三喜@中書島:中華そば


何時行ってもノレンは上がっているんだけど、中に人のいる気配がないので、ほんとにやっているのかどうかがよく分からない。そんなわけで、何度か前を通りかかりながら、入ることのなかったこのお店に、この日入ってみた。

扉を開けてノレンを潜る。あの伝説の「立花軒」にも共通する昭和レトロなムード。ただ、立花軒ほどにお店の中がとっ散らかっているわけではない。

メニューは画像の通り。うどんと中華そばのバリエーションとライスと酒・ビールだけ。

....かと思えば、小さな黒板メニューに造り(よこわ・タコ・マグロ)、ゴボ天、カレイ、ウインナ、サケ、ハムエッグ、サンマ、たら豆腐なべ、アジ、とある。いずれも時価(?)

店内、カウンター席のみ。
厨房にはこのお店のおばちゃんがひとり。
客、私ひとり。
(翌日、同店を訪れたという「超らーめんナビ」の関西コラム担当某氏によれば「老夫婦でやってた」という話なので、私が訪れたときはたまたま大将が不在だったと思われる。)
おばちゃん、大相撲が気になって仕方ない様子。テレビ中継の音だけが小さく流れる中、おばちゃんは画面を見ながら手もとのノートになにやら記録をつけていた。

中華そばを注文。

「はい。」と目の前に置かれた中華そば。

デフォルトでかかる辛味の衰えたコショウ。ヤワヤワクタクタの麺。作ってからそれなりの時間経過がうかがえるチャーシュー...ちょっとチープな、まったく昔ながらの中華そばの味。最近は見かけなくなったが、すり切れたエンドレステープに吹き込んだチャルメラのくたびれた音を流しながら夜中に時折現れる軽トラ屋台のあの中華そばに相通じる味。ただし、後味がいつまでも口の中につきまとうようなどぎつさはない。調べてみると、やはり昭和時代に中書島駅前で始めた屋台が今のお店のルーツのようである。

鉢の底の「毎度おおきに」

さらに、ラーメン鉢はお店の電話番号まで入ったカスタム仕様なのだ。
開店当時の意気込みを感じる。(ちなみに、かの立花軒のラーメン鉢も店名&電話番号入りだった)

昭和時代のひなびたムードに浸りながら、しみじみと原点的な中華そばを味わうのも悪くない。
店内にあった表示によれば、営業時間は11:30~14:00・16:30~翌01:00。






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