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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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<漢検1級 27-③に向けて その101 >
●H4~H17までの過去問のおさらい、終了。「文章題」は昔のほうが格段に難しい印象ですねえ。
●次は、H18~の過去問のおさらい。その次は「漢検・四字熟語辞典」を2回ほど、おさらい予定。
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
<俑:ヨウ、トウ、ひとがた、いた(む)>
・第1版では「ヨウ」しか無かったのが、だいぶ音訓増えている。
・「俑(ヨウ)を作る」(=作俑。悪い前例を作るたとえ。)、「兵馬俑」「ひとがた」の説明は第1版にもあり。
・第2版では、音による意味分けがなされている!!
「ヨウ」=ひとがた
「トウ」=いたむ、いたみ *熟語はナシ。
・しかし、「トウ」音での熟語を探したけど、いつもの4辞典にはナシ(「“痛”に通ず」との説明はあったが)・・・。
・こんな所もアンバランスですねえ(ーー) 他にもっと丁寧に音分けの説明や熟語を載せるべきところがたくさんあるんじゃないの???
<倚:イ、キ、よ(る)、たの(む)>
・第2版、音訓すべてあり。音による意味分けはナシ。
・掲載熟語
「倚依(イイ)」・「依倚(イイ)」=たよりにする、「倚信(イシン)」「倚藉(イシャ)」=信頼する、頼りにする
「倚子(イシ)」(=椅子(イス)のこと。「倚子(イシ)」がその後、唐音の「子(ス)」になって「椅子(いす)」になった由。)
「倚人(キジン)」(=意味④に「障害を持つ人」との説明。=畸人)
・「イ」音と「キ」音で意味分けができそうな気もするけど、もうひとつの掲載熟語「偏倚」に振りがなかったので調べたら、どうも、「イ」「キ」どちらにも「かたよる」という意味がある(大字源)ようで、この場合、「ヘンイ・ヘンキ」両読みで良さそう・・・だから、漢検も読みを振っていないのだろうと思った・・・。まあ、こういうところが音熟語の厄介なとこですねえ(ーー)
<倩:セン、セイ、うつく(しい)、むこ、やと(う)、つらつら>
・第2版、音訓すべてあり。音による意味分けなし。熟語「倩倩」(読みナシ)。「倩(つらつら)」。 *「つらつら」は邦語。
・大字源では
「セン」(漢・呉音)=うつくしい
「セイ」(漢音)=やとう、むこ、かりる・こ(乞)う、身代わり
と、音による意味分けあり。
・「倩倩」は、4辞典ともに「センセン」。
・「うつくしい」に対応する熟語・・・倩影(センエイ)、倩粧(センショウ)=倩妝(センショウ)
・「やとう」に対応する熟語・・・倩人(セイジン)=人をやとう、倩雇(セイコ)=やとわれる、倩代(セイダイ)=雇いかえる、人に代理を頼む
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