しなければ、北朝鮮が望んでいるものを与えられないと、
北朝鮮の指導部に広がることが必要。
北朝鮮が誠実な対応をした時のメリットと動かない時のデメリット、
その両方を具体的に示していく必要がある。
悔しいですが、被害者を返せば北朝鮮にとって良い事がある。と言うしかないのです。
果たして、それは有効に働くのでしょうか。
勿論、やってみなければ分かりません。
何とか解決の糸口を見つけて欲しいです。
条件を付けずに会うのはいいですが、その先の事を考え、早急に動いて欲しいです。
蓮池さんも言っています。「親が存命の内に帰国が実現しなければ」と。
これで北朝鮮を急かす事が出来ます。
しかし会ってメリットとデメリットを示すだけでは弱いです。
ここは朝鮮総連や朝鮮大学校への圧力をかける事も同時進行でするべきではないかと思います。
あらゆる方策を講じて欲しいです。
そして一日も早く被害者を取り戻して欲しいです。