高木 勲 「阿倍仲麻呂 最初の国際文化人・千三百年の事績」

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●２０１０年の著者の記念すべき喜寿出版というから、御年７５歳ぐらいにおなりなんでしょうか・・・・
●職業としての作家さんでなく、いわゆる一般人（会社員だった）で、古代史・・・特に、阿部仲麻呂の時代あたりに興味を抱いていろいろと２０年ぐらい調査研究した成果のようです。
●一度、以前読んだときはわかりづらいというか取っつきづらかったけど、今回はすんなりと、わかりやすく、スラスラ読めた。とってもよくまとまっている書物だった（＾＾；）
＊巻末の参考文献をみたら、最近、私が読んだ、阿部仲麻呂関係の小説や遣唐使関連の本も掲載されていた（＾＾）、同じ本を読んでいたんだ。もちろん、他にも、色々と参考文献などが載っていましたけど・・・。やはり、関係する書物を幾つか読んでいると、理解度が全然違うな。よくわかった。
●私的には、最後の年表というか付表に興味あった・・・特に白村江の戦い（６６３）後の送唐客使のこと・・・
　６６５（天智４年）　唐使・劉徳高を送る　唐使・司馬法聡来日。
　６６７（天智６年）　唐使・司馬法聡を旧百済領に駐留の唐軍に送る
・・・なんか、この辺、あやしいんだよな。倭国（いわゆる“九州王朝”）と日本国（いわゆる“近畿王朝”）に対する、唐の“遠交近攻”策の残滓があるようで・・・。

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