とりとめもないBLOG

ただの日記です

Beelink EQ12とCHUWI LarkBox Xを買ってみる

2023-09-13 12:36:16 | PC関連

会社の事務作業用PCとしてintel N100のPCを購入した。
購入先はAmazon.co.jp。クーポンやタイムセール等を使って、Beelink EQ12を28040円、CHUWI LarkBox Xを24900円で購入。

仕様としては、
EQ12がCPU N100、DDR5 16GB、NVMe 512GB、LAN I225-Vx2、WLAN AX101、HDMIx2、USB-C(DP)x1、OS Win11Pro。


LarkBoxXがCPU N100、DDR5 12GB、NVMe 512GB、LAN Realtek2.5G,1G、WLAN AX101、HDMIx1、DPx1、USB-C(DP)x1、OS Win11Home。

となっている。
作業用としては、どちらの仕様でも特に問題はないが、OSがWindows11Proという点と、メモリーが4GB多いという点で、4000円多く払ってでもEQ12の方が良い。
LANに関しては問題の多いI225-VよりもRealtekの方が安定しているかもしれないが、今後何かしら改善策が見つかれば、2ポート共2.5Gの速度が出るI225-Vの方が有利だろうか。 ただし殆どの場合WLANで使うと思うので、その場合は何れの機種もAX101で同等となっている。
あとはデュアルディスプレイやトリプルディスプレイにする場合のインターフェースの差だが、これはもうモニター次第だろう。
音源チップはどちらもRealtek HDA。GPUはN100内蔵のIntel UHD Graphicsとなっている。

因みにどちらの機種もWindows11のクリーンインストールは可能ではあるものの、各種ドライバーの調達は困難なので、クリーンインストール前にドライバーをエクスポートしておく事を強く勧める。 中華PCだからというわけではなく、メーカー製PCでもよくあることだが、チップメーカーのリファレンスのドライバーが使えない事があるからだ。
とりあえずintelのチップセットやグラフィック、ネットワークのドライバーに関してはWindows標準あるいはリファレンスのドライバーで問題無い。

ドライバーのエクスポートは、Windowsターミナル(管理者)で
dism /online /export-driver /destination:"full path of folder"
或いは
pnputil /export-driver * "full path of folder"
若しくは
Export-WindowsDriver -Online -Destination "full path of folder"
あたりのコマンドで、現在インストールされているドライバーを適当なフォルダーにエクスポートする。

Beelink EQ12に必要なドライバーのうちディフォルトでインストールされないドライバーは以下の通り。
intel I225-V
intel AX101 
intel serial io uart host controller
intel serial io gpio host controller
intel serial io i2c host controller x2
intel serial io spi host controller

CHUWI LarkBoxXに必要なドライバーのうちディフォルトでインストールされないドライバーは以下の通り。
intel AX101
intel innovation platform framework processor participant
intel innovation platform framework generic participant
intel innovation platform framework manager
intel hid event filter
intel serial io gpio host controller
intel serial io i2c host controller x3
インテル スマート・サウンド・テクノロジーBUS
インテル スマート・サウンド・テクノロジーOED
usbオーディオ向けインテル スマート・サウンド・テクノロジー
Senary Audio

上記のうちI225-VやAX101はWindowsUpdateでインストールされるが、ネットワークに繋がっていない状態ではWindowsUpdateもできないので、予めintelのホームページからダウンロードしておいた方が良いだろう。
とりあえず、上記のドライバーのうち、intelのホームページ等でダウンロードできる場所は調べた限りでは、以下の通り。
チップセット INF ユーティリティー
インテル イーサネットアダプタ コンプリートドライバパック
インテル ワイヤレスアダプター用のウィンドウズ10およびウィンドウズ11 Wi-Fiドライバー 
Intel Arc&Iris Xe Graphics - Windows
Intel HID Event Filter Driver
Intel Serial IO Driver
Senary Audio
intel innovation Platform Framework Processor
からダウンロード可能。
但し、チップセットやネットワーク、グラフィック以外のドライバーは機種依存があるかもしれないので使えないかも。

 

 

 



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BK-N100-4Lという中華PC(intel N100)

2023-08-04 18:00:49 | PC関連

ここ最近コストパフォーマンスが良いと噂のintel N100を積んだPCを購入した。
といっても、amazonで売っている無難な商品ではなくAliexpressで売っているソフトウェアルーターで使うような機械このPCを19215円で購入

付属のACアダプターの出力はDC 12V 5A 60W MAX。

QC PASSとでかでかとシールが貼られているが気休め程度にしかならない。
メモリーはAmazonのプライムセールで安売りしていたACClamatorとかいう謎メーカーの16GBを5999円で購入し、NVMeのSSDはどこかのPCの容量増設に伴って取り外した物を再利用する。

メインボードは2.5GbpsのLANポートが4つとDDR5 SODIMM、M2 NVMe、MiniPCIe、USIMのスロット、SATA、CPUファンのソケット、USB2.0、各種スイッチ・LED、TPM用のピンヘッダがついている。

無線LAN用アンテナの取り出し口はAliexpressに掲載されていた写真ではUSB、ディスプレイ出力と同じ面にあったと思うが、実際は左側面になっている。

LANポートの数に拘らなければ、Amazonで購入するのと値段的には然程変わらないので、単純に作業用PCとしてN100のminiPCを買うならamazonで購入した方が良いかも。
とりあえずN100のパフォーマンスを体感しておきたかったので、Windows11を入れる。
まず、起動時にPOSTが走るようで、起動状態によって異なるビープ音が本体から鳴るようになっている。ビープ音が鳴るまでに要する時間は凡そ10~20秒ぐらいで、昨今のPCとしては非常に遅い。最初は初期不良かと思ったが、普通のPCではないので、そんなものなのかもしれない。
そこそこ致命的なハードウェアの問題としては、BIOS設定画面やOSのインストール画面がHDMIに出力されない。DPからは出力されるので、DP入力のあるモニターを持っていれば問題ないが、HDMI入力のみのディスプレイしか持っていなければ、初期セットアップすら出来ずに詰む。 最初、HDMIに繋いでいてPOSTエラーの音は鳴るのに画面には何も表示されないので初期不良を疑ったのだが、この手のPCで出力先が固定されている事はよくあるので、試しにDPに接続したらPOSTのビープ音が鳴ってからしばらくすると画面が表示された。 BIOSの設定画面は起動時にDELキーで入る事ができる。
もしかするとBIOSの設定の中にHDMIにboot画面を出力するような項目があるのかもしれないが、私には見つける事ができなかった。
BIOSの設定項目は中華PCにありがちな絶対に使わないだろうと思われる項目まで網羅されている物で、見るだけでウンザリする。
誰かPOST画面をHDMI出力させる為のBIOSの設定項目を知っている方が居たら、是非とも教えて頂きたい。

