こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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学生さんの、うれしい言葉。

2010-11-30 23:04:34 | 訪問看護、緩和ケア
看護学生さん、今日も3件、4件と同行訪問に回ってからのショートカンファレンス。

二人とも、うれしいことを言ってくれました。

「びっくりしたことは、昨日も今日も患者さんのお尻がきれいだったことです。
どの方もお尻がピカピカで、身体もつやつやで、これぞ看護って思いました。今までの患者さんはなんだったんだろうかと・・。」

「そうなんです。お尻の穴も、耳の穴も、鼻の穴も、穴と言う穴()まできれいにケアをして、お肌もみなさんつやつやでした。病院では、オムツを開けたとたん臭ったのに、昨日も今日も、オムツを開いても嫌な臭いがしませんでした。」
「すごいなって・・。本当に丁寧にケアがされていて、こんな看護がしたいと思いました。」

うれしい言葉ですよね~。よくぞ気が付いてくれました。

在宅は、一対一ですから、きちんと向き合える。

穏やかな時間を送るためには、気持ち良い環境を提供しなければなりませんし、清潔のケアをすることで、気ずくことはたくさんあります。
看護は、医療技術や医療知識だけを提供する物ではありません。

まず、人として対峙して、看護の基本としてのケアができなければ、訪問看護とは言えません。

だからこそ、スタッフがちゃんとした訪問が回れるような件数を考えて、クオリティが下がるような受け方はしたくないなと思います。

そのためにも、うちは基本的には一日3件か4件、多くても5件(休み前や、突発的なことは別として・・)で、スタッフが疲弊しないで、質の良い看護を提供できるようにと考えています。

そうして、スタッフ一人一人が患者さんを大事にして、ちゃんとちゃんと優しい看護を地道にしているのです。

当たり前のようでも、これができない環境の方もたくさんいるのではないかと思います。

忙しいから・・、医療処置さえすればいいから・・では、訪問看護師とはいえません。
フィジカルアセスメントも、高度医療技術も、看護師としての基本の上に初めて活かされるものだと思います。

それを気が付いてくれたことは、もうそれだけで訪問看護ステーションの実習に来てくれたかいがあります。

あと三日、実習は残っていますが、「人と向き合う、家族と向き合う看護」とはなんだろう?
それを考えながら、在宅での実習を頑張ってほしいと思います。

それにしても、うちに来る子は、みんないい子たちだわ~。

喜んだスタッフSと私は、無理やりおやつを山のように押し付け、かわいがりをするのでした。(怖い・・)