以前、知り合いの父親の遺品整理の際に頂いた日立工機の常圧釘打機「NV32A」からエアーが盛大に漏れて動作しなくなったので修理する事にした。
HiKOKIは常圧の釘打機はもう見限っているのか、補修部品も絶版がチラホラでてきている。
長さ19mm以下の連結釘を打てる釘打機は殆ど無い(あまり需要が無い?)為、打てる釘種が少ない割には値段が高く、新しく買う程でもない。
代替品としてはMAX CN-238D1、Makita AN303P、AN201Pなんだけど、何れも安くはない。
釘打ち機の情報はBildy.jpで確認。マニュアルや分解図まで揃っているので、非常に助かった。
各部品の部品番号と図番、部品名も購入画面に載っているのだが、一覧で見たいので、こちらに載せておく。
949821 図番1 六角穴付ボルト M5×16(10入)
878612 図番2B エキゾーストカバー
878601 図番3 パッキン
878599 図番4 ヘッドバルブスプリング
949424 図番5 ワッシャ M5(10入)
878600 図番6 ヘッドバルブOリング
880410 図番7A ヘッドバルブ(A)
878596 図番8 ピストンリング
878609 図番9 Oリング(S-24)
878595 図番10 ピストン
878593 図番11 シリンダパッキン
878594 図番12 シリンダワッシャ
878590 図番13 シリンダ
878592 図番14 シリンダリング
878591 図番15 ピストンダンパ
949539 図番17 ロールピン D3×25(10入)
878132 図番18 フィーダアーム
878340 図番19 フィーダスプリング
983545 図番20 ニードルローラ
878578 図番21 フィーダ
873093 図番22 Oリング(1AP-3)
878356 図番23 シーロック六角穴付ボルト M4×10
878588 図番24 スリーブ
878671 図番25A カッタスプリング
878586 図番26 カッタ
949757 図番27 六角穴付ボルト M5×20(10入)
878577 図番28 カバー
878602 図番29 スプリング
878346 図番30 アジャスタ
878580 図番31 プッシュレバー
878581 図番32 ノーズキャップ
878608 図番33B ボディ
877131 図番34 パッキン(D)
878079 図番35B キャップ
877914 図番36 ダストキャップ
874782 図番37A エアプラグ PT1/4
873093 図番38 Oリング(1AP-3)
877703 図番39 バルブブッシュ(B)
877704 図番40 プランジャスプリング
880567 図番41A プランジャ
878607 図番42 プランジャOリング
875638 図番43 Oリング(S-12)
878605 図番44A バルブブッシュ(A)
878604 図番45 トリッガ
949242 図番47 ナベネジ M5×22(10入)
878583 図番48 マガジン
877371 図番49A ナイロンナット M5
878571 図番51 ピン
949770 図番52 ロールピン D4×14(10入)
878570 図番53 テールカバー
872645 図番54 Oリング(P-9)
878579 図番55 フィードピストン
944486 図番56 Oリング(1AP-20)
878603 図番57 フィードスプリング
877711 図番58 ダンパ
877477 図番59 フィードピストンカバー(A)
877478 図番60 フィードピストンカバー(B)
877479 図番61 マガジンブッシュ
949454 図番62 スプリングワッシャ M5(10入)
949819 図番63 六角穴付ボルト M5×10(10入)
872971 図番64 軸用E形トメワ 3MM
878585 図番65 ヒンジピン
878584 図番66 マガジンカバー
878103 図番67 ガイドロック
880446 図番68B スプリング
878573 図番69 ネイルストッパ(A)
878589 図番70 ガイド
878572 図番71 ネイルガイド
878574 図番72 ネイルストッパ(B)
878575 図番73 ストッパスプリング
878576 図番74 ネイルガイドカバー
878337 図番75 スリーブ(B)
878614 図番76A ナイロック六角穴付ボルト M4×8
878582 図番77 マガジン組(48,64~66含む)
878670 図番78 アジャスタストッパ
補修部品もBildy.jpで購入すれば良いのだが、如何せんmonotaro等に比べると値段が高い。
今回購入したのは釘打機後端(シリンダーヘッド)のパッキンと、シリンダパッキン、ヘッドバルブ、カバー、ノーズキャップなのだが、最も欲しかったヘッドバルブがmonotaroのNV32Aの部品一覧に掲載されておらず、部品型番で検索したところ、高圧フロアタッカーのN5004HMFのヘッドバルブが同じ型番だったので、そちらを購入した。
エアー漏れしているのはシリンダーヘッド近辺だったので、最初はシリンダパッキンが原因かと思ったのだけれど、分解してみるとヘッドバルブが劣化して割れていたので、これが原因だと分かった。
左が割れた部品で、右が新品。
ついでに消耗してそうなシリンダパッキンと分解時に切れてしまったシリンダヘッドのパッキンを交換する。
尚、これらを組み付ける際には各部品にスピンドル油代わりにAZ CMK-001を塗布した。使用した理由はゴムを膨潤させない油で、手元に届く場所においてあったから。手元付近にあったのがCMK-002なら、そちらを使っていただろうし。
これらを組み付けて動作確認したところ、この釘打ち機を頂いた時よりもパワーが出たような気がするので、もしかすると頂いた時には既に軽くエアー漏れしていたのかもしれない。
釘打ち機の動作が問題無くなったところで、見た目的に見すぼらしくなっていたノーズ部分のカバーを交換する。
これを交換するには、バネのついた部品を色々と外す必要があるので、正直面倒くさい。
で、付け替える為に部品を外していると、フィードピストンのダンパーが加水分解でボロボロになっていて崩れ落ちた。
動作不良に直結する場所ではないものの、埃が多い場所で使うとシリンダが傷だらけになって、使い物にならなくなるので、追加で部品を購入しなければならない。 因みにこれもmonotaroのNV32Aの部品リストでは絶版扱いだが、NV50AG2に同一型番の部品があるので、おそらくそちらで代用できるだろうと思う。
あまり出番のない工具だけに、わざわざ新しく購入したく無いし、しかしロール釘だけは一生かかっても使いきれないぐらい貰ったので、できれば使える状態で置いておきたい… 樹脂部品の劣化も工具の寿命の一つなんだろうけど、金属部品がまだまだ大丈夫なのに使えなくなるのは、すごく残念な気持ちになるので、なるべく長く部品を出し続けて欲しいなぁ。
AZ CKM-001 超極圧・水置換オイル
AZ CKM-002 超極圧・極潤滑オイル