幻の中華そば加藤屋 めん食堂@守山市下之郷:まぼちゅ~+半チャーハンセット

先週の火曜日、7月24日に新規開店。開店祝いの花がまだ多数置いてある。
「幻の中華そば加藤屋」は、2007年4月に大津の滋賀県庁前に開業した。この大津での開業以前は湖西の高島市で営業していたらしい。私が知っているのはこの大津に移転して来て後のことのみであり、高島時代のことは全く知らないのであるが、とにかく大津に移転後、近くの滋賀県庁に勤める公務員の方々等のお昼どころとして賑わうようになるとともに、マニアックなラヲタを喜ばせてくれるような大将のコダワリの数々からか、いつの間にやら評判が上がり、やがて県外からもわざわざ食べにやってくるお客が増え、そうこうするうち、加藤屋独特の解釈による「二郎系」の限定メニューがまた評判を得たことを機に、2009年10月には南草津に「加藤屋にぼ次朗」なる2つ目のお店をオープンさせる。その頃、当面は滋賀県庁前の加藤屋は店主、加藤道成氏(自分でロバート・カトキチ・デニーロと呼んでくれと言っているので、以下「ロバート」とする。)が常駐し、ミナクサの「にぼ次朗」には加藤屋において「二郎系」限定メニューを考案した森本雄大氏(以下、「もり~ん」と称する。)が店主となって、営業する体制がしばらく続いた。このミナクサの「にぼ次朗」は、南草津駅の近くにあり、そこから龍谷大学瀬田キャンパスや立命館大学くさつキャンパスに通う学生たちの腹を満たすに恰好の存在となったようである。

その後、南草津「にぼ次朗」の成功を機に、次に同じ龍大の深草キャンパスをターゲットとして「伏見にぼ次朗」を開店し、京都進出を果たす。
その後さらに四条烏丸に京町屋の風情を活かした「四条にぼ次朗」を、続いて百万遍に今度は京大生をターゲットにしてか、「百万遍にぼ次朗」を開店(現時点で私は未訪)。その後いずれもそれぞれにその地その地で定評を得るだけのお店になっている。
が、加藤屋のこれらの展開はすべて「にぼ次朗」であり、ココ数年の複数店舗展開を経てもなお、加藤屋の礎である「幻の中華そば(通称:まぼちゅ~)」は、大津の県庁前でしか味わえないものであった。
やがてロバートは、県庁前の加藤屋を一番弟子であるもり~んに完全に譲渡する。結果、県庁前の加藤屋は、2011年7月24日に「県庁前もり~んの章」としてリニューアルオープンし、経営のイニシアチブをもり~んが司ることとなる。
そういう変遷の中、「ロバートが作ってくれるまぼちゅ~」は、いつの間にか、食べることができなくなり、ソレこそ幻となってしまっていた。
そんな風にロバートは加藤屋をもり~んに譲って後、しばらく店頭で出会うことがなくなってしまった期間が一時期続いたわけだが、この度ロバート自身が店の味に中心的に関わるお店を新たにオープンさせた。それがこの度の「加藤屋 めん食堂」である。
(ここまで、ネット上にカトヤの歴史についての記述が見つからないので、敢えてエンサイクロペディア的に私なりの視点であるが、書いてみることにした。)

かつてケンチョ前にカトヤをオープンさせた頃は駐車場がないのがネックだったが(今は一応あるけど)、今回はデフォルトで駐車場をきちんと確保している。

また、外待ち客対応のために、混雑時には客が記名して順番を待つ仕組みやセルフサービスで冷たい水が飲めるようにしていたり、

さらにノレンの傍らには...

なんと、洗顔もOKなシンクが設えてある。
店内に入ると、まずロバートが「おっ!怪しい客が来たっ!」と、迎えてくれた(ヲイ!)。
そして、厨房にはもり~んも居た。県庁前が定休日ということで、師匠の手伝いに来ていたようだ。ゴクローサマなことである。

メニューの表側。県庁前のカトヤとは違い、煮干し出汁の「和み」系スープを置かないとともに、意図的にサイドメニューを充実させている様子。

裏っかわ。ゴハンものの種類が多くてこれもひとつひとつを味わってみたい気にさせる。だけど一度にアレもコレもを味わうにはいかない。今回は「まぼちゅ~」を半チャーハンセットで注文。
県庁前ではメニュー化されていなかったカトヤのチャーハン。コレは気になる。

久しぶり...実に、久しぶりのロバートが仕込んだ(で、あろう)まぼちゅ~。

こうやって画像に撮ると、ヴィジュアル的な背脂の存在感からけっこうアブラ感の強いラーメンのように見えてしまうかもしれないが、食べたことのあるならご存知の通り、ホントに「毎日でも通いたくなる」スッキリとした素直なやさしい味わい。それでいて、節系の味わいがガツーンと押し寄せて来る。
麺の方は例の全粒粉の縮れ麺で、ちょっとおソバティックな風合いと味わい、麺としては強い食感をもつタイプではなく、むしろ頼りないほどでもあるが、まぼちゅ~のスープにはよく合っている。むしろ、ビシバシの剛麵ではコレまでに培って来た「まぼちゅ~」のスタイルに相反するともいえる。惜しむらくは、少しスープがヌルいこと。(これはきっちり、店を出る時にロバートに言うといた)
メンマには、従前の拍子木状の極太に加え、柔らかな食感の穂先メンマを加えるようになって、ホロッとやわらかいチャーシューとともに、具材を味わうひとときの楽しさについても、一層グレードアップさせている。

半チャーハンセットのチャーハンは、メニューの裏側にある「高菜チャーハン」のハーフサイズであるようだ。

具材の青味に、ネギの替わりに高菜を加え、胡麻油の香りをまとわせ、さらにすりゴマをへらへらっと振りかけ、チリメンジャコとトッピング。ちょこっと手を加えて味わいに広がりをもたせる、ロバートらしい仕上げ方。
「めん食堂」というネーミングに、ラーメン店を基調としながら、揚げ物やお酒の類いをより充実させ、ゆっくりと食事を楽しんでもらうという今回のお店のコンセプトが現れているそうな。
まだ開店したばかりの今はともかく、それこそ「幻」となっている、あの「冷製ロバートまぜそば」をやがては復活してくれないかなぁ...と、さらなる期待をしてしまう。
今回、あまりベタ褒めするのは止そうと思って書き始めたが、なんか最初の思いとは裏腹なかきぶりになってしまった。まあ、いいか。



現在のところの営業時間等は上記画像のとおり。今後、変更もあり得る。


人気ブログランキングへにほんブログ村 グルメブログ ラーメンへ
にほんブログ村 ← ランキング参加実験中。ワンクリックのご協力をゼヒ!
【幻の中華そば加藤屋 めん食堂】
[火~金] 11:00~15:00  18:00~22:00
[土・日・祝] 11:00~15:00  17:00~22:00
月曜日定休
077-581-1037
滋賀県守山市下之郷1-8-10
P:あり

幻の中華そば加藤屋 めん食堂ラーメン / 守山駅

昼総合点★★★★ 4.0

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 坂内食堂@京... FRENCH RANGE(... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。