家庭ではなかなか作ることのできない「独特の味」で成り立つ商品は世の中に結構あると思います。例えば、炭火で焼いた焼き鳥。一般家庭でできないことはないけど、炭の始末や後に残るにおいを考えれば、一般家庭の屋内で気軽に、とは行きませんね。そんなふうに、たとえその作り方がわかっていても、設備や使用食材の条件等が一般家庭ではなかなか思うようにいかないメニューはあるでしょう。 今日は週末。先日ラーメン食べに行った名門宇治店へ、久々にその味を思い出したあの唐辛子まぶしの辛ーい唐揚げが食べたくなって、今日寄り道して持ち帰りしました。実に10年以上食べてませんでした。その久々の辛い唐揚げ、美味しかったのですが、名門チェーンの元祖、かつて山科にあった「東洋」のそれとは少し違いました。少し違うと言うより、時を経た結果、変わっていった結果なのかもしれません。手羽元の細くくびれた部分に包丁が入り、下の方は骨がむき出しになっていました。昔は、手羽元そのままの形でしたがね。それから、辛みが今ひとつ足りません。昔はそれこそ衣の代わりのごとく唐辛子粉がまぶしてあって、鼻の頭に汗をかきかき、あのお店のコッテリスープをすすっては、ご飯を頬張るのが至福のひとときでした。そして、翌朝のトイレは必ず唐辛子の辛みで肛門がヒリヒリとホットになったモンです。(尾籠な話で失礼) 今日久々の骨付き唐揚げは、勿論美味しかったのですが、あの、覚悟してかからないといけなかった強烈な辛みがなぜか少なく感じられました。自分の味覚が辛さに慣れたのか、はたまた、商品そのものが少し辛みを抑えたモノになったのか....。食べてみて、きっとその両方だと思いました。だって、昔はもっと強烈に唐辛子がまぶしてあったはずでした。今日買ってきたやつは明らかに唐辛子のコロモが少ない....。まぁ、その分、醤油をメインとしていると思われる漬けダレの存在も明確になって、とても美味しいモノでしたが。あの当時の強烈なインパクトを再現するためには、やはり自作が一番かな?と思いました。もしかしてこれを実行したときは、必ず当HPで報告しようと思います。