煮干し中華そば〇〇@草津駅西:にぼ鶏つけ麺(並)

この日、ロバートから気になるツイートがあった。

「煮干し中華そば〇〇」として開店して以降、券売機のボタンにその設定はあったが実際に発売したことの無かった「にぼ鶏つけ麺」を、この日いよいよ初めて世に問うらしい。幸いなことに、たまたまこの日、午後から草津市内に個人的な所用があって休みをもらっていたこともあって、これは千載一遇のチャンス!と赴いた。

 良く出来たつけ麺だと麺量300gぐらいだったらスルッと飲み込むようにして食ってしまえるもんだが、今回は初物なので手堅く並サイズ200gで、ちう悶www

訪れたのは13時を過ぎ昼のピーク時が通り過ぎた頃で、たまたま私以外にノーゲストの時間だった。で、ロバートが話すに、初めてつけ麺出してみたら、今日はつけ麺の注文ばかりが殺到して、流石に久しぶりにパニックでしたわぁ〜...とのこと。確かに、ワンオペでつけ麺の何もかもをコントロールするのは簡単ではなかろう。けれどハクトワシのパッションなんかは、すずしい顔してラーメンとつけ麺をワンオペでこなし続けてもう何年が経つかしらん???そこはやはり、場数というか、慣れというか、ちょうど舞台に立つ歌手や役者みたいな「経験値」が、やがてモノを言うようになり、作り手のノウハウと財産になっていくのかなぁ...と、ロバートが静かにこぼすの聞きながら、ふと思った。

で、初めて出会うロバートが作ってくれる「煮干し中華そば〇〇」としての「にぼ鶏つけ麺」がコレ。出されてきた途端、うほっ!美味そう♡

トッピングに、カリカリに焼いた(炒った?)煮干し。ビジュアル的なインパクトを狙って添えているのだと思うが、コレ、齧ると、ド直球に煮干しのガツンが来る。そもそもが煮干しなんだから当たり前なのだが、ここにド直球な煮干しの姿と味わいを食べ手に確認させるかのように置くのは、意義があるように思う。感心したのは一つ一つのクオリティ。
麺。どこ製の麺かは知らんけど(敢えて、ロバートには聞かないないでおいた)太さ食感喉越しコシ瑞々しさ小麦の味わいそのまま何もつけずに啜ってウマイウマイ。チャーシューは、ほれ、県庁前「幻の中華そば加藤屋」をモリンに任せる前にロバートが作っていた豚バラ肉のちょっと水気の乾いた感じながらもしっとりとラーメン・つけ麺に合う醤油ダレのうまーく沁みたアレ。なんか、懐かしい気さえする味。
さらに、メンマ。味付けなんか、ない。ないから、いい。
メンマのスジスジとした食感を、人工的に付着させたような余計な味わいに「誤魔化される」ことなく、ただただストレートに楽しませてくれる。
メンマについて自分は、柔らかい穂先メンマも麺屋裕のような姫竹もしゃかりきのような拍子木状極太メンマも、薬臭くて安っぽい人工的な味付けのものでさえなければ、許容範囲は広い方だと自負するが、それでもこのメンマはホント何もなくて、「そのまんま」感がある、稀有なメンマではあるまいか。

そんな麺の器にあるものを、浸けて浸して味わうための「鶏と煮干し」のつけ汁。スープの粘度からして鶏の成分は相当に濃く、出来るものならロバートからこの鶏出しだけを売ってもらって自分でどうこうしたくなるヤツ。それでいて、その味わいは鶏の上に煮干しがマウンティングしたかのような煮干し上位の感。そこに、斜めに刻んだ白ネギ青ネギの薬味感が鮮烈さを放つ。このテの味...以前にどこかで近い感じを味わった気が...と脳内検索すると、それはNO-NAME noodlesの鶏にぼつけ麺だった。ムテの重ちゃんには重ちゃんの、滋賀のロバートにはロバートの、作り手としての特質がある。そういう特質がよーく伺える素晴らしい一品と、感慨深くいただいたこの日だった。だから、滋賀のヲタ共よ、はよ食べに行け。今やだーれもブログにアゲへんやん...。(孤独感とともに、ブログというメディアは終わったのかという感。でも、ブログを止めようとは全然思わないのさ。ここまで続けてきたことだし。) 

煮干し中華そば○○ラーメン / 草津駅
昼総合点★★★★★ 5.0

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