で、MicrosoftのMedia Creation Toolを使って作成したWindows11のインストール用USBメモリーから起動して、クリーンインストール。
Windows11はセットアップ途中にネットワークの接続を強要されるのだけれど、intel i226はWindows11の初期セットアップのドライバーには包括されていないので、適当な手段を用いてスキップするか、その辺のUSB-NICをPCに挿してそちらからネットワークに繋ぐ必要がある。
スキップしても良いのだが、机の上にUE-100TX-G3とかいうUSB-NICが転がっていたので、これをUSBポートに挿しこめば、Win11のインストーラーがPnPで認識して勝手にネットワークに接続してくれた。

Windows11のインストール完了時点で殆どのデバイスは認識されているが、幾つか認識されていないデバイスも残っているので、intelのホームページからintel chipsetドライバーとi226のドライバーをダウンロードしてインストールする事で、それらのデバイスも認識させる。
Windows11が動いている状態であればHDMIは認識されていて、DPとHDMIでのデュアルディスプレイが利用可能で普通に使えるのだが、DPを接続せずHDMIだけ接続して再起動すると、POSTエラーでWindowsが起動しない。 さらにHDMI出力は2560x1440のモニターを繋いでいるにも関わらずFullHDまでしか選べない。 なかなかのポンコツPCっぷりで辛い。

Processors Information  
Socket 1 ID = 0
     Number of cores 4 (max 4)
     Number of threads 4 (max 4)
     Manufacturer GenuineIntel
     Name Intel N100
     Codename Alder Lake
     Specification Intel(R) N100
     Package (platform ID) Socket 1744 FCBGA (0x0)


ただまぁ、MS Officeを入れてみた感じでは、簡単な事務作業やWEBブラウザーでホームページやyoutubeで動画を見たりする程度では何のストレスも無かった。 amazonで売っている一般的なN100のミニPCを買ってみないと分からないけど、此奴みたいな癖強じゃなければ簡単なエントリー業務用PCはコレで良いかもしれない。

尚、DP接続のPOSTエラーを回避する方法を探していると、購入したストアとは異なるストア にいくつか気になる事が書かれていたので、抜粋して転載しておく。

Default:Windows 10, optional: linux,win10/11 LEDE,ESXI etc., if you want us pre-install pfSense or Don't install any system, please leave us a message. Note the Language You need also.Thank you.

Windows10以外のOSを入れる際には何か特殊な設定をする必要があるのかも?

3, Please do not install Crucial RAM and memory with Micron chips, it will have compatibility issues. We recommend using SKhynix or Samsung chips.

Micronのメモリーチップを使ったCrucialのメモリーを使うと相性で問題が発生するらしい。 因みに今回使用したACClamatorのメモリーチップもMicron製だけど特に問題は起きていないので、Micronのチップが悪い訳ではなくCrucial限定の問題なのかな?

Memory SPD  
DIMM # 1
     SMBus address 0x50
     Memory type DDR5
     Module format SO-DIMM
     Module Manufacturer(ID) (7F7F7F7F7F7F7F7F7F7F97000000)
     SDRAM Manufacturer (ID) Micron Technology (2C00000000000000000000000000)
     Size 16384 MBytes
     Max bandwidth DDR5-4800 (2400 MHz)
     Channels 2
     Part number  
     Serial number 37000000
     Manufacturing date Week 25/Year 23

又、BK-N100-4Lで検索すると、やはり既に先陣を切って購入されている方がいた。
このPCの製造元は冠峰网络科技(深圳)有限公司 倍控科技製で、型番はG30M-N100というらしい。
こちらのコメント欄を見ていると、やはりDP/HDMI問題はあるようで、また他にはPOSTを超えられない問題もある模様。
POSTを超えられないのはDPの問題なのかメモリーとの相性なのかは文章からは読み取れないが、いずれにしても癖のあるPCなのは間違いない。
Windows11で遊んだらOPNSenseとかProxmoxとかSophos Firewall Home Editionを入れて運用しようと思っていたのに、大丈夫なんだろうか。 DPポート接続問題は最終手段としては適当なダミープラグを挿せば解決できるけど…

2023/8/7 追記
・DPポートに2048x1536のモニターを接続したところ、解像度の情報が取れていないのか、640x480で解像度が固定されてしまう。
・BIOSでeDP出力を止めればHDMI出力されるかと思って、「VBT Select」をeDPからMIPIに変更してみたら、HDMIどころかDPからも映像が出力されなくなった為、ジャンパーでCMOSリセットして初期化した。
・BIOSの設定内容はこちらの資料が少しだけ役に立つかもしれない。

2023/8/10 追記
Windows11の動作検証は満足したので、PROXMOX VE 8.0.3をインストールし、その上でOPNsense 23.7-amd64を動かす。これらのインストールは滞りなく終了した。追加でドライバーを入れたり、特殊な設定をする必要も無かった。元々そういった用途で使うPCなので、そのあたりは検証済みなんだろう。
大阪の熱帯夜(室温32度超)といった悪条件下において、追加の放熱対策を施さずに使用した程度では問題は発生しなかったものの、CPUの放熱板を兼ねている総アルミのケース自体は相当熱くなっていたので、長期安定で使用するつもりならフィンの部分に低回転のファンを取り付けるぐらいはした方が良いかもしれない。
PROXMOX VEを久々に触ったのだけれど、新しくなって殆どGUI化されており初心者でもとっつきやすくなっていた。サブスクリプションのリポジトリを停止して無償版に変更するところもGUIで可能になっている。これについては、こちらのページが詳しい。
OPNSenseのインストールについては、こちらのページを参考にしながらインストール。
ネットワークのポートが4つあるので、enp4s0をvmbr0に割り当ててPROXMOX VEで使用。enp1s0をvmbr1、enp2s0をvmbr2に割り当てて、それぞれOPNSenseのLAN側とWAN側に割り当てる。あと1ポート空いているので、機会があればロードバランサー的な用途で使ってみよう。

