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大師山清大寺(通称 越前大仏)@勝山市

今回、石川県と福井県の県境にある、とある温泉を目的地とした小旅行。
道中で永平寺や、かっちゃまの恐竜博物館も立ち寄ることができるコース。恐竜博物館は昔一度訪れたことがあるし、行けば行ったであそこは丸一日滞在していたい場所だし、ということでパス。永平寺の方面にも一応行ってみたが、寺に着く前の有料駐車場呼び込み合戦と、あまりにも由緒正しく俗化仕切った観光地ムード満点感に嫌気がさしてここもパス。(思い起こせば昔、雪の季節にバイクのソロツーリングで訪れたことがあった、あの時の凛とした雰囲気の印象と、今回の有料駐車場俗化ムードとは、なんでか随分違って感じられるものだった。
そこで、試しに立ち寄ってみたのが「越前大仏」。バブルのさなかに建立された鉄筋コンクリート物件。よって、B級ムードは満点。その超巨大な伽藍の規模は奈良・東大寺のスケールを凌駕するらしい。そんな壮大なスケールの寺社仏閣が、もし京都や奈良であれば春のこの季節のこと、「そうだ京都行こう」な日本人と、大量のインバウンドにもみくちゃになること覚悟があたりまえであろう。ところがだ。ここ越前大仏、訪れる人が殆ど、いない。自分たちを含め2組程度の観光客が居たから、「まるで、いない。」とは書かないが、本当に壮大なスケールの寺社建築に、殆ど人がいないのだ。その違和感というか、廃墟になりつつある建築に足を踏み入れたような、なんか悪いことしているような感じというか、そういうところに面白さを感じ取ることがある人には「今あるうちに行っておけ」的な、超オススメB級物件ではなかろうか。なお、昭和末期にこの施設がオープンした頃、入場料(拝観料ともいうのか)は3000円だったという。それがやがて2500円になり、1000円になり、現在では500円となっている。(その辺のことはWikipediaが詳しい。)
順路に従い、大門を通過したところから中門を臨む。45cm四方のブロックが敷き詰められた中央部分は「危険 立入禁止」。そこかしこでブロックが浮いて飛び出ていたりするためか?と思ったが、毎年冬には大量の降雪に埋もれることになるのだろう。
そこで、大仏殿へは屋根のある回廊を進んでいく。緑の網目シートが雰囲気を損ねてしまっているが、これは着雪対策ということだろうか。
そして大仏殿。正面の階段部分にこの季節になっても根雪が残っていた。
融けきらない根雪は、大仏殿正面以外にもそこかしこに。
大仏殿に入る前の手水舎。龍は水を吐き出していない。
そんな干からびた手水舎に一本だけ置いてある柄杓は無造作に転がり落ちていた。何をか言わんや。
そして、いよいよ大仏殿へ。
640×480ピクセルの画像で、その壮大な規模を伝えるのは難しいかも。大仏殿も、中にいる大仏様も東大寺のそれよりもデカイのだ。
そして、壁面という壁面にホトケサマ。いくつあるねん....
大仏殿の中には、大仏サマのみならず脇仏(普賢菩薩、羅漢・阿難陀)の規模もものすんごい。
さらに、そこかしこに居並ぶホトケサマ。
斜め後方からも、光の差し込む荘厳な画が撮れる。
そうかと思えば、さも当たり前のようにフォークリフトが置いてある。奈良・東大寺大仏殿では決して味わえない、このB級感。
大仏殿の次に向かうは「九龍壁」。ナンジャソリャ。
その「九龍壁」は「九龍殿」なる建物に収まる。一見、小さな塔のように見える九龍壁は、
横から見ると、こんなだった。そもそも九龍壁とは中国の北京、故宮などにあるものらしい。そんなものをわざわざココに作ろうとしたセンスが、なんともバブルだ。
さらに、五重塔へ。ふつう、五重塔とは東寺や醍醐寺のソレのように、観光客が内部を見て回ることができるように作られてはいないのが当たり前という観念が自分にはあったのだが、
ここでは、内部にエレベーターがある。さすがテッコンキンクリートである。
そのエレベーター部に差し掛かる前にチケットゲートのような設えがある。バブルの頃はエレベーター別料金で、ここでチケットをもぎっていた名残であろう。
そしてエレベータ乗り口。五重塔という華やかなイメージとは裏腹に、なんだか斎場にいるみたいな殺風景な空間。
そして最上階に向かうまでの各階にはそれぞれに違うデザインの仏壇(といっていいのか?)にホトケサマが鎮座ましましている。薄暗がりの中、シュールなムード満点。
そして最上階からの展望。なんだか大阪城の天守閣みたいな感じだが、そこに広がる景色は白山をバックに、大阪城のあの景色とはまるで違うものだ。
五重塔を降り、わざとらしく&それらしく作られた総二階長屋の「門前町」へ。人気のまるでない、シャッター街が続く。これもまた、京都や奈良の寺社仏閣ではまずありえないムード。
さて、現在は勝山市が管理しているというこの物件、その維持管理だけでも相当の費用がかかるに違いない。こういうところは「見に行けるうちに行っとけ」物件だと、私は思う。
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