なるかみ@千本寺の内下ル

実は初訪。だから昔の味は知らない。
「ゆう」→「なるかみ」という順番で日記を書くことが、あのmig氏のブログに共通するのは事実だ。
ところで私がこのブログで「ゆう」のことを書いたのは4月30日。だから別に彼の日記の足跡を追っているわけではない。しかし今回の「なるかみ」は、彼の日記に書いてあったことが訪れるキッカケだった。

「それなりに年季を感じる」お店に入っての第一印象。同時に何か新しいものを追い求めようとしているお店ではないことも、その佇まいから感じる。
限定メニューや新メニューで楽しませてくれるお店もあるが、そういう「頑張ってる」お店ばかりがラーメン屋さんではない。「ウチはコレ」で完結している、というのも在り方の一つだと私は勝手に思っている。

メニューは画像の通りに超シンプル。迷わなくていい。
注文したのは「並」。今回は麺のカタさやネギ多めといった呪文はナシ。

カウンター席のテーブルにはコショーの他にラーメンのタレ、一味唐辛子(?)、餃子用の酢、醤油、ラー油。これらを用いてラーメンを食べる途中でスープの味を変化させることを許しているお店である。(醤油とラー油を入れる人は少ないと思うが、ラーメンのタレや唐辛子を入れる人はけっこういるように思う。また、京都の背脂醤油タイプでは途中で酢を足すというのは割と認知度が高いと思う。京都以外ではどうだか知らないが)

珍しく思ったのは、麺を茹でるのに、概ね45リットルサイズと思しき寸胴を使い、テボを使わず麺を泳がせ平ザルでとっているやり方。大将の仕事を眼前にしばらく出来上がりを待つ。

出来上がったラーメン。そのルックスはウチの近所の「ほそかわ」城陽店のソレとほぼ同じ。典型的な京都背脂醤油だ。

味は、どうか。
背脂にはしつこさがなく、なるほど幅広い年齢層に受け入れられそうだ。(事実、私がいた時にはけっこう年配のお客さんが多かった)ダシの旨味、タレの味付けともしっかりとしており、地元のほそかわ城陽店には悪いがなるかみの方が良く出来ているように思う。また、文法通りの低加水ストレート細麺も寸胴+平ザルの効果か、サクリとした心地よい麺の食感を保っている。メンマは極めて薄味(若しくは塩抜き後味付けしていない?)だが、変に濃い味をつけてしまうより、この方がバランスに優れるのかもしれない。チャーシューもその周囲に醤油ダレの味わいをほんのり身に付けて、スープと麺の間でバランスよく収まっている。

mig氏曰く「昔に比べてずいぶん味が落ちた」そうだが、その昔の味を知らない私にとっては、決してダメなラーメンではなかった。さりとて特にスゴイと思えるものでもなかったワケだが。
そんなふうに思うのには、玄関横の光の入る場所に無造作に置かれていた醤油ダレのボトルとか、油カスのこびりついた寸胴とか、客に見せて欲しくはない舞台裏がけっこう容易く見切れるところがあるからかもしれない。
コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (通りすがり)
2007-05-24 16:57:06
縁あってこの日記見せていただいものですけど
私はなるかみはたまに行きますけど
その醤油のボトルずっと同じままで置いてありますよ
多分、空だと思いますけどね。
餃子注文したら、いちいち奥の倉庫から持ってくる店主が
そんな雑なことはしないと思いますけどね。
これは想像ですからね。間違ってたらごめんなさいw
 
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