 

 

 

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Lenovo V15 Gen 4 AMD の裏蓋を開けてみる

2023-07-17 23:47:20 | PC関連

勤め先でLenovo V15 Gen 4 AMDを購入したので、とりあえず裏蓋を外して中身を確認する。
あわよくばメモリーを増設しようと思っていたのだが、結論から書くと増設は不可。メモリーはオンボードで増設用のスロットは存在しない。

購入時に事前に下調べはしていたので無理なのは分かっていたのだけれど、ロット違いで増設できるようになったりしてないかなぁと。まぁ、世の中そんなに甘くないということで。
バッテリーは7.68V 4862mAh / 37.3Whと書かれている。

社内での移動で使うだけなので殆どACアダプターに接続されているから、これぐらいのバッテリー容量で十分に事足りる。最近のPCは省電力化が進んでいるし、バッテリーが無駄にデカくても重たくなるので、用途的には必要十分だと思う。
SSDはNVMeでサイズは小さい物が使われているが、2280サイズが使えるようにねじ止め用の切り欠きがフレームに作られている。

実際に取り付けてみたわけじゃないから、使えるのかどうかわからないが、今後SSDの増設が必要になったら、試してみても良いかもしれない。
それにしても、NVMeのコネクターが斜めに付いているのが凄く気になる。CPUファンを避ける為だというのはわかるし、今時珍しくもないのだろうけど、もうちょっとどうにかならなかったのだろうか…
WiFiはWi-Fi 6に対応している。m2ソケットタイプなので、まぁ色々とできるだろう。
そんなわけで、コレといって何かを交換するでもなく、そのまま裏蓋を閉じて終了。

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SDカードリーダー ORICO-M3U3-3TS-05-BK

2023-06-26 15:00:00 | PC関連

先日購入したNAB6だが、速度的な不満は全く無いしすこぶる快適なのだが、SDカードリーダーが内蔵されていない事が不便に感じ始めた。
3Dプリンターやレーザーカッターにデータを持っていくのにMicroSDカードを使うのだが、これの読み書きにいちいちカードリーダーを用意しなければならず、またPC本体をディスプレイの裏側にVESAマウントしているので、リーダーの抜き差しが煩わしい。
そんなわけで、ケーブルで接続するタイプの適当なカードリーダーを購入する事にした。
Amazonでも色々と売っているのだが、同じような商品ならAliexpressで購入した方が安い。 どうせダメな時はAliexpress、Amazonどちらで購入してもゴミ箱行きなのだ。
さて、今回購入したのは「ORICO-M3U3-3TS-05-BK」という商品で、Aliexpressのサマーセール?みたいなので、1293円で購入した。なお、下の写真ではケーブルを本体の左に挿しているが、これは間違いで本体右にあるType-Cの穴に接続しなければPCに認識されない。

今、Amazonで同じ商品の値段を確認したら3399円に400円offクーポンだったので、実質2999円となっている。Aliexpressでは2682円だったので、この値段差ならamazonで購入したほうが良い気がする。
本体とケーブルが付属していて、ケーブルにはType-CからType-Aに変換するアダプターが付属していた。

アダプターには中国語で何やら書かれたシールが貼っていて、翻訳してみるとロゴが書かれている面を合わせて接続しないとパフォーマンスが出ないと書かれているようだ。
要するに、この向きならOKで、
この向きはNGという事だ。

まぁType-Cは裏表が無いけど、Type-Aには裏表があるので、USB3の速度を出したければそれに合わせろという事なんだろう。
とはいっても、NAB6とこのリーダーを接続するのはTypeC-TypeCなので気にする必要は無い。
カードリーダー本体はディスプレイの足の部分にでも両面テープで張り付けておくとしよう。

 

 

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MINISFORUM「NAB6」購入

2023-05-08 02:25:49 | PC関連

久々に個人用PCを購入した。メーカーはMINISFORUMで「NAB6」という機種だ。 既に後継機種の「NPB7」が発売されているので、手持ちの部品を使うのでなければ、素直にそちらを選んだ方が良い。
「NAB6」を選んだ理由は手持ちの部品にDDR4-SODIMMの32GBが2枚程あったのと、購入時の値差が2万円程あったからだ。購入した4月22日現在の価格がNAB6が55,800円でNPB7が74,320円となっている。

性能的には比べるもなくNPB7の方が速いのだが、いくらPCが速くても人間系が遅いので、それに比べれば大差無い。
負荷の高いゲームやシングルタスクで仕事をするならいくらでも性能が欲しくなるが、現実的にはマルチタスクで作業する事のほうが多いので、そこそこの性能のPCが複数台あったほうが生産性が高い。 だから急いで作業するときには複数台のPCを使っているし、ぼんやり作業している分には人間系の方が圧倒的にPCよりも遅いし待ち時間も気にならないので、ストレスを感じない程度の速度があればPCは何でも良いと思っている。
また一度に表示できる情報量が多ければ多い程作業性は上がるので、ディスプレイの解像度は高ければ高い程良いのだけれど、最近は老眼が進んで小さい字が見えなくなってきたから、高解像度のノートPCサイズの液晶は見え難く、逆に作業性が落ちる。 そうなると必然的にモニターサイズは大きくなるわけで、モニターの設置スペースは最低限必要になる。
作業場所がモニター設置場所に依存していて持ち運び用途が無いのであれば、今回のようなそこそこの性能の小型PCを複数使った方が、占有スペース的にも消費電力的にも狭小な日本の住宅事情にあっている気がする。
というわけで、今回の機種の選定理由をダラダラ書いたが、実は今これを書くのに使っている第8世代Core i3のNUCや第10世代Corei5のノートPCでそれほど不便は感じていないので、本当は買う必要性は無かった。
Core i3の方はちょっとファイルの圧縮展開が遅いなぁとかWiFiが802.11acでファイル転送速度が遅いとは思っていたが、それだけだ。 じゃあ何故購入したのかというと、CPUが次世代になって、手持ちのDDR4 SODIMM 32GB×2がいよいよ使えなくなったら勿体ないというケチくさい理由と、あとはSMBマルチチャンネルの実験がしてみたかったからだ。LenovoのM75q-2でも良かったのだがM75q-1やM75q-2は勤め先でそれなりの台数を購入して触っているので、今更感があるし…

