こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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主治医で困ること

2013-06-07 23:43:31 | 訪問看護、緩和ケア
訪問看護の現場で困ることのなかに、主治医との連携が取りづらい、または取れないという問題があります。

どういう時に取れにくかといえば、一つは大きな病院が主治医で、間に連携室などが関わってもらえないときです。
そしてもうひとつは、開業医さんだけあちこちかかっている時でしょうか。

病院連携室は、おもに入院中の患者さんの退院支援をされているので、外来しかかかっていない患者さんの把握までは到底難しく、場合によっては「直接外来に言ってください。」で終わってしまうこともあります。

ご家族がうまく必要なことを聞ければいいのですが、ご高齢であったり、先生の説明がわかりにくかったりすると、全く生活の中で困っていることや問題になっていることが伝わらず、やっとこさ受診してもなんのコメントもなく帰ってきたりするのです。
「先生なんて言ってました?」
「なんにも言ってませんでしたよ。」
「なんか色々言われたけど、何言ってんだかわからなかった。」

・・・

事前にFAXを送ったり、手紙を持たせたり、四苦八苦して連携しようとしても、これがなかなか難しくて。
薬が飲めないのに、薬が増える。
インシュリンが射てないから血糖値があ上がるのに、インシュリンが増える。
痛いのに鎮痛剤が出ない。
ちゃんと診て貰いたいのに「近所の先生が診ているならそれでいいんじゃない。」

こんなことは日常茶飯事です。

ケアマネさんがよく受診についていきますがこれも限度がありますよね。

家族は全部おまかせで、ケアマネさんが受診の手配から付き添いまでして、病院もそのほうが話が通じるから、「ケアマネさんと来てくだい。」って言ったりする。

でも、ケアマネは家族じゃないし、ほかにもたくさん利用者を抱えていて、毎回みんなの受診ににつきそうなんてできません。

たとえば、ヘルパーが付き添えば通院介助料金を請求できます。(介護保険でも実費でも。)
でも、ケアマネは半日受診に付き合っても報酬はありません。
ケアマネは毎月国から支払われる一律の報酬だけですから、動けば動くほどボランティア状態です。
それでも、ケアマネたちは必要に迫られて動くのです。

そういう現実の中で、医師との連携がもっとスムーズに行けば、こんなことは不要になると思うのですが・・。

でも、患者さん側にも問題はあって、ドクターショッピングを繰り返されてしまうと、誰が主治医で誰が今の状況を一番把握しているかもわからないのです。
とりあえず最近行っているドクターに聞いても、「僕は主治医じゃないよ。ほかにかかってるんでしょ?」と言われてしまったりします。

どうしたら、この現場のごちゃごちゃを改善できるのでしょうね。
まだまだ時間はかかりそうです。

ところで、あすは一泊二日での社員旅行です。

年に一度のスッタッフとの羽伸ばし旅行なので、楽しんできたいと思いいます。

緊急一番さんは、残念ながらお留守番ですが、お土産たくさん買っていきます。

いってきマース( ´ ▽ ` )ノ

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
訪問看護あるある (ひろみ)
2013-06-09 23:04:05
訪問看護あるある話の一つですね
大学病院の一ヶ月に一回の受診
ようやくチャンスが巡ってきた
あちこち手を回し万全の対策で受診したつもりなのに
あ~なのに・・・・・・
的の外れのお返事の紙切れを見て唖然・・・・って言う話


またある時は
バルンは近所の泌尿器科
お膝はちょっぴり遠い整形外科
心臓?は遠くの大きな病院
でもちょっとしたことならご近所の開業医

私たちは全身状態を
その人全体のことを知りたいのに
手元にあるのは泌尿器科の指示書のみ
神経因性膀胱だけじゃネェ

内科疾患は他にもありそうだけれど
本人に聞いたってさっぱり分からない
いったい誰が責任を持って診ているの???
お薬はそれぞれ出ていて仕分けと確認だけでも一苦労
オイオイ薬かぶってるよ・・・なんてことも

ケアマネさんだって全部を背負いきれないしね
難しい問題です
返信する
本当に・・ (こぶた部屋の住人)
2013-06-11 22:52:27
現場はいつもこんな感じですね。

ケアマネの役割も、医療連携も、まだまだ問題が山積しています。

そんななかで、少しでも声を上げていきたいなと思っています。
返信する

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