通勤で何日かKLX125を使ったのだけれど、ヒヨヒヨ音は改善されていませんでした。
リヤブレーキが怪しい…というか、もう、そこぐらいしか考えられない。 そういや、全くキャリパーの掃除してないな…ブレーキクリーナー吹き付けてるだけで。
とりあえず、キャリパーを外す前にパッドを固定しているボルトを緩めておいてから、キャリパーを取り外します。キャリパー外してからだと、パッドをとめているボルトを緩めにくい。
キャリパーからブレーキパッドを外して、ブレーキクリーナーでキャリパーを洗います。
外したブレーキパッドの裏は…鳴き止めグリスも何も塗られていませんでした。すっぴん状態。オフ車の新車ってこんなもんなの?
で、キャリパーを洗い終えたら、リヤブレーキペダルを押して、ピストンを適当に出して、ピストンの表面にシリコン系のオイルを塗ります(ゴムと金属の接触面の潤滑はゴムを痛めない為にシリコン系…と思ってるんだけど、間違ってたら教えて下さい)。 ピストンとダストシールの滑りを良くする事で作動性が良くなります。
ただ、コレ、オイルのチョイスが難しいんですよねぇ…シリコーンスプレーはちょう度が低すぎるような気がするし、チェーンルブは逆にちょう度が高すぎるような気がするし。
で、私が使ってるのは、円陣家至高の「ABSO [FRIEND]」というサスペンションのインナーチューブの滑りを良くするというオイル。成分は不明です。ゴム類を活性化させるとか書いてるし…シリコン系じゃないのかな…数年前に興味本位で買ったのだけど、一回で使う量が綿棒の綿に染み込ませる程度なので、全然減らない。
グリスと違ってオイルだし、元々熱にはあまり強くないシリコン系(だと思う)なので、ブレーキの発熱に何処まで耐えられるのか分かりませんが、オイルを塗って、ピストンを出し入れして、十分に馴染ませたら、余分なオイルを拭き取ります。ブレーキディスクに垂れると危ないですから、その辺も考慮しつつ加減して拭き取ります。
で、ブレーキパッドには鳴き止め剤を塗布して組み付け。キャリパーを取り付けたら、ブレーキペダルをブレーキが効くまで数回踏みこむ。
リヤホイールを浮かせて、何度かホイールを手で回しながら、ブレーキをかけてみて、目視でパッドとディスクの間隙を確認。ホイールを回して、ディスクとパッドが当たらない、もしくは万遍なく軽く触れている程度なら、大丈夫。
てなわけで、無事にヒヨヒヨ音は消えました。 パッドの鳴き止めを塗布するだけでも音は消えたかもしれませんね…まぁ、いっか。
おさらい。
1.キャリパーを外す前にパッドを止めてるボルト(スライドピン)(2本)を緩める。ただし、緩めるだけで外さない事。
2.キャリパーとキャリパーサポートを止めているボルト(2本)を外す。
3.パッドを止めているボルト(スライドピン)を外す。 この際、パッドは板バネで押しつけられているので、キャリパーの下側からパッドを押さえておいてやれば、スライドピンは軽く回るし、傷も付かなくて済む。
4.キャリーパー掃除とメンテナンスっぽい事をする。
5.パッドに鳴き止め剤を塗布する。
6.キャリパーのピストンをキャリパーと面一になるまで、完全に戻しておく。ピストンがスムーズに動くなら、大人の男の握力があれば、道具無し、素手で十分に押し戻せる筈。
7.パッドをキャリパーに取り付け。板バネに押しつけながら、スライドピンを挿入して、軽く締めておく。
8.キャリパーを車体に取り付ける。
9.キャリパー及びブレーキパッドを止めているボルトを規定トルクで締め付ける。
ブレーキ周りの簡易なメンテナンスなら、ご覧のとおり、簡単なんだけど、命を預ける部品だから、ちょっとでも不安な人は、素直にバイク屋さんでメンテしてもらった方がいい。