そんなわけで、開封写真。

製品はこのような段ボール箱で送られてくる。段ボール箱を開けると、

化粧箱が入っていて、箱潰れ等は見受けられないから、Aliexpressで購入するよりは丁寧な梱包だと思う。
化粧箱の中身は

このような感じで、intel NUCと同じような製品構成かな。
本体はフロント、バック、サイドがアルミの一体成型で、天板と底板は樹脂となっている。
フロントパネルにUSB Type-C×1、Type-A×2、ヘッドセット端子、電源ボタン

サイドパネルは通気口

リヤパネルにはUSB Type-A×2、HDMI×2、Type-C(DP)×1、Type-C(PD,DP)×1、2.5GBase-T LAN×2、DC入力、通気口、ケンジントンロック

底板は通気口。技適マークのシール付。

天板はワンタッチで開閉可能で、メモリーやSSD等を装着可能となっている。天板裏には2.5インチベイが1つ。

無線LANのモジュールはMediatek inc.のMT7921Kで、WiFi6E対応。AMD RZ608と呼ばれるモジュール。

性能的にはIntelのAX210、AX211、AX411のほうが上になる。詳細についてはこちらのページが詳しい。
手持ちにAX210があったので、メモリーやSSDを装着するついでにWiFiモジュールも交換しておく事にする。

もう、技適もへったくれもあったもんじゃないなぁ…とりあえず問題なく使えている。
今回使用したメモリーはcrucialのDDR4-3200 64GB KIT。32GBのSODIMMが2枚セットになっている物。
型番はCT2K32G4SFD832Aで、型番からシングルランクのメモリーであることが読み取れる。

SSDはこれも購入してから開封すらしていなかったWD Blue SN570 500GB。

NANDはTLC、TBWは300TB、DRAMキャッシュは無し。
無茶苦茶シンプルな形状で、SanDiskのコントローラーとNANDメモリーが各1つ、あとは電源周りの部品だけ。
SLCキャッシュはそこそこあるようなので、実用上はまず困らないはず。

本体はintel NUCと殆ど同じでとても小さく、またファンの音もかなり抑えられていて、殆ど聞こえない。
不満点はACアダプターが120Wタイプなので非情に大きく、取り回しが面倒くさい事ぐらいだろうか。

最近のintel NUCも大きなACアダプターが付属しているので同じようなものか。

今回使用したOSはWindows11Pro。有線LANポートのドライバーとシリアルポート等のドライバー、realtekのオーディオドライバーはWindows11の標準ドライバーでインストールされなかったので、素直にMINISFORUMのサポートページからダウンロードしてセットアップするのが良いかもしれない。

 

 

 

 

 

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Xpenology Tinycore-RedPillをASRock Q2900-ITXにインストールする

2023-02-09 18:00:00 | PC関連

以前使用した「Jun’s Loader」でのXpenologyのインストールでは、DSM v6.2.3-25426 Update 3までしか使用できなかった。
今回はDSM7.1を使う為に、Redpill-Loaderを使用する。
Redpillのフォーラムを読んでいると、色々と詳細な情報がやりとりされているのだが、殆ど英語でのやり取りなので、DeepL翻訳がなければ、インストール作業は挫折していたかも…
取り合えず、そのあたりのフォーラムを参考に試行錯誤した結果、ASRock Q2900-ITX+拡張NICで無事にXpenologyが動いたので、メモを残しておく。
手順としては以下の通り。

1.現時点で最新版の「tinycore-redpill.v0.9.4.0.img」をダウンロードしてrufusを用いてUSBメモリーへ書き込む。

2.HDDはSATA2(intel E3800)側へ接続する。SATA3(ASM1062)側では認識しない。又、今回はLANポートが二つの拡張NICを利用するので、オンボードのNICをBIOSで無効にしておく。

3.USBメモリーからbootすると、「failed in waitforX」となって、プロンプト表示になる。

4.「ifconfig」でIPアドレスを確認して、SSHでログイン。IDは「tc」、パスワードは「P@ssw0rd」。

5.SSH、或いはローカルPCで直接コマンドを入力する。
------
curl --location "https://github.com/PeterSuh-Q3/tinycore-redpill/raw/main/my.sh.gz" -O
tar -zxvf my.sh.gz
./my.sh DS918+
------
6.ビルド処理が終了したら、PCをリセットして再起動。

7.画面上に
"FAILED to match the count of configured netif_num and mac addresses, DSM will panic, exiting so you can fix this."
というエラーが出たら、
「/mnt/tcrp/user_config.json」内の"netif_num"の数をネットワークインターフェースの数に合わせる。
user_config.jsonの修正をviで行うと破損する事があるらしいので、nanoで修正する。
例えば今回のようにNICのmacアドレスが二つある場合は2にする。
"usb_line": 
"sata_line":
"netif_num":
この3か所のNICインターフェース数を修正すれば良い。
又、SATA HDDの情報として、
"SataPortMap":"",
"DiskIdxMap": ""
に値が入っている場合は、nullに修正。

8.上記のパラメーターを修正して保存したら、PCを再起動。

9.TinyCore-Redpillが起動し終わったら、find.synology.comでDS918+が見つかるようになるので、画面に従ってDSMをインストールする。

5番の工程でNASの機種を決めるのだが、「ASRock Q2900-ITX」で使用されているCPUはBayTrailなので時期的にはBroadwell世代になるから、DS3617xs或いはDS3615xsぐらいかと思ったのだが、それらを選んでもうまくいかなかった。結局DS918+に落ち着いたが、原因がよくわからない。ハードウェアの構成的にはどうなんだろうか…

参考にしたページ
RedPill TinyCore Loader Installation Guide for DSM 7.1 BareMetal
Asrock Q2900-ITX (which has four SATA ports) on the motherboard.  My SATA controller card isn't detected.
「/mnt/tcrp/user_config.json」の中身について(NICの数量)
「/mnt/tcrp/user_config.json」の中身について(SATAドライブの設定について)

