チュッ！
飛びついてきたから、いつのも調子で抱き上げただけだったはずなのに。
……いきなりの不意打ちに。
思考が一瞬、停止した。
『ナニガ、起キタンダロウ？』
「昨日、お誕生日おめでとうって、してくれたでしょ？ そのお返し」
迅は自慢の尻尾を元気に振りながら微笑んだ。
「……あぁ。でも、俺の誕生日、明日だよ？」
きょとん？
迅の目が見開かれた後、見る間に熟れた柿のように染まっていく頬に苦笑する。
「あははっ！ 一日早いけど、プレゼントありがとう！ 迅」
「ごめんなさい」
腕の中でしょんぼりしてしまった迅に、つい甘いおねだりをしてしまう。
「明日も、またプレゼント頂戴」
「う、うん」
「そうしたら……俺も、お返ししてやるから、相子だろ？」
「う、うん！」
嬉しそうに、俺の頬に頬擦りしてくる迅に。
明日は誕生日なんだし、ちょっと位、自分の想いのままに動いてもいいよな？ と誰にでもなく呟いてみる。一瞬同級生の実は数百年生きている糸目な稲荷神の顔が浮かんで消えたが、迅の笑顔を見て忘れる事にしたのだった。
島迅の中誕生日祝い日です。
慎吾さん祭りが行われているというのに！ ずっと行きたいと思っていたのにぃ！！
行けない自分を叱咤しつつ、田舎に墓参りに行ってまいります。ご先祖様にちょっと泣きついてきますわ。とほほ。きっと慎吾さんへの愛が足りなかったせいだと、もうちょっとＳＳの中で、いい思いをさせてあげないとなぁとか想いつつ。ううう。
祭り参加の皆様、私の分もどうか！！ 楽しんでくださいませ。
島迅本をあさりたかったーーーーーーー！！ がっくり。
一言コメントなんかこちらにどぞ。
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