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Logicool V550 Nano

2022-08-11 19:00:00 | PC関連

このマウスを購入したのは2009年の8月なので、使い始めて13年という事になる。
使用頻度は少ないものの、コンスタントに使用し続けていて、数年毎にチャタリングが発生するようになったら接点復活剤をマイクロスイッチに吹き付けて、直して使用し続けている。
V550は今までにlogicoolが販売したフリースピン付マウスの中で恐らく最小だと思う。 PCを持ち運んで使用する際に邪魔にならないサイズで、フリースピンが使えるというのは素晴らしい。

「もう少しボタンの数が欲しい」とか「レシーバーがUnifyingだったら」とか不満が無い訳ではないが、普通に使うには困らないので、まだ暫く使う事になるだろう。

何故今更V550なのかというと、2014年7月に使い始めて、そこそこハードに使用していた会社PC用のG602がとうとうチャタリングするようになったから、多分に漏れず接点復活剤で修理となった際、代用品として引っ張り出してきたから。
で、何時から使ってるのかと気になって調べてみたら13年って…と思ったのだ。

まぁG602もノーメンテで8年使ってるので、Logicoolのマウスって壊れる奴はすぐ壊れる癖に、長持ちするやつは白物家電並みに長持ちするなぁと思った次第だ。
因みにG602のチャタリングも接点復活剤で無事修復された。駄目だったら新しいマウスにしようと思ったんだけどなぁ…このマウス、Logicoolのマウスにしては珍しく滑り止めのゴム部分が加水分解してベタベタしないし、流石はゲーミングマウスといった感じ。
とりあえず、今買うとしたら、MX ANYWHERE 3「MX1700」かな。

 

 

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Dell PowerEdge T110でFullHD表示させる

2022-07-06 10:04:51 | PC関連

相変わらず古いPCや設備を壊れるまで使う精神の勤め先で、どうしてもWindows7のPCが要るとの事だったので、後生大事に置いていた使用済みの古いサーバー機を使う事にした。
古いといってもDellのPowerEdge T110とT110-2で、前者はXEON 3400番台、後者はCore i3 2100だから、HDDの代わりにSSDを導入すれば、Windows7でもそれなりに使えるだろう。
今から11~13年前に発売された機械だが電源を入れれば問題無く動作するし、Windows7のクリーンインストールも然程苦労はしない。
ただWindows7自体は随分前にサポートが終了していて、WindowsUpdateもままならない為、予め過去のアップデートをバッチで実行するDVDを作っておかなければならない。
HotFix用のDVDを作る手段としては「SP+メーカー」を使うのが簡単。自分でMicrosoftUpdateカタログからHotFixをダウンロードしてチマチマやっても良いが流石に面倒くさい。
細かいドライバー類はDELLのサポートページからダウンロードする等で賄える為、Windows7のOSセットアップ自体は問題無く終了。
ただT110もT110-2も元々の用途がサーバーなので、内蔵グラフィックがFullHDに対応していない為、グラフィックボードを増設して対応しなければならなかった。
どちらの機種もPCIeのx16コネクターは付いているのだが、内部はx8となっている。仕様書を見ても「PCIe G2スロット×4:x8 スロット×2、(1つはx16コネクタ)」と書かれている。
元々RAIDカードか何かを挿す為のスロットなのだろう。たぶん。
取り合えずガラクタ箱を漁ってnVidia系のグラフィックボードを幾つか挿してみるが、変な認識の仕方をしてまともに動作しない。
インターネットで調べてみると、Radeon系のグラフィックボードであれば動くらしいので、800円程出してRadeon HD5450を購入。
HD5450であれば問題無く認識し、ドライバーも正常にインストールされ、当初の目的通りFullHDでの表示が可能となった。
GeForce系だからといってx8で動作しないって事は無いと思うのだけれど、マザー側の仕様の問題なのかな?
まぁ、800円で解決できる事に悩んでも仕方がないし、動いたので良しという事で。

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Lenovo ThinkBook15 Gen3にメモリーを増設する

2022-06-25 12:40:21 | PC関連

LenovoのThinkBook15 Gen3(AMD)を購入したのでメモリーを増設する。
ThinkBookシリーズはThinkPadの廉価版といった位置付けではあるものの、値段に関しては然程変わらない。

Windows11Proで、Ryzen5 5500U、SSD256GB、メモリー8GBで66511円であれば、コストパフォーマンスは良いのではないだろうか。
Rakuten Rebatesの高ポイント還元の時期に当たれば割安感は更に高くなる。
で、流石にWindows11でそれなりに仕事で使うとなると、メモリーが8GBでは心もとないので8GB増設する。
この機種は8GBがオンボードで1スロットの空きがある。メモリーをデュアルチャンネルにしてAPUの性能を引き出す為にも増設はしておいた方が良いだろう。
メモリーを増設するには裏蓋のネジを全て外してから、爪を折らないように慎重に引っぺがす。
昔は色々な道具を作ったりして苦労したものだが、今はスマートフォンを分解する為の色々な道具がある(しかも安い)ので、それらを使えば自分の爪や指先を傷つけずに作業できるようになった。

裏蓋を開けた状態で、SSDやメモリースロット、無線LANモジュール、バッテリーにアクセスできるようになっているので、これらの交換やメンテナンスは比較的簡単な気がする。
標準で搭載されているSSDは例によって小さいサイズで、下駄を履かせてサイズ調整をしている。外すのも面倒なので確認していないが、おそらく片面実装じゃないと取付できないタイプなんじゃないだろうか。

またもう一つM2のスロットが容易されていて、Type2280のSSDの増設が可能になっている。
無線LANモジュールは最近の機種には珍しくマザー直付けではなくm2スロットに刺さっているタイプ。
バッテリーはL19C3PDAで11.52V 3820mAh。

メモリースロットはノイズ対策なのかシールドカバーに覆われているので、それを取り外してからメモリーを増設する。
カバーの裏側に弱粘着の両面テープが張られていて固定されているので、シールドカバーを外すのに少しだけ力がいる。勢いあまってカバーを曲げてしまわないように注意。

今回増設したのはcrucialのCT8G4SFS832A。DDR4-3200のSODIMMで、普通のメモリー。

これをメモリースロットに挿してからシールドカバーを元に戻して、PCの裏蓋を閉じる前に動作確認を行い、問題無く起動したら電源を切って裏蓋を閉じて作業終了。

総評として、CPUは十分速くて、HDMI、有線LAN、WiFi6、指紋センサー、WEBカメラ、Windows11Pro等、ビジネス用途で欲しい機能は網羅しているから、社内で事務用PCとして使うには必要にして十分だろう。
バックライト付きキーボードも薄暗い場所での作業を行う際には地味に便利だし、USBもtype-A、type-C共に二つ、SDカードスロットと、4極のオーディオジャックも装備されているから、これで困る事があるとするなら、画像処理系とか動画編集とかゲームとか?
あとは耐久性だけど、これは使い方次第というか、使ってる人によるかなぁ…特にキーボード周りは。

 

 

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ThinkPad T14 Gen1のメモリー増設とSSD換装

2022-04-09 09:40:27 | PC関連

移動用端末としてThinkPad T14 Gen1を使っているのだが、最初から搭載されていたSSDが128GBと小さかった為、換装する事にした。

モバイル用途として使用しているThinkPad T14だが、移動用として使うには昨今のPCとしては分厚くて重たい。
とはいっても、ぎりぎり持ち歩ける重量で、サイズも鞄のサイズは選ぶ必要があるが、なんとかなるレベルだと思う。
私が使用しているのは第10世代 Core i5モデルだが、出先で仕事をするだけであれば困ることはない。
キーボードはThinkPadらしく、それなりにしっかりしているし、トラックポイントも昔からのThinkPadユーザーなので慣れたものだ。
この機種を選んだ理由は、有線LAN、WiFi6、HDMI、Thunderbolt、FullHDのモニター、USB Type-C PD、USB Type-A×2以上、MicroSDカードスロットが標準で搭載されていて、安価だったからだ。
仕事で使うので、本当はシリアルポートやVGAもあれば嬉しいのだが、昨今のPCでそこまでレガシーなコネクタを要求するのは難しいし、使用頻度もほぼ無いに等しいので、まぁ良いかという事で。

手持ちの機械はオンボードで8GBのメモリーが搭載されていて、DDR4-SODIMMのスロットが一つ空いている。
またNVMeは2280となっているが、128GBモデルは2242に下駄を取り付けて装着されていた。

とりあえず2280なら何でも良いかとkingstone KC2500の500GBを用意したのだが、裏面のチップがマザーボードに干渉してしまい装着できない。

どうやら片面実装専用のスロットらしい。仕方がないので、手持ちで片面実装のSSDを探したところCrucial P2の1TBがあったので、それを使う事にした。
分厚い筐体なのに片面実装専用とか…まぁ、付かない物は仕方がない。今後SSDを買う際は流用なんかを考えると片面実装の物を購入した方が良いかな。
本体の裏蓋を開けたついでにメモリーも増設しておく。手持ちのDDR4-SODIMMで適当な物を探したのだが、32GBしか残っていなかった。
このパソコンで行う作業としては16GBもあれば十分なので8GB増設できれば良かったのだけれど…無い物は仕方がないので、とりあえず32GBのSODIMMを取り付けておく。バッテリーの無駄遣いにしかならないので、そのうち小さい容量のメモリーが手に入ったら換装し直そう。
無線LANは最初からWiFi6に対応しているので、特に換装するつもりはなかったが、どんな感じかと確認してみると、マザーボード直付けで換装不可。

最近の新しいNUCも大抵直付けだし、そろそろノートPCや小型PCは無線LANカードの換装は出来なくなる感じかな。

WWANスロットが空いているけど、ここに無理してSSDを取り付けてもあまり速度は出ないとの事だし、マイナーなSSDを買って増設するぐらいなら、メインのSSDの容量を大きくした方が便利が良いということで。

 

 





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中華魚眼レンズ防犯カメラとデワープ

2022-03-27 13:16:21 | PC関連

随分前から中華防犯カメラが売られていて、多分に漏れずセキュリティーホールやバックドアなんかの問題も発生しまくっているが、そこはローカル上で動かす分にはネットワークの設定次第である程度許容できる。逆に言えば、ネットワークの設定が分からないなら、カメラで写されている映像が全世界にバラまかれているという認識で使えという事なので、機密情報を扱う場所には使わないほうが良いだろう。ほかにはIoT機器を使ったDDoS攻撃の踏み台にされたりすることもあるので注意が必要だ。
国内ブランドや有名ブランドのカメラは結構な値段で、確かに信頼性や性能は良いのだけれど、クリティカルな用途で使う訳ではないので、そこまでの仕様は求めていない場合、やはり中華防犯カメラのお世話になる事が多い。
ここ数年で随分とセンサーの性能は向上していて画素数も増えたが、安価なSoCの性能や発熱の問題もあって、画素数が増える代わりにフレームレートが落ちる傾向にある。特にアメリカの輸出入規制にHiSiliconが引っかかっている影響が大きくて、発熱や性能的に劣るSoCの採用が増えているのも原因の一つだろう。
色々な安物カメラを買って使ってきた経験上、動きの無い風景を撮影するならフレームレートは然程必要ないけれど、ある程度動きのある物を撮影する場合は、画素数よりもフレームレートの方が重要だと感じる。
センサーの画素数が高くてもSoCの性能が低くて処理が追い付かず、ファームウェア上で少しフレームレートを上げただけでコマ落ちするようなカメラよりも、多少画素数が低くてもSoCの処理速度が十分でコマ落ちせず撮影できるカメラのほうが動いている物体の様子を明瞭に映してくれている。
そんなわけで、3MP以下で25fps出るようなカメラを探して購入しているのだけれど、最近の国内で売られているカメラの主流は5MPとか8MP等の高画素をうたい、実際に購入してみるとフレームレートがまともに出ないといった物ばかりで、目的の物を探すのにも苦労する。
解像度を落としてフレームレートを20fps程度まで上げるような設定ができるカメラがあれば良いのだが、そのようなカメラは殆ど見たことが無い。
AliExpressあたりで購入する際は使用されているセンサーやチップセットが記載されていたり、使用できるアプリや画面のハードコピーが表示されていたりするので、なんとなく性能やファームウェアの仕様がわかったりするのだが、国内大手ECサイトで販売されている物は、大抵の場合買ってみるまで分からないから、有名メーカー以外のカメラを買うのはかなり分の悪い博打になる。
そんな中で、自社で販売している中華カメラを実際に使用し良否を公開しているのが此方のショップで、安価中華カメラの情報源としては国内でも5指に入るのではないかと思っている。

知り合いの店の立ち上げに際して、広範囲を同時に撮影できるカメラが必要になったので、少し広角レンズのカメラ数台と、魚眼レンズのカメラを1台購入した。
広角レンズ程度の映像であれば、普通の閲覧ソフトで映像を確認すれば良いのだが、魚眼の場合、撮影された映像の一部を切り取り歪補正をかける「デワープ」という処理をしないと、非常に見え難い画像となる。
そのデワープ処理はカメラ側で補正チップを搭載している場合もあるが、再生ソフトと対になってソフト側でデワープ処理する事もできる。ただし、この場合カメラの仕様(画素数やレンズ特性等)に合わせなければならないので、カメラの機種はソフト側で対応している機種に限定されてしまう。
安価な中華NVRやIPCamで広く使われているXM社のCMS/VMSにもデワープ機能が備わっているが、使用できる機種は限定されており、上記ショップの方に使用できる機種を教えて頂いたので、そちらを購入してみた。
「K2-VR306-200W」という機種でXM社のCMS/VMSでデワープできる機種の中では比較的安価に購入できる。仕様等は鶴テックさんのBLOGを見て頂くとして、個人的に使ってみた感想は「そこそこ使える」だ。

メリットは
1.XM社のCMS/VMSでデワープできる
2.XM社仕様のNVRが使用できる
3.無線LANなので電源があれば取付できる

デメリットは
1.無線LANしか無いのでPoEで接続出来ず、接続安定性は無線LANの具合に左右される
2.レンズが1.44mmで魚眼というには少し画角が狭い為、天井が低いと映せる範囲が狭くなる
3.昼夜切替がCDSではなく映像検知式なので、環境照度の遷移状況によっては、稀にIRカットフィルタが誤作動する

というわけで、使用する環境にマッチすれば、無料で使えるCMS/VMSでデワープできるのは大きな強みだろう。
ただ、知り合いの店舗の天井高さでは映せる範囲が狭く、照明や無線LANの環境もあまり良くないので、ミスマッチとなってしまった。
これを天井が高く、無線LANの行き届いている工場の天井に取り付けた所、丁度良い具合だったので、結局のところ取り付ける場所次第か。

ちなみにNASメーカーのQNAPの「QVR Pro」やSynologyの「Surveillance Station」にもデワープ機能は備わっていていて、デワープに対応しているカメラを登録すれば普通にデワープできる。
これらのメーカーの一番安いNASでも2デバイス分のライセンスがあるので、興味があるなら試しに使用してみると良いと思う。
安価な組み合わせでお勧めなのは、synology Surveillance StationとTP-Link TL-IPC55AEの組み合わせ。画素数が高い割には15fps出るし、魚眼レンズに1.1mmの物が使用されていて画角が広い為、天井が低くてもそれなりに使える。ただし、日本ではTP-Link謹製のソフトは使えないので、先のNAS以外で使用する場合は、ただの魚眼ONVIFカメラとして使用する事になる為、注意が必要。
カメラの値段はAliExpressで7千円程度だから、ちょっと高いかなぁといった程度だろう。
もう少しお金をかけても良いならHikvision DS-2CD3955FWD-IWS(1.16mm)とかDahua IPC-EW5541-AS(1.4mm)なんかも良さそうだし、もっとお金をかけられるなら、AXISやPanasonicのカメラも良いと思う。
何れにしてもデワープできるかどうかはソフト次第なので、メーカー謹製のソフト以外を使うのであれば、対応機種の確認は必須だろう。

個人的には、そこそこの性能のsynologyのNASとSurveillance Stationの追加ライセンス+大手メーカーのカメラの組み合わせが、安定性とか使い勝手の面で良さそうに思えるのだが、如何せん予算が無いのと10台以上の台数を繋いで試した事が無いので分からない。
実際に大量の台数を接続して使用している人がいたら、使い勝手等を教えて欲しい。

 

 

 

 

 

 

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Synology Surveillance Stationで外付けのハードディスクドライブに録画する

2022-03-10 00:20:46 | PC関連

SynologyのSurveillance Stationを使う際に録画データがそれほど重要ではなく、「とりあえず録画出来ていれば良いかなぁ」という程度であれば、NASに内蔵されている高速なHDDではなく外部接続されたUSB HDDに録画したくなる。
しかしSynologyのポリシーなのか何なのか分からないが、外付けデバイスには録画する事が出来ないようになっている。これはUSB、eSATAどちらも駄目だ。
同じような考えの人は多く居るようで、少し調べたらSynology Communityでも度々話題にあがっているようで、既に応急的な対策も書かれていた

結局のところ内蔵HDDのボリュームしか選択する事ができないのだから、外付HDDのボリュームを内蔵HDDのディレクトリにマウントしてしまえば良いじゃないか。という話だ。
順序としては、

1.外付HDDを接続してDSMに認識させて、フォーマット

2.内蔵HDDのボリュームに適当な共有ディレクトリを作成して(今回はsurveillance_mountとする)

3.SSHでNASにログイン

4-1.eSATAの場合 sudo mount -o bind /volumeSATA1/satashare1-1 /volume1/surveillance_mount
4-2.USBの場合  sudo mount -o bind /volumeUSB1/usbshare /volume1/surveillance_mount
マウント元、マウント先の名前はシステムによって多少変わる。

5.sudo touch /etc/rc.local

6.sudo chmod 766 /etc/rc.local

7-1.eSATAの場合 while [ ! -d /volumeSATA1/satashare1-1 ]; do sleep 1; done; mount -o bind /volumeSATA1/satashare1-1 /volume1/surveillance_mount &
7-2.USBの場合  while [ ! -d /volumeUSB1/usbshare ]; do sleep 1; done; mount -o bind /volumeUSB1/usbshare /volume1/surveillance_mount &

8.sudo chmod 755 /etc/rc.local

といった感じで、surveillance_mountフォルダーに外付HDDのフォルダをマウントする。 外付HDDに適当にファイルを作ってみて、surveillance_mountフォルダーを確認した際に同様の状態になっていればOK。
Surveillance Stationのスナップショット保管先と録画先をsurveillance_mountに設定してやれば、スナップショットや録画データは外付HDDに保存される。

コミュニティの中のコメントにもあったが、こんな下らないポリシーなんかさっさと廃止して欲しいし、どうしても不具合が心配なら保存先に外付HDDを選んだ際に警告文を表示させれば良いだけだろう。

 

 

 

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Kailh赤軸キースイッチ SANWA SUPPLY 400-SKB057R

2022-01-28 08:00:00 | PC関連

PC用キーボードの赤軸といえば、Cherryのキースイッチがメジャーどころだろう。
ロープロファイルのキースイッチもCherry MX Low Profileというシリーズがあって、FILCOからそのキースイッチを使ったキーボードが販売されている。
なので、無難な選び方をするならFILCOのキーボードを選んで購入すれば良いのだが、今までいくつもFILCOのキーボードを買ってきたので、たまには別の物が欲しいと思った。

今回の選択条件としては、
・ロープロファイルであること
・メカニカルキースイッチ(赤軸もしくは茶軸相当)であること
・標準的な日本語キーボード配列であること
の三つ。テンキーは有っても無くてもどちらでも問題無し。
これらの条件が揃ったキーボードというのは意外と少ない。そもそもロープロファイルのメカニカルキーボードという時点で選択肢がかなり絞られてしまう。

そんなわけで、今回は400-SKB057Rを購入した訳だが、これはテンキー付きの400-SKB056Rよりも実売で2000円程安かったからというだけで、メーカー直販価格の値段差ならテンキー付を購入したと思う。

梱包の外箱は飾り気の無い、茶色の段ボール箱に型番のシールが張られているだけというシンプルな物。

このキーボードの購入層は中身が欲しいのであって、廃棄するだけの外装に興味なんて無いだろうから、この手のコストカットは好感が持てる。
付属品のUSBケーブルはmicroUSBで、薄く金メッキっぽい処理がされている。

またコネクターの上下が分かりやすいように突起が付いていて、コネクターの向きを確認しながら挿し込む必要が無い。まぁ、type-Cであれば尚良かったと思うけれど。

大きさはHHKBとの比較で、この程度。

標準的なレイアウトなので、多少大きくなるは仕方がない。しかし上下左右共にキートップのサイズギリギリまでボディーサイズを小さくしているのは素晴らしい。

キースイッチはKailhの赤軸。

Cherryの赤軸とは少し打ち心地に差があるものの、気になる程では無いと思う。 キーボードソムリエ諸氏ならば一家言あるのかもしれないが、個人的には必要にして十分な打鍵感。
キートップとスイッチの接合部の形状はKailh独特の物でCherry軸とは互換性は無い。


総合的な評価としては、大変良い物だと思う。耐久性は今のところはまだ分からない。
会社PCのショボいキーボードにぶち切れている業務担当者に「まぁ、使ってみなよ」と気軽に渡せるかと問われれば、そのまま借りパクされてしまった時のダメージを考えると難しいという、少し高めの価格設定が弱点といえば弱点か。

 

 

 

 

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ASRock Z77E-ITXにIntel 9260NGWを取り付ける

2021-06-28 01:42:13 | PC関連

ここ数年放置状態だったMini-ITXのPCを、Zwiftの為に復帰させた件は前に書いた通りである。
Zwiftをする上でローラー台と心拍センサー、ケイデンスセンサーをPCとリンクさせなければならないのだが、Z77E-ITXの内蔵無線はRealtek RTL8192SEでBluetooth機能が付いていない為、ThinkRiderに付属していたANT+のドングルを利用して接続していた。
ANT+はある意味フィットネスに特化した規格だから、Bluetoothよりも安定しているのかと思っていたのだけれど、実際に使ってみると、ローラー台とケイデンスセンサーは問題無いのだが、心拍センサーのとの接続感度があまり良くない。
そこで手持ちで余っている無線LANカードを探したところ9260NGWと9560NGWが転がっていたので、9260NGWを使う事にした。9560はCNVi準拠なので古いPCでは使えない。

RTL8192SEはZ77E-ITXの表面にあるmini-PCI Expressスロットに刺さっているので、ここに「M.2(NGFF) to mini-PCI Express」の変換ボードを挿したかったのだが、マザー上のコンデンサーが干渉して装着できない。
どうしようかとマザーのスペック表を見ていると、マザー裏面のmSATAコネクターがmini-PCI Expressとの兼用ポートである事が判明したので、そこを利用する事にした。
用意するのは「NGFF to mini-PCIe変換アダプターカード」、「MHF4コネクターのアンテナケーブルとアンテナ」、「Intel9260NGW」。新たに購入するなら9260じゃなくてAX200NGWの方が良いかもしれない。
今回はガラクタ箱にたまたま全て揃っていたので、追加出費は無し。
とする予定だったのだが、少しでも電波感度を上げる為にアンテナケーブルとアンテナを購入して、アンテナを筐体外に出して取付る。
Windows10を起動して、intelのホームページからドライバーをダウンロードしてインストールすれば何ら問題なく無線LANとBluetoothが使えるようになったので、Zwiftで使用する各種センサーをペアリングして使用してみた。

結果は全然ダメ。一応全てのセンサーを認識するしペアリングもできるのだが、ぶちぶち切れて使い物にならない。
結局USB延長ケーブルを自転車近くまで引っ張って、そこにANT+のレシーバーを繋ぐのが一番安定するという結果となった。

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XPEnology その後

2021-06-02 14:45:19 | PC関連

XPenologyのDSMのバージョンを6.2.4-25556にすると、XPenologyがブートしなくなるようだ。 実験用とはいえ、動かなければ意味がないので、クリーンインストールする事にした。
DSM 6.2.3-25426のインストールパッケージをダウンロードする。
6.2.4-25556、が6.2系の最新なのだけれど、これをインストールすると、DSMが起動しなくなってしまう。
6.2.3-25426をXPenologyの新規インストールファイル時に手動でインストールすると6.2.3-25426 Update 3のアップデートをした状態でシステムが立ち上がるので、わざわざアップデートファイルをダウンロードする必要は無い。
これ以上のバージョンアップはXPenologyのbootloaderが対応するのを待つしかないかな。

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